はい!現場の大恵です


北海道ならではの騎手のお気に入り

おはようございます。

今週は木曜日から北海道に来ています。
一番の目的は土日に札幌競馬場で行われる「ワールドオールスタージョッキーズ」を見るため。

と言いつつ、合間には北海道グルメを楽しんでいます。

北海道グルメといえば、海鮮やジンギスカンなどが思い浮かびますが
それ以外にも本州とはちょっと違った食文化がいろいろとありますよね。
たとえばコンビニに行くと「ザンギ」と言われる鶏のから揚げが売っていたり
おつまみコーナーには当たり前のように「鮭とば」が並んでいたり。
(鮭とばって本州のコンビニではあんまり見ないような・・・)

飲み物もまたそうで「カツゲン」は北海道のご当地ドリンク。
昨日、札幌競馬場の検量室付近で取材をしていると、ある美浦の騎手がこの乳酸菌飲料を愛飲しているのを発見しました。
北海道に来るとつい飲みたくなってしまうのでしょうか。
(私も遠征時にはジュースやお茶などはご当地物を探して飲んじゃいます)

そういえば、本州出身で今年デビューの落合玄太騎手(地方・北海道)は調教の合間などに「リボンナポリン」という北海道限定のオレンジ色をした炭酸飲料を飲んでいるとか。
地方競馬教養センター時代の厩舎実習、そして4月のデビュー以降は北海道に住んでいます。
すっかり「道民」ですね(^^)

 

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↑私が手にしているのが「リボンナポリン」

 

一方、すっかり「日本人」といえるのはミルコ・デムーロ騎手でしょう。
日本語がペラペラで、毎週納豆を食べるなど日本文化に親しんでいることはみなさんもすでにご存じの通り。

 

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(金曜日のWASJウェルカムセレモニーにて)

 

短期免許で来日している頃は、お刺身など生魚はちょっと苦手で
食べ過ぎるとお腹の調子が悪くなってしまうこともあったとか。
ところが昨夏は
「札幌、新潟、小倉と移動が多かったけど、お寿司が美味しくて何回も食べに行ったネ」とすっかり好物になっていました。

さらに今年
「どんな食べ物で暑さを乗り切っているんですか?」
と聞くと
「冷たいお蕎麦!」
という答え。

今年はざる蕎麦にもハマっているようです。

口にするものは体の資本。
美味しいものをパワーの源にして、騎手のみなさんは日々戦っているんですね。

さぁ、今から札幌競馬場に行ってきます。
デムーロ騎手も出場のワールドオールスタージョッキーズ、誰が優勝するのでしょうか。


トレセンから

今週木曜日、栗東トレセンで「トレセン夏祭り」が行われました。

 

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トレセンで働く方々やそのご家族が楽しまれるお祭りで
ここ数年、私も司会として参加させていただいています。

子供たちに人気のTVアニメのキャラクターショーや
お笑い芸人や歌手によるスペシャルライブ
そして盆踊りに夜店・・・といった内容の夏祭り。

特にお笑い芸人や歌手によるスペシャルライブはすごく豪華で、今年は「花*花」さんが来てくださいました。

キャラショーもスペシャルライブも大盛り上がりだったのですが
もう一つ、行列ができて人気だったのが夜店。

いくつか出店している夜店の中には
厩舎スタッフたちが切り盛りするお店もあります。
たとえばこちらはメジロマックイーンで菊花賞を制覇された内田浩一元騎手(現調教助手)。

 

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去年はとっても元気に声を張って呼び込みをしてらした記憶があります。

 
そしてこちらは、おがわじゅりさんのマンガで「水色兄さん」として登場し、人気の橋本宏和調教助手。

所属する本田優厩舎のカラーが水色なので、調教中は水色のジャンパーやベストを着用しているのですが、「水色兄さん」はプライベートも水色で、この写真のポロシャツも自転車も水色なんです。

徹底しています(笑)

 

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夏時間のトレセンは馬場開場が朝5時。
多くの厩舎スタッフは深夜2時半頃に起きて仕事をしています。

それでも夜までこうして元気いっぱいに動いていたりするので、体力と気力がすごいなーと尊敬します。

 

もちろん、夏祭りには子供を連れて遊びに来ていた厩舎スタッフもたくさんいました。
普段は取材相手の方たちが「お父さんの顔」になっているのを見るのは、とても新鮮でした。

動物相手なだけに連休が取りづらいお仕事。
家族と旅行や遠出はなかなかできませんが、ひとときの楽しい時間を過ごされたことと思います。

 

最後は盆踊りでフィナーレ。

 

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あ、ちなみに写真はすべて司会がひと段落した頃、つまりキャラショーもスペシャルライブも終わってから撮ったため
すごく閑散としているように見えますが、本当は大賑わいでしたよ!


2歳戦

おはようございます。



昨日は2歳戦のコスモス賞(札幌、芝1800m)で地方馬ナイママがじわじわと脚を伸ばして優勝しましたね。


岡田繁幸オーナー、田部和則厩舎、五十嵐冬樹騎手…といえば

かつてシンガポールのGIを制覇したコスモバルクと同じチーム。

 

今回の勝利で権利をとった札幌2歳ステークスへおそらく向かうだろう、とのこと。

どんな走りを見せてくれるか楽しみです。

 

 

ナイママの父ダノンバラードは一度、ヨーロッパに輸出されましたが、ナイママの素質に惚れ込んだビッグレッドファームがイギリスの繋養先を熱心に説得し、購入したとか。

つい数週間前に帰国しました。

 

 

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▲ビッグレッドファームにて、外を眺めるダノンバラード

 

 

 

新馬戦に2歳重賞と、2歳馬に注目が集まっていく季節です。

 

先日、私が注目している2歳馬もデビュー戦を迎えました。

 

その馬は栗東トレセンでのゲート試験も見ていたのですが

試験は同厩舎の2歳と2頭で受け、

扉が開くとポンと出てスムーズな走り。

一発合格でした。

 

なので、レースに行ってもスタートは大丈夫だろう!

と思っていたら、約1馬身の出遅れ。

 

出遅れというか、ゲートを出てはいるのですが、ちょっと戸惑ってスムーズにダッシュがつかなかった感じにも見えました。

 

初めての場所、初めて会う馬たち、初めての実践…

戸惑いだらけで、不安もあったでしょう。

2戦目は少しでもレースに慣れてくれればと思います。

 

新馬の適性距離や芝・ダート適性についてよく調教師のみなさんは

「レースに行ってみないと分からないからねぇ」

とおっしゃいますが、スタートもその通りだなぁと勉強させられました。

 

そうそう、スタートと言えば。

以前、ゲート練習場を通りかかった時、2歳馬が1頭でゲートから出て走っていくところをゲートの外にいた古馬がそれに合わせて併走する…という場面に出くわしました。

 

どうやらゲート練習初日だったので、たまたま同厩舎でゲート駐立の練習に来ていた先輩馬に併走してもらったそう。

 

基本的にゲート練習には2歳馬同士、複数頭で行くことが多いので珍しいパターンですが

どうしても1頭しかいない時や、ゲート練習に行く2歳馬がみんな先頭を歩きたがらないタイプだと、大人しい先輩馬に連れて行ってもらったり

物見をする2歳馬の場合は、前に1頭走らせたりすることもあるそうです。

 

こういう話を聞くと、改めて馬の集団性を感じます。

 

さて、今日も各地で2歳戦が組まれています。

未来のスターホースに注目しましょう。


お久しぶりです、とはじめまして

はじめまして。

今月から京都馬主協会ホームページでブログを書かせていただくことになりました

大恵陽子(おおえ・ようこ)です。

 

ずーっと京都馬主協会ホームページをご覧のみなさまとはお久しぶりですね。

実は、約3年前までここでブログを書いていました。

 

一度は卒業したのですが、またお声を掛けていただきありがとうございます。

これから週1回のペースで更新していく予定なので

はじめましての方も、お久しぶりの方もよろしくお願いします。

 

さて、前回卒業してからありがたいことに色んなお仕事を経験させていただきました。

特に現場での取材ものが多く

先月は栗東5回、高知3回、東京2回、中京1回、北海道1回(あ、これはほぼ旅行。笑)。

 

JRAと地方競馬の二刀流で

トレセンや競馬場で見聞きしたことをコラムや記事に書いています。

こちらのブログでは取材中のこぼれ話なんかも書けたらな、と思います。

 

ブログ復帰の記念すべき第1弾はやはりJRAの話題から!

と思っていたのですが

ちょうどタイミング的に的場文男騎手(大井)が地方競馬通算勝利数の日本記録を更新しようとしているので

ちょっとそちらの話題から。

 

 

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地方競馬通算勝利数の歴代1位は引退した佐々木竹見騎手(川崎)が樹立した7151勝。

 

的場騎手は現在、それに迫っていて

カウントダウンをする「マトメーター2」なるボードまでもが大井競馬場に出現しています。

 

 

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(これは今年5月8日に撮影)

 

よく地方競馬の話題で聞かれるのが

「地方って、何千勝も勝っている騎手がたくさんいて

何がどれだけすごいのかよく分からない」

ということ。

 

おっしゃる通りです。

3000勝以上の騎手だけで30名前後いますもんね。(引退含む)

 

そんな中、的場騎手が記録更新しようとしている数字もすごいのですが

彼のパワフルさもすごいなーと感じます。

 

現在61歳。

馬上で激しいアクションをする騎乗もそうですが

馬から降りてもとにかく元気!!

 

先日も、的場騎手の後輩ジョッキーにインタビューをしていると

元気いっぱいにチャチャを入れに来ました(笑)

インタビューを受けている後輩以上にたくさん喋っちゃって

「俺じゃなくて的場さんに聞いてください(笑)」

と後輩ジョッキーが冗談を言ってしまうくらい喋り出したら止まらない!という感じ。

 

そしてこの写真は、赤帽に赤服で「マリオみたいだっ!」とイジられて

おどけているところ。

 

 

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イジっているのは30歳近く年下の矢野貴之騎手(右、大井)なのですが

怒るどころか、マリオの効果音モノマネまで始めてしまうノリのよさ。

後輩から慕われる「愛されキャラ」なのだと感じます。

 

「通算7000勝超え」と言われると

数字が大きすぎてピンときにくいですが

「1985年から毎年、年間100勝以上を挙げ続けている」

と聞けば、「おぉー!すごい!!」と感じるのは私だけでしょうか。

 

60歳超えているのに、年間100勝超えって!!

世間では定年を迎え、嘱託で働き続けるか、ゆっくり第二の人生を楽しむか…という頃合いでしょうに。

 

 

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(昨年9月、61歳のお誕生日を祝うケーキ)

 

 

そんな”パワフルな還暦超え”の的場騎手。

先週は連日、大井競馬場に多くのファンとマスコミが押し寄せ

彼が記録更新する瞬間を今か今かと待ちわびていましたが

残念ながら金曜日の大井競馬最終日を迎えた時点で7150勝。

あと2勝を残しています。

 

今日5日は「里帰りジョッキーズカップ」という九州出身騎手を招いての騎手交流レースのため佐賀競馬場に遠征。

「まさかの佐賀競馬場で記録更新!?」

とそわそわさせられました。

 

福岡県出身の的場騎手は13年連続の出場。

佐賀では「的場騎手応援団」も多くて、ご本人も

「兄弟にも会えるし、いつも佐賀に乗りに来るのが楽しみです」

と話しています。

 

故郷の近くで、親戚も応援に来ている中での記録更新にご本人も燃えたでしょうが

残念ながら今日は2鞍に騎乗して10着、3着で記録更新ならず。

明日・明後日の浦和競馬ではそれぞれ2鞍に騎乗予定なので

明日以降の偉業達成が期待されます。

 

記録を塗り替えたら、きっと大きなニュースになることでしょう。

もう二度と会えないかもしれない歴史的瞬間。

楽しみに待ちましょう。