はい!現場の大恵です


規制緩和の風潮

Twitterをぼんやり眺めていると
「一口クラブの口取り参加が再開された」
というツイートがお昼前後にタイムラインを賑わわせていました。

これまでは馬主本人や家族章を持っている人など
限られた人に開かれていた口取り参加が
コロナ禍の終焉が近づき、さらに解禁されたようです。

たしかに、この夏や秋に競馬場に行っていると一般エリアは
コロナ前の賑わい……というより、それ以上ではないかというくらいの人の多さ。

競馬場に来る人が少なくなると、どれだけ売り上げがあっても近い将来に下降に転じる

という風に個人的には考えているので
競馬場にファンが多いのはとっても嬉しいこと。
そして、口取りなど騎手や調教師と接触の可能性があるシーンでも解禁が進んでいることは
馬主や一口クラブへの出資者などが本来感じていた“競馬の楽しみ”をまた再認識できるでしょうから
さらにこの流れが加速してくれれば、と思います。

そうそう。
先々週の17日に行われた阪神ジャンプステークス。
レース後にウイナーズサークル周辺でカメラを構えて陣取っていると
涙を拭いながら口取りに向かう馬主関係者がいらっしゃいました。

勝ったホッコーメヴィウスは騙馬の6歳で、ここまで36戦。
いろんな思いを抱えながら、同馬の走りを見守り続けていたのかなあ
なんて想像を膨らませていると、祝福の気持ちがより強くなりました。

本当におめでとうございました。

 

 

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週刊文春

騎手や調教師に取材して、インタビューやコラムを書くことが仕事のほどんどを占める筆者。

トップジョッキーなどは毎週、テレビの取材を受けることもあってか
分かりやすく的確なコメントをしてくださいますし、
関西の気さくな気質もあってか、調教師には面白いコメントを用意してくださる方もいて
いつも心の中でものすごく感謝しています。

最近は少しづつ私も「コメントをする立場」になることがあって
それは大体が高知競馬に関すること。
端的に分かりやすく伝えてくださる騎手や調教師には程遠く、ひたすら高知競馬愛をずーっと喋っている感じなのですが
それを担当のライターさんがいつも上手くまとめてくださっていました。

そんな状況で舞い込んできたのが
「今村聖奈騎手の活躍ぶりについてお話をお願いします」
という、週刊文春さんからの依頼。

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇー---!!!

というリアクションに必然的になってしまいますよね。

女性騎手という枠組みを超えて、
一人の有望新人騎手として日に日に注目度が増す今村騎手。

そのすごさを語るにふさわしい方々がたくさんいらっしゃると思うのですが
担当ライターさんが偶然にも私が担当した短期連載やコラムを読んでくださって連絡をしてくれたとのこと。

「どうしよう、どうしよう。
どうやったら今村騎手のすごさをライターという私の立場から伝えられるだろうか」

と悩み、一生懸命言葉にできたのはわりとフツーのコメントでした(苦笑)。

当の本人ではなく、同業者や先輩でもない、
でも、客観的に見ることができる取材者という立場からのコメントが欲しかったのでしょうが
表現力が乏しくてごめんなさい…という気持ちです。

いやぁ、改めて日頃、取材させていただいている騎手・調教師のみなさんのコメントのすごさ、
そして新人離れしたコメント力と彼女の世界観を投影したような表現ができる今村騎手ってすごいなぁと感じた次第でした。


ワールドオールスタージョッキーズ

先週、ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)を見に、仕事で札幌競馬場に行ってきました。

現地でバッタリ会った友人に
「今年は誰が優勝するのかな~?」と何気なく聞くと
「結局は日本人が勝つんじゃないですか!?」との答え。

ふと、札幌競馬場に舞台を移してからの5年を見ると
総合3位以内に入った外国人ジョッキーは

2017年優勝 E.ダシルヴァ騎手(カナダ)
2019年3位タイ K.ティータン騎手(香港)
M.ミシェル騎手(フランス)

ルメール騎手やデムーロ騎手はここでは日本人扱いするとして
15年に優勝したJ.モレイラ騎手(香港)はその後の日本での活躍を見れば納得。

つまり、WASJで初来日して結果を残すことがいかに大変なことかを
過去の成績が示していました。

「ミシュリフの主戦のD.イーガン騎手とか、いろいろ気になるジョッキーがいるけど
やっぱり馬券では日本人ジョッキーを重視すべきかな!?」
「うん、そう思うよ」

そんな会話を友人と交わし、土曜の第1戦は
「日本人ジョッキー + 短期免許で騎乗経験豊富なC.ウィリアムズ騎手」
の馬連ボックスを購入。

武豊騎手が1着、2着が地方代表の岡部誠騎手となり
もちろん岡部騎手も日本人枠で買っていたので
「やったー!!」
となったところ、馬連は3690円の配当で90円だけのプラスという微妙な結果。

それを踏まえて、第2戦は絞って買ったところ
10番人気の松山弘平騎手が2着に入って1万1100円を取り逃すという
通常営業の“馬券下手さ”でした。

そんな1日目だったため、2日目も日本人の流れが続くかと思いきや
第3戦では今夏、初めて日本で短期免許を取得したC.ホー騎手が3着に入り
最終戦の第4戦では8番人気のT.バシュロ騎手が勝利。

ゴールの瞬間、大きなガッツポーズを見せる姿は
初めての土地でも果敢に戦うカッコよさを感じましたし、
海外の名手のすごさを目の当たりにした瞬間でもありました。