はい!現場の大恵です


小学生の思い

この夏から通い始めたボクシングジム。
今日も夕方に行くと、小学生の女の子が会長とミット打ちをしていました。

お話をしてみると、小学4年生。
ボクシング好きのお母さんの影響で試合を見るようになり
次第に自分もやりたいと思うようになったそうです。

「早い時期から始めていると、将来楽しみねぇ」

とは同じジムに通う女性会員たち。

「そういえば、オリンピックで金メダルを獲った入江聖奈選手も小学生の頃からボクシングをやっていたんですっけ?」

と話していると、その女の子が

「小学2年生から習っていたみたいです。
私より“2年も”早い・・・」
と。

私たち大人は口を揃えて
「そのくらいの年齢の2年はそんなに変わらないわよ」
と、希望を持たせようとして
「まだまだ頑張れば、上の世界も目指せるんじゃない?」
と、本人が望んでいるかも分からないのに無責任なことを言ってしまいました。

「小さい頃から習っていたら、その道のプロを目指している」
と勝手に決めつけてしまったなぁ…と反省しつつ
ふと、ジョッキーの世界での経験差ってどうだろう?と考えました。

ジョッキーの場合、大きく2パターンの経歴に分かれます。

一つは競馬関係者の子どもたち。
彼らはほとんどが小学5年生からトレセンの乗馬苑に通い始めます。
(乗馬苑に通えるのは小学5年生から)

一方、一般家庭出身者でその年齢から乗馬をしている人はそう多くはなく
今年デビューの小沢大仁騎手は
ずっと騎手になりたいという思いは抱えつつも、身近に乗馬を習える環境がなく
中学3年生の時、ご両親の協力のもと車で約1時間かけて
中京競馬場の乗馬センターに通い始めたといいます。

小学5年生から習っていた人に比べると、4年遅いスタートとなりますが
それでも現在は新人最多勝争いをしているのですから
やっぱり子供の頃の数年は、思春期以降の努力でカバーすることもできるのかな?
などなど考えていました。

年々、新人騎手と接する機会が増えてきました。
子どもを育てたことがなく、妹や弟もおらず、どう接していいか分からない時もあるのが正直なところ。

そんな中ですが、ジムで女の子と話していて
その子自身の思いを尊重することは大切にしないといけないなぁと感じた次第です。


とねっこカレンダー

可愛いカワイイとねっこの写真がポストに入っていました。

送り主はカメラマンの内藤律子さん。

来年のとねっこカレンダーとサラブレッドカレンダーが出来上がったというお知らせでした。

雪がこんもり積もった斜面に上ったとねっこに
「見晴らしいいよ」
とタイトルがつけられていたり

みんなで水たまりをパシャパシャしている様子に
「宝探し?」
とタイトルがついていたり。

何気なく眺めているだけでは見逃してしまいそうな
でも、よーく見るととねっこたちの個性が伝わってくる写真ばかり。

タイトルを見てからもう一度写真を見返すと
「なるほど、そういうことか!」とニンマリしてしまいます。

実物のカレンダーが届いたら
じっくり写真を眺めながら、とねっこたちの様子や気持ちに
思いをはせたいと思います。


ちっぽけな固定概念

先週の小倉2歳ステークス。

パドックをぼんやり見ていると、1頭だけ小柄な馬が目に留まりました。
スリーパーダという2歳牝馬。

ふと、電光掲示板を見上げて馬体重を確認すると、404kg(+4kg)。

最近は300kg台のメロディーレーンが強靭なスタミナを武器に活躍する姿が人気ですが
ここでは1番人気のショウナンマッハが490kg。

そんな馬たちと一緒に周回する姿を遠目に見ると小柄な馬体が気になったものの
7月の小倉で新馬勝ちを収めたということは高い能力の持ち主。
どんなレースをするのか、初めて生で見られることを楽しみにしていました。

すると、中団から運んで直線は内からよく伸びて2着。

さらに兄姉を見ると、オークス馬シンハライトや2歳から活躍したアダムスピークなどが名を連ねます。

そういえば昔、友人がアダムスピークが2歳12月のラジオNIKKEI杯を勝った時
表彰式を見ながら

「この血統は早くから活躍すると思う」

なんて話していたことをふと思い出しました。
(その根拠はいまだに不明ですが)

ちっぽけな固定観念に捉われない大切さを
ひしひしと感じさせてくれた1頭のレースでした。