はい!現場の大恵です


全日本新人王争覇戦

今週25日に高知競馬場で行われた全日本新人王争覇戦は
栗東所属の泉谷楓真騎手が優勝しました。

前日に笠松競馬場でPCR陽性騎手が出て
同競馬場の騎手が濃厚接触者になる可能性もあったため
笠松所属の東川慎騎手と、岩手所属で現在は笠松で短期騎乗中の岩本怜騎手が辞退。

急遽、地元高知の若手である井上瑛太騎手と岡遼太郎騎手が騎乗することになりました。

それでも、出場12名中5名が初高知。
騎乗馬もほぼ全員が初めて乗る馬に加え、
一発逆転ファイナルレースかと思うくらい力が拮抗していて誰が勝ってもおかしくなさそうなメンバー構成で行われました。

それゆえ、2戦それぞれでペースは対照的なものに。

1戦目は自身のお手馬に騎乗した岡騎手が
「こんなに楽に先行できるなんて」
と驚くような落ち着いたペースになったかと思えば、
2戦目は関本玲花騎手(岩手)がハナを切ったところ、外から秋山稔樹騎手(美浦)も積極的に行き、ペースが流れて差し馬台頭の展開になりました。

泉谷騎手は1戦目で6着に入ると
2戦目はペースが速くなると感じるや否や、無理せず控え
後方から勢いよく差して勝利を収めました。

 

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「今年はまだJRAでは未勝利で・・・」

と話した泉谷騎手ですが、若手騎手たちの中で光る騎乗を見せました。


地震とリモート収録

深夜1時すぎ、大分県や宮崎県で最大震度5強の地震が発生しました。
土曜日の小倉開催に備えて前乗りしていた厩舎関係者もいて
小倉でも結構な揺れがあったとのこと。

無事に開催できたことは良かったですが
大分では街灯が倒れたり水道管が破裂したと報道されています。
今夜から明日にかけて大雨の予報もありますから
大きな被害が出ないことを祈っています。

さて、私はというと
今朝起きてバタバタと身支度を整えるなり
自宅リビングからリモート対談の収録に参加。
コロナが蔓延しはじめた一昨年から比べ、リモート出演がどんどん増えています。

リモートならではなのが
出演者同士、喋るタイミングが分からず同時に話してしまったり、変な間ができること。

それでも完成した動画を見ると、すごく自然な会話になっているので
編集さんの技術はすごいなぁと尊敬するばかりです。

引き続き、リモート収録や電話取材が続きますが
ありがたいことに来週は高知の全日本新人王争覇戦の取材に行けるので
現場の雰囲気をしっかり感じて、記事に生かしたいと思います。


ステップアップ

昨日から2022年の中央競馬開催がスタートしました。

金杯で乾杯

なんてよく言いますが、なかなかそんな経験をしたことはなく(苦笑)。

そんな中、中山金杯ではレッドガランが勝ち、
斎藤新騎手は自厩舎の安田隆行厩舎で重賞初制覇。
さらに安田厩舎はJRA重賞50勝目と、節目の勝利でした。

その2着に外から差してきたのは7番人気のスカーフェイス。

この馬、2020年のヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド阪神第1戦に出走し
地方・大井所属の吉井章騎手を背に差し切り勝ちをしていたんです。

吉井騎手はこの勝利が決め手の一つとなり、
YJS総合優勝を果たしました。

この時、スカーフェイスは1勝クラスだったのですが
6月に2勝クラスを、11月に準オープンを勝ち
YJSから1年経たずしてオープン入りを決めました。

上のクラスになるほど、勝ち上がるのは至難の業ということは明白で
それぞれ昇級3戦目で勝つなんて、すごいなぁと感じます。

YJS勝利から出世した馬というのは他にもいて
2019年シリウスSや20年名古屋大賞典を勝ったロードゴラッソもそう。

同馬は18年のYJSファイナルラウンド中山第2戦を地方所属の松木大地騎手(当時高知、現兵庫)で勝つと
年明けの伊丹Sで連勝を決めてオープン入りしたのでした。

 

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▲YJS中山ファイナル第2戦を勝った時のロードゴラッソと松木大地騎手

 

YJSというと、若手騎手たちの戦いというイメージが強いですが
競走馬もここからステップアップして重賞戦線で活躍しているんだなと
改めて感じた2022年の金杯でした。

 

 


謹賀新年

あけましておめでとうございます。

昨年もコロナに翻弄された一年ではありましたが
自宅にいる時間や、家族と過ごす時間が増えて
「人生で大切にしたいことって、何だろう」
と改めて考えることができた一年でもありました。

これ、私の周りでも口にする人が多くて
「今までは仕事が第一だったけど
身を削ってまで仕事を優先せずに、もっと家族や自分を大切にしたいって思った」
という声も。

かつては「企業戦士」や「モーレツ社員」という言葉が流行りましたが
ふと振り返ってみると、幼稚園の頃のクリスマスの夜、父から家に電話があり
「クリスマスプレゼントは人形のお家がいい!」
とリクエストした記憶があります。

パジャマを着ていた記憶もあるので
それなりに遅い時間に何とか仕事を終わらせて
デパートに駆け込んで電話をかけてくれたのでしょう。

あの頃とは少しずつ価値観が変化していっているように感じます。
それは、私自身もそう。

これまでは寿命を縮めてでも仕事で成功を収めたい思いに駆られていましたが
昨秋、友達とご飯を食べながら
「身を粉にしてまで頑張らなくてもいいのかなって最近感じ始めた」
と話し合っていました。

引き続きトレセンや競馬場では厳しい取材規制が敷かれていますが
少しずつ競馬場への入場や口取り撮影の制限が解除されてきました。

2022年、みなさんが納得のいく日々を送ることができますように。

 

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