北新地競馬交友録

一首

『俺あ東京さ行くだ』 by 幾三 ヨシ

テレビも無エ ラジオも無エ
自動車もそれほど走って無エ
ピアノも無エ バーも無エ
巡査毎日ぐーるぐる
朝起きて牛連れで
二時間ちょっとの散歩道
電話も無エ 瓦斯も無エ
バスは一日一度来る

※俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ
東京へ出るだ
東京へ出だなら 銭コア貯めで
東京で牛飼うだ※

ギターも無エ ステレオ無エ
生まれてこのかた見だごとア無エ
喫茶も無エ 集いも無エ
まったぐ若者ア俺一人
婆さんと爺さんと数珠を握って空拝む
薬屋無エ 映画も無エ たまに来るのは紙芝居

俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ
東京へ出るだ
東京へ出だなら 銭コア貯めで
東京で馬車引くだ

ディスコも無エ のぞきも無エ
レーザー・ディスクは何者だ?
カラオケはあるけれど
かける機械を見だごとア無エ
新聞無エ 雑誌も無エ たまに来るのは回覧板
信号無エ ある訳無エ 俺らの村には電気が無エ

俺らこんな村いやだ 俺らこんな村いやだ
東京へ出るだ
東京へ出だなら 銭コア貯めで
銀座に山買うだ

東京都議会が大荒れ。
築地再開発に関わったとされる東京都の元顧問・小島敏郎氏について、自民党が委員会への参考人招致を求めた。
この件に関し、14日の都議会理事会で小島元顧問の出席を求めないことが決ったが、全ての会派の合意が得られていなかったため、自民党や共産党が暴れ出した。
まあ、これは仕方ない。
3代続いている東京っ子は、人口のわずか10%。
その他は、一旗あげようと地方から流入した田○者の係累だらけで、本質的にスマートに物事を処理する能力がないのに、カッコばっかり付ける人間が殆どだからである。

関西贔屓としては、その点関西は!と云いたい所だが、これがなかなかどうして東京人なら震え上がるであろう、血を血で洗う抗争が勃発。
差し詰め『浪速の仁義な○戦い』が繰り広げられている。
そんな中、ホッコリさせてくれるのが、自称天下無二の愛国者、籠池夫妻。
「日本の夏、セミの声、今静かにして、陽の下に宿れるなり。わが心、その宿れるなりと同じき安き心にある」。
ガラを持って行かれるのが、ほぼ確定していた昨年、空を見上げ歌を詠むこの余裕。
只者ではない。

現在行われている補助金詐欺裁判。
愛妻の諄子被告は、「お父さんと一緒なら、どんなことでも乗り越えられます」
これに応えて一句!
「凛と咲く 日の本一の 夫婦花」
よ!元理事長。
一文無しのスッカラカンで、賃貸住宅にひっそりと暮らしながらも、ちっともめげていない籠池夫妻。
体面ばかり気にして、その実考えているのは自分の事だけ、そんな東京人達より数段味わい深い人物なのである。

「マスター、昨日はドンピシャでしたね。あれだけ自信があったんですから、もう少し多く買っても良かったのに」は、ジャパンで3番目にオツムのいい学校を出て、一部上場企業勤務のK君。
「結果論だぜ。欲かいて太く買ったら、頼みのラシェーラが躓いたりすんだ。それが競馬ョ。3万張って払い戻しが6万と9千、上等じゃねえか」と至って謙虚なマスター。
10回連続外れで、少しは大人になったのかも知れない。

「今日はどのレースで?がっちり当ててお寿司でもご馳走してください」
「任せろ!と云いたい所だが競馬だからな〜。もちろん儲かりゃ〜ナンボでもイートしてくれ」
お金さえあれば、人に奢ったり、飲みに行った先でチップをばら撒くのが大好きなマスターなのである。

「『阪神大賞典』は寒ぇな〜。例年ならカッチカチで人気通り決まるんだが、今年はチト難しい。シャケトラ!シャケトラ!カケフ!若虎掛布!が飛ばないとは誰も云えま〜が。ならば中山の『スプリングS』だろう。豊のファンタジストと、祐介のクリノガウディーが同居した1枠が強力。相手筆頭は8枠が厄だが将雅のロジャーバローズ。前残りが多い中山だからミナリクのヒシイグアスもチイとばかし怖い。1ー1、1ー8が本線で各4万。1ー4が1万と4千、4ー8が1万。昨日儲けた3万と9千も全部張り付ける。1枠から抜け目の2.3.5.6.7に各7千だ」と結論付けた。

「春浅し 中山の坂 駆け上る 真白き帽子 二つなるなり」
先週、張り駒を下げると云っていた端から全力投球のマスター。
籠池元理事長に対抗して一首詠んだがさてo(・x・)/