北新地競馬交友録

麒麟

我らが安倍ちゃんが、日本の首相として7年ぶりにChinaを25日から公式訪問。
李克強首相主催による非公式晩餐会、李首相夫妻主催の昼食会、習近平主席夫妻主催の夕食会が用意され最大級のおもてなし。
「ODAはもうお終い」にも、「今まで有難う」と来たもんだから、ビックリくりくりくーりくりである。
北京の天安門前に久しぶりに日本の国旗、日の丸が掲げられた。

もっとも、そんな手のひら返しの要因は、USAのトランプおじさんに的を掛けられた上に、鉄壁とも見えた『一帯一路』作戦にも翳りが。
マレーシアやパキスタン、スリランカ、モルディブなどで、相次いで親中政権が倒れNOを突き付けられる事態。
こうした中、国際社会での孤立化を防ぐ為、これまで目の敵にしてきた日本との関係見直しに舵を切った訳だ。
もし、2020年の次期大統領選でトランプおじさんが敗北し、米中関係が改善すれば、また対日強硬姿勢を強めてくる可能性が5万%である。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず。
 彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
 彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」
Chinaのお勉強です。

『麒麟之衰也、駑馬先之』by 戦国策

「麒麟」とは、一日に千里は走るというChina伝説上の駿馬である。
「駑馬」とは並みの能力しかないごく平凡な馬。
駿馬も老いてはつまらぬ馬にも劣るように、すぐれた人物も老人になってしまうと、凡人にも劣るようになると云う意味。
バット!それを嘲笑うかのような快進撃を競馬の世界で体現しているのが、日本の至宝、武豊Jである。

「マスター、昨日は参りましたね。まさか川田Jのマイネルブロッケンがあんな不甲斐ないレースをするなんて」は、日本で3番目にオツムのいい大学を出て、バリバリの一部上場会社勤務。
独身で、競馬と鉄道と乃木坂を愛する筋金入りのオタッキーK君。
「ああ、ダートだから、競馬よかゴルフが好きで、バンカーショットはプロ並みのジェントル幸にやられるのは仕方ねえが、マルコメにまで一捻りされてんだからどうしようもねえョ」とお約束のボヤキが朝から炸裂のマスター。

「今日は豪華メンバーが揃った『天皇賞秋』見立てはどんなもんですか?」
「見立て?そったらもん何もねぇ。俺ぁ〜考える事を放棄してっからョ。ルメール、デムーロ、モレイラのボックスでいいじゃん。なまじあれやこれや考えるから馬券から剣突喰らわされる羽目になる。ルメールのレイデオロとデムーロのスワーヴリチャードの馬連を4万。レイデオロとスワーヴリチャードから、モレイラのサングレーザーに馬連で各1万と5千でお帳面さ〜ね」

「自信満々ですね」
「まあな、バット!気になる事がない訳じゃねえ。豊の野郎ョ。4000勝を達成してから、肩からチカラが抜けたのか、やたら突っ込んで来る。昨日の『アルテミスステークス』のシェーングランツ見ただろ。もう直ぐ50だってぇ〜のに、全盛期を彷彿させる騎乗。『菊花賞』でもユーキャンスマイルなんてふざけた名前の馬を馬券に絡ませちまうしョ。しかもこの『天皇賞 秋』の乗鞍があのマカヒキだってんだから、おっとろしいったらありゃしねえ」

「押さえますか?」
「う〜んにゃ!点数を増やしたら当たっても、豚の喧嘩でトントンになる。ここは、豊に遠慮して貰おう」
「マスター、遠慮って………スローなら位置取りにも不安がないでしょうから、完全に1発狙ってますよ」
「君!『無理して落馬なんかしたら、日本全国1千万の豊さんファンが泣きます。くれぐれもご無理のなさいませんように』とショートメール入れとけや!」
「番号知りません。相変わらず無茶苦茶ですね」
「それがどうしたo(`ω´ )o」

Chinaの故事を嘲笑うかのような武豊Jだが….さて。