北新地競馬交友録

一本釣り

生鮮カツオの水揚げで21年連続日本一となっている宮城県気仙沼に、18日、今年最初の一本釣り漁船が入港した。
16日から千葉県沖などで操業しカツオ約70キロを水揚げ。
例年に比べて一か月は早いスタートで、ウルトラベテランの漁師さんによると、「こんなに早い時期にカツオが出たというのは私もこの仕事40年になりますけど、初めての経験です」との事。
これから盛んになる巻き上げ漁に比べると、一匹、一匹狙いすまして釣り上げる、一本釣りのクオリティーは高く、味が巻き上げ漁のカツオとは段違い。
そう云えば、マスターの北新地の店の横にもカツオ専門店の『わらや○屋』さん。
いい季節の到来である!

「マスターさん、おはようございます」は熊本天草出身、マスターとまあまあ愉快な仲間たちの三本柱の一角を占める○原さん。
「おう!グッドモーニング!東灘区!まあ〜○原さんは板宿だから、神戸の僻地も僻地。東灘区とは、提灯と釣鐘、メダカとクジラ、月とスッポン、ボブサップと稀勢の里ほど違うけどョ」
「朝から酷い事云いますね。せっかく今日はご贔屓の古川Jテイエムジンソクの復帰戦で、さぞかし気合いが入ってると思って連絡したのに」

「甘い!ユーは甘過ぎる!苺の王様『博多あまおう』よりも甘い。バケモンが一頭いるじゃねえか」
「グレートパールですか?」
「そうよ!逃げるジンソクを前に見ながら、直線で一完歩づつ迫る将雅のグレートパール!フルキチ先輩が死に物狂いで押すものの………..『こんなん来ました、いや!出ましたけど!』一世風靡セピアした、白蛇占い泉アツノさん的に云うなら、サンライズソア、ミツバ、クイーズサターン、ナムラアラシ辺りに突っ込まれて馬券を外す危険すらある」

「そんなもんですかね。他にいいレースがあるんですか?」
「よくぞ聞いてくれた!今週から始まったカツオの一本釣りぐれぇ堅いレースがある。ズバリ京都7Rはルメ公のエイシンムジカと将雅のザクイーンの一騎打ちだ。地球を100周回ってもこの2頭が3着を外すこたぁ〜ねえ」
「ならばお得意のワイドで」
「だろ〜、それが聞いてくれよ○原さん、1.1ー1.1だってんだから、100万両買えるならまだしも、一万、二万じゃ〜さすがのミーもこれは買えねえ」

「じゃあ今日は見送りですか?」
「たわけ!アスリートも1日練習を休んだら、それを取り戻すのに、一週間は掛かると云うじゃねえか。買うョ!買いますとも。現在のオッズ、エイシンムジカが2.1倍、ザクイーンが4.4倍。実力伯仲、脚抜きのいい馬場で前に行けるザクイーンの配当が倍なら、喜んで!の頑固炉端だろう。単勝に2万ばかし突っ込んでみる価値はある。芝の中距離ならルメ公と将雅じゃ〜2馬身は違うが、ダートならタメだ」と結論付けた。

少し早めに漁が始まったカツオの一本釣り。
マスター、本日36レースの中でも京都7Rがそんなレースとの見立てだが………………….さて( ̄(工) ̄)