北新地競馬交友録

恥ずかしい

太郎君のおねだりが却下された。
「通常は民間機で移動しますが、乗継で数時間待たされることもあります。その意味では専用機という発想は合理的なんです」
との言い分で、自分だけの空飛ぶ箱をゲットしようとしたのだが……….。
ガルフストリーム社のジェット機のお値段は一機80億円。
某元空将によると、「航空機を飛ばすには機体購入費だけでなく、それを運用する要員を訓練して確保すると同時に、安全を確保して維持運営するためには莫大な経費がかかる。仮に外相専用機を導入したとすると、それを誰が管理運用するのか。搭乗員はどう確保するのか、その養成・教育訓練は、機体の維持整備は、その経費負担は等々、具体的に検討しなければならない」
どうせ国民から召し上げた税金。
太郎君の頭にはそんな事は片隅にもないのであろう。

実はその昔、人間性が疑われるような政治家が多い中、なかなかの人物であると思っていた。
それが閣僚になったとたん、「え!マジカル?」と驚かされるような変節ぶり。
『小型核の開発』と『核の先制使用』を打ち出したトランプ米政権の核戦略指針「核態勢見直し」を「高く評価する」と発言。
閣僚になる前は何を云っていたかと云うと、「アメリカが言っていることを、そのまま後ろをついていくだけで、それでは、あの広島、長崎で亡くなった方に対して一体全体我々は何をやってきたのかということなんだと思います」
更に、当時首相だった純一郎君には、「我々は、アメリカの小型兵器の開発についてもはっきりとしたメッセージを出すべきだと思います。唯一の被爆国として、我々日本は、より使いやすい核兵器の開発など絶対に認められない、そういう強いメッセージをアメリカに向けて今こそ出すべきではないでしょうか」

トドメは、「この核の問題に真面目に向き合って、今までの国会答弁を読み返したら、歴代の外務大臣はまともな答弁なんかしていませんよ」
原発問題に関しても、完全否定の立場から堂々と持論を述べ、「おい、おい。与党の一員なのに『そこまで言って委員会!』」と周りがハラハラするぐらい尖っていたのに………。
よく云われる言葉として、「立場が人をつくる」
太郎君の場合は、「立場が人を駄目にする」
こんな恥知らずな人物が未来の宰相?
寝言は寝てる時に云えなのである。
そんなに専用ジェット機が欲しいなら自分で買え!自分で。

「まともならスワーヴリチャードでも枠がいけねえよ。阪神の2000大外枠は厄だ。もし出遅れて外ばっか走らされたらどうしようねえ。しかも、根っからのサウスポー、下位条件なら右回りでも何とかなってもG1ともなると……..。かと云ってサトノダイヤモンドも、屋根があの絶不調の圭太だぜ。関西遠征、G1、圭太と三拍子揃っちまって、クワバラ、クワバラ、桑原和男ちゃんだ。俺の狙いはズバリ!将雅のアルアインよ。4枠8番たぁ〜良いところを引いた。2000の距離もドンピシャ!屋根の将雅も先週『高松宮記念』をぶっこ抜いて波に乗ってら〜ね。経済コースの内でじっくり構えて抜けてくる!発表!単勝2万!複勝8万。締めて10万でいてこまそう」と、マスター『大阪杯』を結論付けたのだが…….。

「第4コーナーから直線!スワーヴリチャード先頭!サトノダイヤモンドは馬群の中!2番手トリオンフ!間を突いてアルアインがスルスルと上がって来る!」
スローペースと見てデムーロJがスクランブル発進で先頭を奪い逃げ込み体制。
そのスワーヴリチャードにヒタヒタと迫るアルアインを見て、「ドリャ!将雅!いてこませ!差したらんかい!」神戸元町WINSの床が抜けるんじゃないかと思うぐらいの、ど迫力で絶叫するマスター。
「スワーヴリチャード先頭!外からペルシアンナイト!粘る!粘るスワーヴリチャード!ペルシアンナイト2番手に上がった!スワーヴリチャード!ゴールイン」

マスターの買っていたアルアインは、スワーヴリチャードを差すどころか、ペルシアンナイトに差されての3着。
叫び声が大きかった分だけ、周りの馬券愛好家達から失笑が漏れる神戸元町WINS午後4時前。
「なんだ!なんだ!文句あっか!俺ぁ複勝も8万もってんだよ〜」と馬券を突き上げるマスター。
恥ずかしい、余りにも恥ずかしい行動である(≧∀≦)
変節漢の太郎君とどちらが恥ずかしいかって?
いい勝負なんじゃないの(笑)
マスター!これからは気を付けて叫べよ!

皆さま、お付き合い有難うございました。
明日も続きます。