北新地競馬交友録

見送り

お酒が入ると気が大きくなるのが人の常で、話しの中身もそれに比例するように景気のいいものになるのが自然ではあるのだが……..。
レース前日金曜日の北新地。
「明日のレース、小倉のハンデ戦は難解を通りこしてパズルだし、未勝利は3場ともこれが最後の闘いで何が起こるか判らない。買えるレースがないですわ」と、若手の京都馬主協会会員さん達を目の前にして弱気だったマスター。

お振る舞いのワインやシャンパンをグイグイ飲みだすと、あら!不思議。
「札幌の1R!枠の1ー5でド鉄板。1枠1番ハヤブサレジェンドは、ルメールが馬の上でお茶しながらでも勝つ。相手は正樹のワンダーツー。康成のリアルハニーもダート替わりでチョイと怖い。よって枠の1ー5ならまず当たる。5万ばかし放り込みますよ。確実に当たるからそれを3Rの謙一に転がしてお帳面でさ〜ね」と云う事が変わって来た。

さんざっぱらゴチになって、朝、改めて冷静に馬柱を見てみると、岩田Jのリアルハニーだけじゃなく、芝からダート替わりの馬が怖く思えて来たマスター。
弱気の虫が騒ぎだすと、もう〜止まらない。
「◯原さんよ〜今日は馬券買うのやめるわ。どうも嫌な予感がする」
「え!36Rもあるんですから、何かあるでしょう」
「…………」
「マスター!買わなきゃお金は増えませんよ」と競馬友達のK君

あの手この手で尻をかかれてもテコでも動かないばかりか、あんまりひつこく云われるもんだからマスターが切れた。
「バッキャロー!ガタガタ云うな!明日10万買うんだよ。人のマニーだと思って勝手な事云いやがって。大体がおめー達1Rで5万も張るのかよ〜。大概にしやがれ!」
そんなこんなで、本日馬券は見送りのようです。

皆様、あいすいません。
え!マスターの予想なんて、はなから参考にするつもりもない。
おっしゃる通りです(笑)
日曜日は買うそうですから、また、馬鹿にしてやってください!