北新地競馬交友録

適材適所

『南船北馬』

不人気のあまりお休みしていたChinaシリーズ(・_・;
今回は皆さんのお怒りを買わない為に一行である。
現代では、各地をあちこち忙しく旅行すると云う意味合いが強い言葉だが……。
その昔、Chinaでは北方の地は山野が多いので馬で旅行し、南方の地は川が多いので船で旅行した事から使われる言葉。
バット!出典の『准南子』では『旅行する』というような意味ではなく、『適材適所』とほぼ同じような意味として使われている。
それぞれの場所で適した物や人がいると云う事なのであろう。

「お〜い!起きろ〜」
マスターのダミ声に、熊本天草出身◯原さんが押っ取り刀でアイホンの通話ボタンを押したのは、ニャンと!朝の5時半過ぎ。
いくら早起きが苦にならない老人と云ってもさすがに早過ぎる。
「マスターさん、どうしたんですか?」
「うん、閃いた(^O^)/」
「……….まだ朝の6時前ですよ」
「いい日旅立ち百恵山口、思い立ったが吉日。今週から中京開幕だが、雨で馬場は最悪、騎手はペースも手探りだ。どうしたもんかと悩んでいたんだが、函館がある事に気が付いたんだ。無理して中京を買うことぁ〜ないじゃん!」
「は〜、そうですね」
そんな下らない事で、叩き起こされた◯原さん、まだオツムがリムモードで反応が鈍いのは仕方あるまい。

「最近、敵前逃亡だなんて、ボロカスに云ってた隼だがよ〜。函館で1着6回、2着2回、3着3回と結果を出している。中央場所じゃ〜露払いレベルだが、函館のローカルじゃ大威張りって事だろう。発表!本日!函館4Rノアブリジットで何とかなりそうだ。相手は前走同タイム義政のスズカガルチ。ちいとばかし気になって義政の函館での成績を調べてみたら、函館で先週、先々週と10鞍乗って1着1回、2着2回、3着1回の好成績。隼と馬の力は五寸で前走は先着しているんだから、こりは無視する訳にはいけま〜が。ノアブリジットとスズカガルチの単勝を平に1万5千づつ、2頭のワイドに2万でご機嫌窺いと行く」

「マスターさん、丸山Jのブラウンプレストが2番人気ですが」
「あ〜そりゃ〜カモもカモ。鍋どころかネギとシイタケ、ハクサイ、ミツカンポン酢まで持ってご登場だ。元々ダートで下ろしたが力不足で芝に変わって少しいいところがあっただけ。最内枠を引いてポン!とスタートを切りゃ怖いと云えば怖いがアタマまではねえ。3着が一杯、一杯だろう。ちいとばかしご縁のある生産牧場のお馬さんだから頑張って欲しいが厳しかろうよ」と結論付けた。

北の大地でいい仕事をすべく頑張っている吉田隼人Jと城戸Jに期待なんだとか。
2人とも気合い入れろよ(^O^)/