北新地競馬交友録

たまたま

クールでつとに鳴らしている菅官房長官。
最近はその表情の裏にある苛立ちが、定例記者会見で見え隠れする事がある。
『森友学園』に続き『加計学園問題』で、どうもこりは強気一点張りでは厳しいと感じているのかも知れない。
8日に我らが安倍ちゃんや杉田和博官房副長官らを交えたヒソヒ話しで、追加調査を行う事を決定した。
今までの姿勢を崩し追加調査実施の決め手は、菅官房長官が感じている剣吞な空気。
野党なんぞは怖くも何ともないが、やはり国民は無視できないのであろう。

その官房長官が、神奈川新聞のインタビューで、なかなか面白い事を云っている。
「たまたま(同学園の理事長が)総理の友人だったが、元々地域から(申請が)出されていたので何の問題もない」
菅官房長官は、今治市などが2007年から加計学園を前提に提案していた新設計画が、民主党政権時に「速やかに検討」に格上げされながら実現されなかった経緯を説明。
「私たちの政権で、きちっと行うことができた」と成果を強調した。

更に、農業改革などの取り組みも例に挙げ「現実問題として、そういうものに風穴を開けていくのが私たち。まさに岩盤規制をぶち破る政権だ」と胸を張ったんだとか。
これを読んだマスター、「そうか〜、いいよな〜たまたまでこんなラッキーチャチャチャ。俺のたまたまなんて悪ぃ事しかねえもん。加計学園の理事長ぐれぇの運がありゃ〜よ〜、もうちっとはマシな暮らしが出来るんだが」とボヤいていたのだが……。

「マスターさん、土曜日のエントリーチケットお見事でした」
「どこが?改めて◯原さんが、写メで送ってくれた馬券を見て、顔に電気が付いたぜ。眩暈がするぐれぇの多点張り、しかも枠だぜ。こったらレースは男度胸の一本勝負で4ー7にズドン!勝負を掛けなきゃいけま〜が、大体が…………」
いくら競馬は走った後なら何とでも云えると云っても、あまりにしつこい長講釈にウンザリした◯原さん。

「はい、はい。で明日はどうするんですか?『マーメイドS』の武豊Jのトーセンビクトリーなんでしょ?」と話しを変えた。
「ば!ばっかじゃねえの。2走前の『中山牝馬S』はどスローに助けられただけ。とてもじゃねえが危なっかしくて、こんなに売れるなんて、俺ぁ鴨がネギと鍋どころかシイタケと白菜まで背負って来たと思っているぜ。かと云って、他の馬も一長一短でよ〜、極のバンゴールが面白そうだが、じゃあ買えるかと云や〜、富士山のテッペンからジャンプするより勇気がいらあね」

「明日はお休みですね。体調も悪いようだしウインズにも来ないんでしょ、お大事に」
「まあ待てったら。そったら風に病人をいたぶってると罰喰らうぞ。この時期は降級馬と活きのいい3歳馬を狙うのがセオリーなのは、芦◯崇信幼稚園ひまわり組の真司君でも知ってら〜ね。たまたまだがよ〜どんぴしゃりのレースがあんだ。聞きたいだろ?な!」
「どっちでもいいですけど」

「発表!阪神10R『加古川特別』ダートに変わって開眼3歳馬マルコメのローズストリート、このクラスなら大威張り学のクリノリトミシュルのワイドだ。さっきオッズを見たら2.7ー3.2も付いてやがんの。俺ぁ夢じゃねえかと頰っぺたを捻ったぜ。6万いてこまそう。克駿のイーストオブザサン、信二のオオスミラナキラ、啓介のヒルノデンハーグ、フル吉先輩のアルムチャレンジ、優也のストロベリーキングと侮れねえ馬がモリモリ森昌子だが、あれも怖い、これも怖いじゃ馬券になんねえからよ」と結論付けた。

「明日は家でグリーンチャンネルで見てるわ。寂しいだろうがオメー達だけでウインズに行っちくれ」
寂しいどころか、口煩いマスターがいなくて清々すると小躍りする2人。
ウインズに行かない理由は、病のためにしている眼帯を見て、喧嘩に負けてアザになっていると周りから思われるが嫌だとの、馬鹿馬鹿しい理由だと云う事は内緒にしておこう(≧∇≦)

好きでもないのに丹下左膳を決め込み、膝っ小僧を抱えてスネ夫君をするしかないマスター。
どっかの学園はたまたまかも知れないが、2場開催でレース数も少ない中、ここに出走して来ている3歳馬と降級馬はそれなりに自信があるはずとの見立てが、何とか当たって欲しい。
酒井Jもマルコメ君もガンガレよ!