北新地競馬交友録

恐怖に

1週間に一度のお楽しみNHK大河ドラマ『真田丸』が、いよいよ松本伊代で最終回に向けて、競馬に例えるならラスト3ハロン33秒フラットぐらいの勢いである。
先週は、攻めあぐねた家康が、エギレスから取り寄せたカルバリン砲を大阪城に向けて発射。
これが淀殿の目の前で炸裂して、恐怖に襲われた大阪方の女性達がパニック状態に陥る(~_~;)

そして今週、反対する武将達をシカトする形で、淀殿と取り巻きの女性主導の和議が結ばれ、目の前で取り壊される真田丸に呆然とする幸村。
一緒に見ていたマミーに、「芳子ちゃん!やっぱ女が口出しすると碌な事ぁねえな。Chinaの故事にもあるじゃん『雌鶏が鳴いたら国が滅ぶ』てよ〜」とマスター。
「偉そうに、誰から産まれて来たんや。女やろ女」
「へい、へいお世話様でした」と相変わらずずれた会話の親子なるなりである。

つい先日も 国会や地方議会の男女の候補者数を政党ができる限り「均等」にするよう努力を求める、「政治分野における男女共同参画推進法案」が自民党で議論されたが、野田聖子元総務会長らが必死で旗を振るも、慎重派議員から異論が噴出し、今国会での法案提出は完全に暗礁に乗り上げた。
偏見丸出しとお叱りを受けるのを覚悟で云うならば、世の中が平和で落ち着いている時は女性でいい。
いや、女性がリーダーシップを取る方が上手く行くような気がするが、一朝事あらば断然男性だろう。
恐怖を覚えても、それをグッと堪えて対応する胆力があるからだ。
バット!おのこにも関わらず胆力がからっきしの人間もいるようで……….。

「マスター、今日は内が全然伸びてませんでした。明日のキタサンブラック大丈夫ですか?」
「ちょ!ちょっと待っちゃりない。誰が乗ると思ってんだよ。あの豊大明神だぜ。そんな事ぁ百も承知よ。馬場のいいとこに持ち出して追うに決まってんじゃん」
「吉田隼Jに早めのスパート掛けられて、内に圧力掛けられたらどうします。府中2400の逃げは寒いです。『ジャパンカップ』をまともに逃げ切ったのはタップダンスシチーだけでしょ。僕は危ないと思いますね」と競馬友達K君に、土曜日散々脅されたマスター。
「史上最強の体内時計を持つ豊大明神は逃げ馬に乗せたら神だ!キタサンブラックは負けねえ」と思っていたのに…….変節したのである。

「競られても大崩れのない、ど根性キタサンブラックが3着以下に落ちたら、会期を延長した国会で問題になるだろう。まずはキタサンブラックの複勝を10万。3連単、1着、2着、3着にキタサンブラック、ゴールドアクター、リアルスティールを入れて、3着に内から馬体が戻れば府中の鬼、圭太の紅一点ルージュバック、汚名挽回3歳代表、正義のディーマジェスティー、大舞台ならお任せ、デムーロのサウンズオブアース、芝中距離の神、ルメールのレインボーライン、え〜いオマケだ!スタミナ抜群、プリンスのシュヴァルグランも入れるか。一目2千5百で36点張りの9万。逃げ切って欲しい豊大明神キタサンブラックの単勝を願掛けで1万買って締めて20万。ふたズグで渾身の勝負だ」との宣言。
当初は単勝5万円、複勝15万円で漢の勝負を掛けるつもりだったのにAFLACのアヒルとタメを張るぐらいの保険を掛けてしまうとはm(._.)m

「残り600!第4コーナーをカーブしてさ〜直線!キタサンブラック逃げている!ゴールアクターも突っ込んで来る!内からルージュバック!更にはリアルスティール!ラストインパクト!お〜外サウンズオブアース!坂を上がって逃げる!逃げるキタサンブラック!」
好発を決めてハナを楽に奪ったキタサンブラックが、秀逸のペースで逃げて200を切っても手応え抜群。
「どりゃ〜!貰った!キタサンはもういい!隼!ムーア突っ込んで来い」キタサンブラックの勝利を確信したマスターが吠える。
「キタサンブラック先頭!サウンズオブアースが外!内を突いてイキートス!2番手サウンズオブアース!キタサンブラック1着でゴールイン!これは強い!完勝だ!」

1着 キタサンブラック 豊大明神
2着 サウンズオブアース デムーロJ
3着 シュヴァルグラン プリンス
マスター、単勝1万円と複勝10万円は当たったが、保険の3連単9万円が鼻もかめないゴミと化した。
「やっぱ豊大明神のキタサンブラックじゃねえか。隼もムーアも何をやっとるんなら、情けねえったらありゃしねえ。おい!K君!どこが寒いんない?さんざっぱら脅しやがってよ〜。寒いのはおめーの頭だ。この始末どうするない、え!」と詰め寄るマスターにジリジリとK君が後ずさりする神戸元町ウインズ午後4時前。
20万円買って払い戻しが18万8千円で堂々のガミ興行である。
マスター!競馬は自己責任て言葉知らないの?
淀殿顔負けで恐怖に囚われ日和った自分を叱かれ!(`_´)ゞ

皆様、お付き合いありがとうございました。
明日も続きます。
宜しくお願い申し上げます。