北新地競馬交友録

マイルチャンピオンSとヌーヴォー

毎年恒例のボージョレ・ヌーボーの解禁が17日に行われた。
マスターの店がある北新地でも、この解禁日を前にして、酒屋のおいちゃん達が捩り鉢巻きでセールスに勤しむ事となる。
「マスター、一本でも二本でも予約お願いします」
「いらねえよ〜。あったらスカスカのワインなんか飲みたくねえもん。やっぱワインはチリに限ら〜ね。コストパフォーマンスなら1番じゃねえの」とつれない返事も、「ノルマが………..とにかく頼みます」
「仕方ねえな〜じゃあ2本だけ付き合うか」てな塩梅である。

それにしてもこのボジョレーヌーヴォー、マスコミの刷り込みが激しい。
「甘みと酸味のきりっとした感じがほどよい。日照時間と雨量のバランスがよかった」
「収穫時期の天候に恵まれ、飲みやすくフルーティーな味わいに仕上がった」
「ここ数年で秀逸のエレガントで魅惑的な味わいだ」etc。
毎年、同じような事を云っている。
実態は今年のフランスのボージョレ地方は春や夏の気温が低くブドウの生育が遅れ、おフランスのファーマー達が頭を抱えたのに(`_´)ゞ
まあ〜たかがワイン。
一年に一度のお祭りだから、そんな事に目くじらを立てるのは野暮と云うものかも知れないが……..。

「1番はこの馬とすごく相性がいい。気合が入りすぎるくらい入っているね。デキはすごくいいよ。あとはユタカに任せる」
「他の馬はみんな行ってくれると思うし、すっと内に入れていいんじゃないかな。あとは運」
「真ん中が欲しかったからいいところを引いた。外枠を引いたら厳しいと思っていたからな。これでやる気満々や」
『マイルチャンピオンS』枠順が決まった金曜日に各陣営から聞こえて来るのは威勢のいい話しばかり。
1人だけ、「最悪ですね。内が欲しかったので…。でも、自分で引いたので仕方がない」と肩を落としたのは大外を引いた浜田調教師である(≧∇≦)
本音は奇数番に入って「あちゃ〜」と思っていても、それを云っちゃ〜お終いよ、てなところであろうか。

「マスターさん!超難解『マイルチャンピオンS』はどのように?」
「どのようにも、このようにも去年みてえな絶対王者がいねから、混戦と云うかどんぐりの背比べで、軸を決めようにも………。展開ひとつ、手綱さばき一つで何が来てもおかしくねえよ。こんな時は枠で決めるのもありだろう。4枠から外はブッタ切るとして、内目で勝ち負けになりそうなのは将雅のサトノアラジン、謙一のロードクエスト、バルザローナのヤングマンパワー、圭太のフィエロ、ルメールのイスラボニータだ」
「人気が割れていますから、その5頭の単勝を全部買ってもガミはないかも知れませんね」

「おめーさん馬鹿か?そんな買い方したら恥ずかしくて北新地を歩けねえだろが。単勝なんて云うのはこれだ!と性根を入れて買う馬券よ。百歩譲って甲乙付け難しでも2頭までだ。今の勢いなら将雅のサトノアラジンだが、偶数番はいいとしても1枠2番。チョイと将雅の手綱さばきが狂えば詰まって脚を余す事になる。4枠8番といいところを引いたルメールのイスラボニータの方に分があるかもな。とは云うもののまるで自信がねえからイスラボニータとサトノアラジンのワイドでいてこまそう。◯原さん!オッズプリーズ」
「前売りで現在4.8ー5.2です」
「上等!上等!福島上等カレーだがね。そいつに5万!と云いてえところだが、今回は3万で堪えてやっか」と結論付けたマスター。
堪えるも何もそれだけ自信がないと云う事であろう。

毎年、毎年「いいですよ〜!」のコメントが流されるボジョレーヌーヴォーとタメを張るぐらい、進軍ラッパが鳴る各陣営のコメントを信じてはなるまいぞ!なのである。
無理くりだが、ボジョレーヌーヴォーの故郷おフランスの国旗は左から青・白・赤のトリコロール。
こりゃ!出来たかな?マスター(笑)

ルメールJ!川田J!宜しくお願い申し上げまス!