北新地競馬交友録

お詫び行脚

9月の半ば過ぎ、『週刊文春』が歌舞伎役者、中村橋之助さんの不都合なお付き合いを報じた。
お相手は京都の人気芸妓の市さよという女性である。
世の中が歌舞伎役者をどうしてあんなに有り難がるのか、全く持って不明だが、マスターの『Palms』がある北新地でもブイブイいわしているのが現実だ。
1番有名なのは数年前に2億円の所得隠しで、マルサにお縄だ!お縄だ!の『マダム◯阪』
オーナーが大の歌舞伎役者好きである。

それはさて置き、不埒な行状が発覚した中村橋之助さんは、成駒屋の大名跡『芝翫』を襲名する直前だった事もあり、記者会見でもひたすらペコリーノ(≧∇≦)
「私の不徳の致すところ」の大安売りである。
妻の三田寛子ちゃんも、自宅前で報道陣に、「私にも至らないところがありました」とこれまたペコリーノ。
事態を収拾すべく、贔屓筋へのお詫び行脚に飛び回ったと云うのだから、『中ピ連』の榎美紗子ちゃんが聞いたら、頭から湯気を出して怒るところであろう。

その中村橋之助さんがつい先日歌舞伎座において、八代目中村芝翫を襲名。
同時に、橋之助さんの長男中村国生君が四代目中村橋之助、二男の中村宗生君が三代目中村福之助、三男の中村宜生君が四代目中村歌之助を襲名した。
家族揃って見得を切れたのも、ひとえに三田寛子ちゃんの、お詫び行脚のお陰なのである。

「マスターさん!『毎日王冠』は少頭数ながらいいメンバーが揃いましたね」と熊本天草出身の◯原さん。
「まあな。だけんじょ俺は明日から沖縄ダイビングトラベルなんで、どうでもいいや。オメー達で好きな馬買えばいいんじゃねえの。差し詰めAKB48横山由依ちゃん好きのK君なら、牝馬のルージュバックか?ヨ!アイドルオタク!ガハハハ!」
「横山由依ちゃんの、どこが悪いんですか。可愛いじゃないですか(`_´)ゞ」とおかんむりの競馬友達のK君に、「あ〜ヤダね〜アイドルオタクは直ぐムキになるからよ〜。そんな事だから40になっても嫁の来てがねえんだよ。な〜◯原さん!俺達は一回結婚してんもんな。エッヘン」
「…………….」
マスター、いいたい放題である(^O^)/

「今日のメイン『平安京S』をばっちり当てたマスターのご意見を頂戴出来ませんでしょうか。◯原、謹んで乗らせていただきます」
「そ、そうか〜。なら教えてやっか。勝つのはズバリ!ルメールのアンビシャスよ。なんせ『凱旋門賞』のマカヒキで、全国の競馬ファンに大損させてんだから、ここでカッコ付けなきゃダチカンだろ。今日は2勝か?全然詫びが足んねえよ!前走手綱を取った横典は天才だが、ちょいと折り合いが付かないと、時速10キロの安全運転。『宝塚記念』で吹っ飛んだのは、距離だけじゃねえ、そのせいよ。『凱旋門賞』では母国に錦を飾るどころか、恥をかきに帰ったルメールだが、芝の中距離なら信頼していい。どうせ当たるから俺も買うか、単勝1万、複勝4万。そんぐれぇでいいだろう」と長講釈を垂れた。

「マスターさん!ありがとうございます。『平安京S』、『雄太貯金』と別に手張りで儲けさせていただいたので、ほんの気持ちですがこれ沖縄旅行の餞別です」と夏目漱石さんを2枚渡そうとする◯原さん。
「お!サンキューベラマッチョ」と平然と受け取ったマスター、店があると神戸元町ウインズを、2人より先にフェードアウトしたのだが…….。
「マスターも年金生活の◯原さんから餞別を取るなんて、最低の人間ですね」
「いや〜、私も一応カタチだけのつもりで、まさか受け取るとは思いませんでした」とdisられているのを本人は知らないんだから、全く持って能天気な人間なるなりだ。

マスター曰く、中村橋之助さんには、代わりにお詫び行脚をしてくれる三田寛子ちゃんがいるが、ルメールJはここを勝って、自らお詫びをしなくちゃいけないだとか。
マスター!ユー!『凱旋門賞』の馬券買ってないじゃないの、よく云うな〜(~_~;)

ルメールJ!ほどほどに頑張ってください、マセ!マセ!