北新地競馬交友録

ありえない

将棋のビッグニュースが飛び込んで来た。
第59回奨励会三段リーグ戦が3日、東京都渋谷区の将棋会館で最終日を迎え、藤井聡太君が勝利。
藤井新四段は、14歳2カ月の中学2年生で、加藤一二三九段の最年少記録14歳7カ月を62年ぶりに更新したのである。
因みに、中学生で昇段を決めた棋士は加藤九段、谷川浩司九段、羽生善治王位、渡辺明竜王の錚々たる顔ぶれ。
余談ではあるが、渡辺明竜王は自他共に認める大の競馬好きである。

そんなおめでたいニュースとは裏腹にとんでもない事件も発生した。
郷田真隆王将が3日、札幌市での佐藤天彦名人との公式戦で禁じ手である『二歩』を指し、反則負けとなってしまったのである。
『ニ歩』とは縦の筋に自分の歩がある場合、もう一枚歩を打つ事は出来ないと云うルール。
将棋を覚えたての幼稚園児でも間違えない『ニ歩』を、天下の王将が指したのであるから、これはもう大事件だ。
棋士の頭は、スーパーコンピュータとタメを張るぐらいの構造なのに……ありえないとしか云いようがないのである。

我らが武豊Jが4千勝にあと2勝と迫った土曜日。
「メイン『札幌2歳S』のタガノアシュラは、豊大明神にピッタンコカンカンのお馬さんだ。テン良し!中良し!終い良し!もっともそったら事は、◯屋崇信幼稚園ひまわり組真司君でも判らあね。その前に落ちてるマニーを熊手でかき集めるようなレースがある。3Rのメイショウトビザルよ。前走はモレイラが3角から被せてくるキツイ展開で3着に沈んだが、今回は相手になりそうなルメールのトウシンダイヤも、康誠のストラーノも後ろから行く馬だから、まっこと!気楽な1人旅だ」

「前に行ける軽量のイチゴアミーラ、アーススピード、丸山Jのトリプライト辺りは怖くないですか?もし早めに被せて来たら(≧∇≦)」と心配する競馬友達のK君に。
「原田和と瑠星だろ、そったらもん豊大明神のひとにらみで『へへ〜』てなもんよ。元気は26か?まだまだ鼻垂れ小僧だぜ、豊大明神に喧嘩売るなんざ〜100年早えよ。『札幌2歳S』タガノアシュラの単勝は幾ら付くかな〜?間違って3倍ほど付きゃ〜万歳三唱!4千勝のお祝いと兼ねて提灯行列まである!」と、レースが始まる前から取った気になっていたのに……。

「600の標識を過ぎる!メイショウトビザル先頭!トリプライトが馬体を併せにかかる!その外からトウシンダイヤが迫る!」
好発を決めた武豊Jのメイショウトビザルが気持ち良く逃げているのを見て、「さすが豊大明神よ。どうでえあのスタートの旨さはよ〜」と大きく頷いていたマスターだったが、3コーナーの入りで100年早いはずの丸山Jのトリプライトが、手を動かしながらメイショウトビザルに被せてくる展開。
「ゴラァ!元気!なにやってんだよ!無理すんな!やめれ〜!やめてけれ〜」と懇願するマスター(≧∇≦)

「第4コーナーから直線!メイショウトビザルを交わしてトリプライト先頭に変わる!メイショウトビザルは後退!200を切った!トリプライトにトウシンダイヤが迫る!ヒルノサルバドール3番手!残り100!もう一足トリプライト!ヒルノサルバドールがトウシンダイヤを交わして2番手に上がる!トリプライト!ゴールイン」
1着 トリプライト 丸山J
2着 サルバドール 古川J
3着 トウシンダイヤ ルメールJ

6着 イチゴアミーラ 原田J
7着 アーススピード 坂井J
8着 メイショウトビザル 武豊J

「豊の野郎何やってんだ!全く持ってあたま来たぜ。ダメだ!ダメだ!こんなこっちゃ!◯原さん!豊の携帯番号調べろ。俺が意見してやる」と激怒していたのだが………..。
「4コーナーから直線!トラスト後続を振り切りに掛かる!3馬身リード!8枠の2頭も追って来るが!トラスト逃げる!逃げる!止まらない!2番手争い!ブラックオニキス!アドマイヤウイナー!トラスト圧勝でゴールイン」
『札幌2歳S』圧倒的1番人気タガノアシュラもいいとこ無しの8着に沈んだ(~_~;)

呆然とモニターの画面を見るマスター。
「豊の野郎!と云いてえところだが、風邪か?はたまた腰の古傷が痛むのか?今日の豊は普通じゃねえぜ。心配だよ」
常日頃、豊大明神、豊様と敬愛しているにも関わらず、豊の野郎!と呼び捨てるとは、相変わらずお里が知れると云うものである。
バット!冷静に見れば、今日の武豊Jは乗れてなかったとなるところを、郷田王将の『2歩』じゃないが「ありえない!風邪か?古傷の腰か?体調が悪ぃんだよ。明日は乗れねえかも」とマジカル心配してんだから、信者と云うものはありがたいものである(u_u)

武豊J!阪神に帰って来たら、熨斗つけて返してあげてくださいよ!

皆様、お付き合いありがとうございました。
明日も続きます!