北新地競馬交友録

外人だらけ

EU諸国で大問題となっている、移民・難民問題。
最近の選挙では、各国で大きな争点となっている。
我がJAPANでも、将来の労働人口不足に備えて、移民の受け入れについての議論がされだそうとしているが、現在はEU諸国と比べると実態は鎖国状態。
難民に至っては、昨年5000人の申請に対して、許可を出したのが僅かに11人。
国連でも随分非難されているが、わざと聞こえないふりをしてるんだから、島国根性は不滅と云ったところである。

かくほど左様に移民・難民には厳しいが、出稼ぎ外国人に対しては、拍子抜けするぐらい寛容である。
プロ野球では、銭闘で振り回わし、挙句の果ては同じリーグのチームに移籍。
直接対決でバカスカ打って、「あんにゃろ〜!道で会ったら絶対許さねえ!なんだ、あの裏切り行為は。また、そんな選手の頬っぺたをマニーで叩いて入団されるチームがあるってんだから、情けねえもここに極まれりよ」とマスターが怒り狂ったのは昨年の事。

大相撲に至っては、完全に乗っ取られて、「国技?あ〜モンゴルのだろ」なんて揶揄される始末。
地方巡業も増えて、人気が回復して来たなんてマスコミは云うが、「馬鹿じゃねえの。巨人、大鵬・卵焼きの大鵬VS柏戸、黄金の右輪島VS稽古の虫貴ノ花、ウルフ千代の富士、希代の悪役北の湖……..。それこそ大阪府立体育館なんて、立錐の余地もないぐらい満員御礼よ。それと脇役にも個性的な力士が山盛りモリモリよ。つき押し一途大受、またまた、はたいた龍虎、お尻の絆創膏を取れ魁傑。挙げたらキリがねえよ。30過ぎて関脇昇進、史上最遅出世だ!なんて云うのが話題になるようじゃ、本人には頑張って欲しいが終わってるぜ」とこれまたマスター。

競馬の世界でも、最近やたら外国人Jが目立ち始めている。
「K君、ファブリス・ヴェロンて何者ない?」
「全然知らないです。ネットで調べたら2015年 は974戦96勝。フランスリーディング8位らしいですが」
「なんだよそりゃ?勝率1割切ってんのかよΣ(゚д゚lll)」
「これからは日本の競馬も広く世界に門戸を開き、国際化を目指すJRAの方針なんじゃないですか?」

「国際化は結構だけどよ、デムーロだろ、ルメールだろ、それと今来てるのはベリー、マクノドー、フォーリー、コントレラスか。ナンボなんでも多過ぎるぜ。これじゃ若手ジョッキーの乗鞍が増えようねえだろが」
「その辺りはしっかり考えてるようですよ。減量期間が3年から5年に延びましたし」
「それマジカル云ってる?3キロ貰いの若手と漢ベリーとならどっちに乗って貰いたい?」
「もちろんベリーです」
「だろ〜回って来ないじゃんか」
「確かに……………」

「まあ〜色々事情はあんだろけど、自前の学校を卒業させたジョッキーに、もうちっとは暖かく接してやれないもんかね。いきなり一線でバリバリやってるジョッキーと比べたら可哀想だぜ。一人前になるにゃ〜経験が必要だあね。調教ばっかいくら乗っかってても、実際のレースとは違うだろうし、そりゃ下手乗りもするだろが、長い目で見てあげなきゃ仕方ねえじゃん」
「マスターが馬主になって、若手をバリバリ乗せてあげればどうですか?」
「こ!この野郎!俺がその日暮らしなのを知ってる君が云うと頭に来るぜ。おちょくってんのか 怒」
「すいません。冗談ですよ!冗談!マジにならないでください」
「気を付けろ!かかと落としが炸裂する寸前だぜ!」

例えば、知る人ぞ知る競馬大国オーストラリア。
競馬の番組は色々らしいが、総数ではニャンと!競馬場が300もあるらしい。
調教師の資格も取りやすいそうである。
イングリッシュの話せる若手の調教師志望を何人か渡豪させて、馬もバリバリ買わせて、日本では乗鞍が回って来ない若手をヤングJAPANで編成。
騎手免許を取得させ、レースに乗せまくるなんて云うのはどうであろう。
ここのところJRAの売り上げも順調だとの事だし、資金には事欠かないはず。
「○○ジョッキー凱旋帰国興行だ!」なんて面白いと思う。

賢明なJRAの事だから、大相撲みたいな事にはなるはずもないが、日本人のスタージョッキーを育てるだけでなく、シネマで云うところの名バイブレイヤーも育てて欲しいと、一競馬ファンとしては思うのだが……JRAさん宜しくお願い申し上げまス!