北新地競馬交友録

10万一本勝負!

『東京』by マイ•ペース

最終電車で 君にさよなら
いつまた逢えると きいた君の言葉が
走馬燈のように めぐりながら
僕の心に 火をともす

何も思わず 電車に飛びのり
君の東京へ東京へと 出かけました
いつもいつでも 夢と希望をもって
君は東京で 生きていました
東京へはもう何度も 行きましたね
君の住む美し都
東京へはもう何度も 行きましたね
君が咲く花の都

月曜日の大一番は『グリーンチャンネルC』
云わずと知れた中谷Jとニシケンモノノフのコンビ。
中谷Jは東京出身で、インテリ家系の突破ずれだが、ニシケンモノノフは過去21走の内走ったのは僅か3走。
『クロッカスS』『ヒアシンスS』『ユニコーンS』の3歳時のみ。
成績もイマイチで、ここ一年半近く右回りの阪神、京都しか走っていない。
マイ•ペースの歌みたいに何度も行った訳じゃないのがかなり気に掛かるが……。

「マスター!『雄太貯金』発動ですね」
「あたりめーだろうが、ここで買わなきゃいつ買うんだ?あ〜ん『雄太貯金』8万7千円全額」
「え!Σ(゚д゚lll)」
「と行きてえところだが、○原さんが心臓マヒで倒れたら大変だから、浮いてる3万7千円だけぶち込む。で、でだ。それじゃ〜この大一番に恥ずかしいから、俺が諭吉5人を自前で。K君1万出せよ、○原さんは3千円でいいや。これでトータル10万複勝一本勝負よ」

「マスター大丈夫ですか?」
「もちのロンじゃん。昨日のイクラトロ、今日のアッキーのレース見りゃ判るだろうが。今週の雄太は乗れてる。ノリノリよ。大船に乗った気で行かんかい」
「大船って、まさかタイタニックじゃ〜?」
「この野郎!縁起でもねえこと云うんじゃない。氷山にアタマ擦り付けっぞ!」
マスター気合い充分だ。

このブログを読んでいただいている方なら、「10万ぐらいで大袈裟な。一目じゃないの?」てな塩梅だろうが、一部上場会社勤務のK君は別にして、○原さんは年金暮らし。
マスターに至っては、「貧しくてよ〜俺は○乏人よ〜。あ〜やだやだ」と云ったら、○乏人から「お前と一緒にするな!」と叱られたぐらい貧しい。
それでなくても、一般のサラリーマンのおこずかいが平均月4万の時代に、一分半にも満たないお馬の駆けっこに10万張るなんて、気合いがなきゃ出来ない所業だ。

「内からニシケンモノノフ!その外からグレースフルリープ」
やんわりしたスタートから、経済コースを通って最後の直線。
「雄太!雄太!雄太!雄太…..」
20回以上マスターが叫んだところがゴール。
ナンチンノンに閉じ込められたが、さすが乗れてる中谷J、ビックリもしゃっくりもしなかった。
グレースフルリープには届かなかったが見事2着のパーフェクト騎乗だ。
(前田晋二オーナーおめでとうございました)

ダンダンダン ダダ ダン〜。
ダースベイダーのテーマ曲を口ずさみながら払い戻しの機械の前にいち早く並んだマスター、K君、○原さん。
複勝が270円付いて、諭吉が27人バサバサバサ。
マスター、諭吉を扇子のように広げて、腕を突き出しネックをローリング。
まるで歌舞伎役者だ。
「よ!マスター!」K君、○原さんから声が掛かる、神戸元町ウインズ午後4時前。
久々に決まった〜(^_^)

『雄太貯金』ただいま149900円(プラス99900円)
闘いはまだまだ続きます。