北新地競馬交友録

梅田ウインズにて その2

今年日本の高齢者(65歳以上)の人口が3186万人になった。
ニャンと!全体の25%で4人に1人がおたっしゃ倶楽部と云う事だ。
世界に冠たる保険制度のお陰もあり、これから、その割合は加速度的に増えて行くそうな。
世界平均寿命ランキングで女性は堂々の1位。
男性は6位。
日本の女性は世界最強だ!Σ(゚д゚lll)

マスターのパピーは81歳で旅立ったが、最後の3年間は寝たきり。
胃ろうを受けていた。
これは本人も辛いが周りも辛い。
因みに、北欧諸国では胃ろうを受ける人はごくごく少数である。
高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識しているからだそうである。
逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方すらあるそうな。

「ありゃ〜可哀想な事をしたな。何の知識もねえもんだから医者の云う通りにしちまって……..」
「私は絶対しないよ。あれだけは御免やわ。弱ったら楽に往かせてな。延命治療は一切拒否すると一筆書いておくから」
「そう、そう、無理する事たぁねえんだ、何だったら今から旅立つか?」
「まだまだ生きるわ 怒」
「全く持って渋太いんだから、困ったもんよ」
マスターとマミー芳子ちゃんとの会話。
もちろん、元気な方は就労人口の減少から鑑みても、一働きも二働きもして貰わなくてはならないんだが…………。

「レッドアルビス先頭に立った〜!外からエイシンビートロン。ニシケンモノノフは4着争いか〜。インから
タイセイファントム、ガンジスも突っ込んで来る!」
ニシケンモノノフ、スタートは良かったんだが、3コーナの手前で早くも中谷Jの手が動いている。
「こ、こんなハズでは。苦しいぜこりゃ」
マスターが必死の応援も大ピンチ。
最後の直線、「アタマは無理だ!雄太3着頼む!」
バット!勝負は非情でレッドアルビス、ニシケンモノノフの1着、3着体制になったのは一瞬。
結局、薬局、郵便局でレッドアルビスが4着、ニシケンモノノフが5着まで。

1着のエイシンビートロンは9歳馬。
人間で云えば、おたっしゃ倶楽部の一歩手前だ。
レッドアルビスもニシケンモノノフも4歳馬で、バリバリの働き盛りが、イチコロパンでのされちゃったんだから、これはもうどうしようもない。
3連単の配当が仰け反りの1.284.690円。
塗り間違い以外で当てるなんて事は不可能だ。
「おたっしゃ倶楽部が頑張るのはいいけどよ。こりゃあんまりだぜ」
マスターが茫然自失の程で立ちつくす、梅田ウインズ午後3時半過ぎ。
ちびまる子ちゃんになっちゃった ~_~;

「マスターさん、生きてますか?」
「ダメポ!家に帰って寝たい」
「私もやられました」
携帯に○原さんから連絡があったのは、最終レースのパドックがモニターに映し出された頃。
「最終、何がいいですかね?川田Jのネオヴィクトリアが堅いと思うんですが………..」
「おたっしゃ倶楽部はメンタル強えな〜。○原さんまだ馬券買うの?いや〜立派!立派!こちとら丸裸にされて気力なんてカケラも残ってねえよ」
「松田Jのジュンロディも……..」
「好きにしなよ」

マスター!梅田は鬼門だな(≧∇≦)

お付き合いありがとうございました。
明日はホームグラウンド、神戸元町ウインズに逃げ帰ってのお話しです。
「今週は2連載で終わってホッとしたな〜」とお喜びの貴兄。
甘い!『博多あまおう』並に甘い!まだ続きますよ〜(笑)
皆様、宜しくお願い申し上げます。