北新地競馬交友録

『口取り物語 番外編』園田競馬でハチャメチャ その1

大手家電メーカーの元優等生『ソニー』
『シャープ』や不適切会計でピンチの『東芝』は、業績が上がったり、下がったりと忙しいが、ずっと低迷を続けている。
『ソニー』と云えばリストラ。
『キャリア開発室』と云う耳障りのいい部屋の別名が『リストラ部屋』だ。
女房、子供を抱えたサラリーマンは辛い。
「ふざけんなよ!こんな会社辞めてやら」とタンカの一つも切りたいのは、山々なれど我慢するしかない。
人間様はそんな風にしがみつけるが………..。

「マスター、アザンクールをタバート君に譲ろうかと。脚元に不安があるので、これ以上障害を飛ばしたらレース中に………..。園田ならまだそこそこ走れると思うし」
「そうですか。無茶苦茶頑張りましたもんね。園田なら見に行けるし大賛成です」
京都馬主協会会員Yさんと、マスターの会話。

未勝利は2着が精一杯だったが、障害レースを飛びも飛んだり31戦。
29戦飛んだモリノミヤコが美浦の障害番長なら、アザンクールは栗東の障害番長だ。
Yさんが何故マスターに話しを通したかと云えば、アザンクールをこのジャパンで1番応援していたから。
「中京までちょっくら応援に行ってきますぜ」

腰の重さでは、全盛期の貴乃花もビックリのマスター。
「中京?馬鹿野郎!そんなマニーがあるなら交通費で馬券買うっちゅ〜の。こちとらそんな道楽してる場合じゃねえんだ」
めんどくさがりの上に、お金に余裕がないので、まず遠征なんかしないのに…….どれだけ好きだったかが判る。

「アザンクール暴れてますね〜」
「どこが?大人しいもんですよ今日は」
「……………..」
パドックでも番長。
気性が悪いからとタマタマをカットされても「それがどうした!文句あっか?」てな感じ。
アウトロー丸出しの目付きで、周りを威嚇する様は、マスターと相通じる物がある(≧∇≦)

ソニーのリストラじゃないが、レース中に事故でもあれば偲びないと、ドナドナド〜ナの都落するも、どっこい!
そんじょそこらのお父さんとはモノが違った。
園田でアザンクール旋風が吹き荒れる話しはまた明日。

皆様、お付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。