北新地競馬交友録

欲張りは貧乏の始まり

敬愛する大学教授M先生に、「Blogの予想で儲けて、マスターとシャンパンで乾杯したい」と云われ、ここで引いちゃ〜男がすたると予想紙とニラメッコ。
自分も同じ額だけ馬券を買うとの宣言。
小学生でも判る、東京3Rを馬連でゲット。
配当は予想通りの200円。
1諭吉での購入なんで、ドンペリを抜くには全然足りないと、京都5Rに転がした。

京都馬主協会会員で、競馬場で会えば会釈の一つもさせていただくY先生の愛馬ドンアルフォンスから、馬連でジュンファイトクン、チョーハッピーに7千円づつ。
残る6千円をジュンファイトクン、チョーハッピーの馬連に張り付けたマスター。
最後の直線ドンアルフォンスの勝利はほぼ間違いない。
内に切れ込みながら馬体を併わして追い比べに持ち込むジュンファイトクン。

「オッシャー!デケタ!ザマアミヤガレ」
とシャウトするマスター。
バット!後方にいた北村Jのマインリーバーが凄い脚で突っ込んで来た。
カメラの角度の関係だろうか?ジュンファイトクンを交わす勢いだ。
凍りつくマスター、「やめてくれ〜!」とシャウトする競馬友達のK君。

こりゃいけないと気が付いたのか、ジュンファイトクンの四位Jがもう一押しすると、ハイ!ゴクロウサン!
1着ドンアルフォンス、2着ジュンファイトクンでの決着。
配当は540円。
ドンペリを抜くにはチョイ足りないが、見事馬券は転がった。

一瞬肝を冷やしたのも忘れてマスターが云った言葉が笑わせる。
「何で?俺の買う馬券は配当が安いんだ?頭来ちゃうぜ」
横でそれを聞いたK君が、「人気馬しか買わないんだから当たり前でしょ」と云いかけたが………..工藤静香『MUGON』だ。
そんな事でも云おうもんなら、アンディーフグばりのかかと落としが炸裂するのは、火を見るより明らか。

「しかしマスター堅かったですね」
「なぬ?そりゃ俺の予想を馬鹿にしてんのか?」
「いえ、そう云う意味ではなくてですね」
「じゃ、どう云う意味なんだ。あ〜ん。今日はM先生も俺のBlogに乗っかっておられるんだ。強いんだか弱いんだか判らない馬を推奨できっか!今日の俺は絶好調よ。こんな事なら播磨信用金庫から100万ばかし借りて張りゃ〜良かった。全く持ってえらい損だぜ」

オツムが弱いと云うか、人間がお目出度く出来てると云うか…………。
神戸元町ウインズ近所のご飯屋で、K君に昼ご飯をおごりなが、真面目な顔をして云ったってんだから漫画みたいな話し。
「マスター!乗って来ましたね。昼からはどのレースで勝負するんですか?」
「今日はこれでお仕舞い。ヴィクトリアマイル、タバード君のハナズゴールの頑張れ馬券をチョコっと買って帰る」
「ご冗談を、資金はあるじゃないですか。ここは男の子ド〜ンと張り付けなきゃ」

「うるせ〜!朝一に最近『Palms』に寄ってくださってる馬主さんの馬が勝っただろ。更に馬券が転がって俺のメンツも立った。しかも勝ったのが京都馬主協会会員Y先生の馬。これ以上欲かいちゃ〜罰が当たら〜ね」
「マスター根性ないですね」
「馬鹿野郎!根性で馬券が当たんなら誰も苦労すっか。昔から欲張りは貧乏の始まりって云うだろが」
(聞いた事ないけど)
「信用金庫から…………」
「あれは悪ぃ冗談だった撤回する。同じ借りるなら店の運転資金を借りよう」
だそうな(笑)

マスター!恥かかなくて良かったな。
それだけでも大儲けしたようなもんだぜ!