北新地競馬交友録

滝行

最近のスポーツニュースを見ていると、「またこいつか、ウンザリだかね。」と思わせるのが、皆んなが大好き大谷翔平選手。
WBCが始まる頃から露出が激しくなって来て、大会は終わっているのにその動向が今でも、毎日のように報道されている。
凄い選手と云うよりも、100年に1人出るか出ないかの天才である事は間違いなく、人間性にも優れ、全てが爽やかである。

もし、大谷翔平選手が自分の息子ならばこんなに楽しい事はない。
「悪い、手元不如意一億ばかし放ってくれ。」なんちゃって。
バット!もちろん完全な赤の他人で、年俸を何百億貰おうがIミリの関係もない。
インスタントラーメンの価格が上がったと舌打ちしているような諸兄や、人生、谷あり、谷ありカナカナ蝉の己の境遇を鑑みれば、心底応援するなんて、人が良すぎると云うか少しばかりトロイと思われても仕方あるまい。

そんなこんなで、大谷翔平選手が我が世の春を謳歌するなか、海の向こうに渡って地獄を見ているのが、ルーキー時代は、将来の阪神タイガースを背負うのはこの漢!と期待されていた藤浪晋太郎選手。
シーズン初めは先発で起用されるも、暴投、四球、馬鹿打たれの繰り返し。
レッズ戦でリリーフ登板したものの3連続四球を出して大荒れ。
1回2失点で降板し、防御率がニャンと!13.00。
暴投もあり、制球難という課題を解消できないまま。
所属するアスレチックスは5勝22敗の借金17で、早くもシーズン終了と揶揄されるぐらいの状況だ。

阪神タイガース時代は素行に問題あり。
先の新型コロナウイルス騒動でも、北新地某クラブ夜の蝶達と馬鹿騒ぎをして、野球選手でいの一番にマスコミの餌食となった。
お〜い、晋太郎〜とっとと荷物まとめて帰って来い!
野球の前にまずは精神修養。
坐禅と滝行からスタートしたまえだ。

「淳也!余計な事しやがって。あったま来るぜ。」
『マイラーズC』ルメールJのシュネルマイスターは強かったし、松山Jのソウルラッシュも力のあるところを見せたが、その2頭の間にいたのが西村Jのガイアホース。
3連単フォーメーションは当たりでも、配当は僅か7370円。
恐怖の126点張りを敢行しているのだから大ガミ興行だ。
せめて2着に松山Jのソウルラッシュが入れば馬連的中でことなきを得たのだが、どうにも救いがない。
それが先週の日曜日の話しである。

「マスターおはようございます。先週も厳しかったですね。」は競馬友達のK君。
GW突入で、なんと堂々の9連休と云うのだからプライム企業は違う。
「そうだよな。しかしルメールが頭でなくて2着。淳也のガイアホースが1着だったら大外れ。漫画みてぇな外れ方だしな。恥ずかしくて道を歩けねえ事態になっていた。よくぞルメール、さすがルメールってところだろう。リーディングトップは将雅でも、大きなレース、ここ一番の信頼度には差がある。芸はねえが、結局、将雅とルメールの馬券を買ってたら、儲かるかどうかは別にして2.3回に一回は当たるって事だろう。」とひとくさり。

「今日はG1連戦のスタート『天皇賞』。やはりこの2人ですか?」
「ルメールのジャスティンパレスには気があるが、将雅のボルドグフーシュは一枚狙いを下げたい。なんせ昨日の雨が強烈だったじゃねか。この馬が走る時は馬場が良くて、いままで良以外でレースした事がねえんだ。走ってみねえと何とも云えんじゃないかと。ならばスタミナの塊で、馬場の悪化はウェルカム。和生のタイトルホルダーがおいで、おいでの楽勝だろうョ。後ろから行く馬だと和生なら心配だが、跨っていたら馬が勝手に自分でペース掴んで走るんだから、楽なもんさーね。」

「馬券はどのように?」
「枠連で1ー2が大本線で3万。騎乗に円熟味を増している横典のマテンロウレオとボルドグフーシュが同居した2ー7に2万でどうだ。」
「『菊花賞』馬のアスクビクターモアは見切りですか。」
「う〜ん、怖い、確かに怖いが、この馬こそパンパン馬場の方がいい。武史か〜!武史がな〜。タイトルホルーダーに武史が乗って、アスクビクターモアに和生なら無条件に切るけど。まあ、あれも怖い、これも怖いじゃ馬券にならねから。来たらごめんなさいョ。て事にすっか。」

タイトルホルダーとジャスティンパレス信頼の北新地の盆暗。
アスクビクターモアが突き抜けるなんて事態になれば、それこそ藤浪晋太郎選手と滝行に出張らなければなるまい。
頼むぞ!1ー2で宜しくだ。