北新地競馬交友録

破綻

満額回答!おめでちょう!
今年の春闘は大手企業が牽引役となり、積極的な賃上げの流れ。
雇用者全体の8割近くを占める中小企業や小規模企業にも波及しそうな勢いで、ケッコ毛だらけ猫灰だらけで万歳三唱かと思いきや。
帝国データーバンクによると、今年に入ってから企業の倒産が鰻登り。
後半にかけて、更に加速するのではないかとの見通しを出している。

「もってけ○ロボウ!」とは云なかったが、新型コロナ騒動で資金繰りが苦しい人はいらっしゃ〜い!のゼロゼロ融資。
売上が減った企業を支援するため、金融機関に支払う利子は公的機関が3年間負担で、返済できない場合も信用保証協会が肩代わりし、実質利子ゼロ、担保ゼロ。
いい事尽くめのようでも、「煮るなり焼くなり好きにしろ!」と横になる以外は、借りたものは最終的には返さないといけない。

このゼロゼロ融資だが、ニャンと!「現在借りている」企業は49.2%で、「すでに全額完済」の1.3%を合わせると、約半数の企業が融資を受けた。
中心は「家具類小売」「旅館・ホテル」、「飲食店」、「繊維・繊維製品・服飾品小売」。
個人消費に関連した業種は桃色吐息ならぬ青息吐息だ。
返済が始まると、事業継続が困難になり破綻する企業が増えるのは必然である。

破綻と云えば、USAで銀行の倒産が連発。
インフレ抑制のために中央銀行が進める急激な利上げで、保有債券に含み損を抱えニッチもさっちもブルドック。
ニホリカのようにすっとボケる事が出来ないが故の発表の果ては取り付け騒ぎでジ•エンド。
2008年のリーマン・ショック後で最大規模となる銀行破綻劇に市場が動揺し、USAのみでなく、スイス金融大手クレディ・スイスの経営問題にまで飛び火したのだから、さぁ〜大変。

かね、かね、かね。
金が仇の世の中なのは、大昔から何も変わっていないなるなりである。

「バッキャロー!楽逃げさせんなって。」
『金鯱賞』川田Jのプログノーシスは強かったが、松若Jのフェーングロッテンが逃げ粘り、買っていた横山典Jのアラタは届かずの3着となってしまった。
「やってられねえょ。せっかく6番人気の横典を買ってるのに、マルコメを可愛がり過ぎるから、こったら羽目になっちまって、どうしてくれるんない。」
北新地の盆暗がマンションの天井を見上げてぼやいたのは、先週の日曜日の話しである。

「マスターおはようございます。ご機嫌はいかがですか?」は、堂々一部プライム企業で禄を喰み、春の賃上げでニッコリタンメンのK君。
「いい訳なかろうもん。先々週12万がとこ勝ったと思ったら、あっと云う間に5万以上溶けてやがんの。真夏のカキ氷か!御銭とはよく云ったもんだ、すぐどっかにエスケイプしやがるんだからョ。大体が、なしてあの馬場でマルコメに誰も鈴を付けに行かねえのか意味わかめだ。」
「おっしゃる通りです。」
「へ!よく云うぜ。腹の中で笑ってるくせに。」

「とんでもない僕もやられましたから。今日は『阪神大賞典』ですよね?」
「ボルドグフーシュ、ジャステンパレス、デープボンドの3頭立てのレースだが、配当がしょっぱ過ぎて難しい。中山の『スプリングS』の方だろう。どんぐりの背比べだからプチ荒れるかも。発表!3連単フォーメイション。一列目、二列目、三列目に内から、武史のベラジオオペラ、和生のホウオウビスケッツ、拓弥のオールパルフェ、圭太のセブンマジシャン。三列目にプラス2.9.14.16の72点張り一目7百でどうだ。」と結論付けた。

偶然頼りとも思える3連単72点張りで欲をかく北新地の盆暗。
ゼロゼロ融資で辛うじて息をしている企業や、急激な利上げに万歳してしまったUSAの銀行のように破綻を早めているような気しかしないのだが………さて。