北新地競馬交友録

ぐるぐる巻き

「あほやねん あほやねん 騙された 私があほやねん」by 桂銀淑ちゃん。

新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行る可能性が極めて高いとの予測に、政府が打ち出した方針が凄い。
発熱しても、65歳以上、基礎疾患、妊婦、小学生より年下、それ以外は発熱外来に来る事罷りならぬ。
自宅で新型コロナ抗原キットを使い、自分で感染の有無を調べ、陽性なら『健康フォローアップセンター』に登録。

陰性ならインフルエンザと見做して、オンライン診療を受けた上で、抗インフルエンザ薬を薬局から送って貰ってくれと云うのだ。
発熱したら新型コロナかインフルエンザの2つに1つとは、何と云う乱暴な。

発熱外来がパンクすると云うのだが、過去年間1000万人のインフルエンザ患者を受け入れて来た我が国の医療。
普通ならば病院やクリニックに来るな!そんな事になる訳がない。
全ては、新型コロナウイルスが感染症法上の二類ないしは、一類相当の位置付けであるため、特定の医療機関でしか診察を受けれない事に起因している。

「外人さんいらっしゃ〜い。」
もし新型コロナウイルスがそんなに恐ろしい感染症ならば、観光客導入に血道を上げる政府は、国際的犯罪行為を犯している。
当然、タチの悪い風邪の一種と見切っているから、水際対策を大幅に緩和した訳である。
しかしながら、いつまで経っても五類相当へは下げられる事がない。
以前は、何度か議論されたが、最近では検討すらされている報道もない。

では、なぜ、『5類』に変更しないのかと推察すると。
厚労省が予算のぶん取り、権力の行使がしやすい上に、天下り先を確保。
医療機関は補助金で大儲け。
製薬会社は終わりなき魔法のお注射を売り続けられる。
検査会社はサッカーチームのタニマチが出来るほど利益が出る。
マスコミは、延々にあの手、この手で煽れる。
何か理由がなければ、片足でアクセルを吹かしながら、片足でブレーキを踏み続ける訳がない。

人を小馬鹿にしたような大臣は、「五類への引き下げは、現時点では、現実的でない。」と明後日の方向を向いて薄ら笑い。
どうなれば引き下げるかのゴールを一切示さないのだから、こんないい加減な話しはない。
挙げ句の果てには、「中学生以上、65歳までの働き盛りは病院に来るなよ。」
どんな目に遭おうがしっちゃ事じゃないと切り捨てようとしている。
この期に及んで、騙された!騙された!と騒いでも時既に遅しだ。

結局、利益を得るために、自分の思惑を通すために、死んでも五類に下げさせたくない勢力にぐるぐる巻きにされている。
世界中で隣の独裁国家を除いたら、一番愚かな国に成り下がってしまった我がニホリカ。
絶望した!

「スグル!抜けて来い!」
荒れ模様の海から帰って来たばかりの北新地の盆暗が、那覇のホテルで叫ぶ午後4時前。
勝負事はいつも悲劇的だ。
勝ったと思った刹那、大外から松山Jのムチに応えてヴェラアズールが絶望的な脚で突っ込んで来た。
当たりは5万円買って140円の複勝が3万円のみ。
堂々のガミ興行である。
当然、フィリピンパブで大騒ぎの予定はオジャン。
いつもの安里のしょぼくれたスナックで愚痴を溢す羽目になったそうな。

「マスターおはようございます。先週はもったいなかったですね。ボッケリーニが勝ったと思いましたが。」は、競馬友達のK君。
「あれが競馬だと云われればそれまでだが、6万以上が瞬きする間にパーになるのを見るのは精神衛生上良くねえ。当分競馬を休もうかと思ってるのに『秋華賞』だってんだから迷惑な話しだぜ。バット!JRAが普段損をしている競馬ファンにプレゼント。さ〜取ってください!てんだから背中は向けられねえだろう。」

「何の事ですか?」
「枠だョ!枠!馬連までの括りなら、4枠5枠の4頭でまず決まる。発表!枠連4ー5が本線で3万、4ー4、5ー5ゾロ目のまっちゃんを1万づつ。おまけ!秋祭りで岩田の小倅サウンドビバーチェ。中山の2000mスタニングローズとタイム差なしの2着は値打ちがある。けれん味のない逃げが打てれば金星を上げるかも。一頭軸、相手7.8.9.10、3連単マルチ36点ばり、一目2百をプラス!祭りじゃ!祭りじゃ!」
「…………………」

半分ヤケになってるんじゃないかと思うほど、テンションが妙に高い北新地の盆暗。
反五類勢力顔負けのぐるぐる巻きでの馬券購入だが………………さて。