北新地競馬交友録

美しく

『愛のメモリー』by しげるまつざき

愛の甘いなごりに あなたはまどろむ
天使のようなその微笑みに
時は立ち止まる
窓に朝の光が やさしくゆれ動き
あなたの髪を ためらいがちに染めてゆく

美しい人生よ かぎりない喜びよ
この胸のときめきをあなたに
この世に大切なのは
愛し合うことだけと
あなたはおしえてくれる

愛は風のささやき あなたは目覚める
子供のような瞳を向けて 指をからめるよ
そっと肌をよせれば 水仙の花のような
やさしい香りが はじらうようにゆれている

美しい人生は 言葉さえ置き忘れ
満ち足りた二人を包むよ
この世に大切なのは
愛し合うことだけと
あなたはおしえてくれる

美しい人生よ かぎりない喜びよ
この胸のときめきをあなたに
二人に死がおとずれて
星になる日が来ても
あなたと離れはしない

「ええ~い、控えぃ控えおろう! この紋所が目に入らぬか!先の副将軍水戸光圀公なるぞ!」状態の我らが安倍ちゃん。
キッシーにプチ意地悪をされながらも、政界の御意見番としての地位を確立しつつある。
そんな安倍ちゃんだが、第一回目に総理大臣になった時に出版。
50万部を超える大ベストセラーになったとされている本のタイトルは『美しい国へ』。
何を屁緩い事を云っていると鼻でせせら笑っていたが、案外馬鹿にしたものでもないと思いだしたのは、新型コロナウイルス禍におけるニホリカ人の身の処し方だ。

行動や発言が、泣けてくるぐらい醜いのである。
マスコミはここで煽らなければいつ煽ると、死に物狂いで危機を声高に叫び。
製薬会社から文字通り注射を打たれた専門家連中が、打って打って打って打ちまれと獅子吼している。
政治家は、規制を厳しくしたら支持率が上がるのに味をしめ、それ!水際対策だ!PCR無料検査だと機嫌取りに走る。
各都道府県の知事も、奈良県の荒井さん?などごく一部を除いて、感染爆発したら何の役にも立たない保健所の人員増員だとか、医師もいないのにベットを増やすのに血道を上げている。

自戒の意味も込めてではあるが、国民も新型コロナウイルスで生活に影響の出る人と、年金、公務員、大手企業でビックリもシャックリもしない人達とが分断。
余裕のヨッチャン組は、とことん規制を強めてくれと云う訳だ。
支援金一つとっても、貰える人と、何のサポートもして貰えない人に別れて罵り合う始末。
ニホリカ人全体が自分だけ良ければいいと、衣の下から鎧ではなく、堂々と鎧をガチャガチャさせて練り歩いているのだからどうしようもない。

先の不幸な大戦で、お国の為と奮闘努力するも、国は何も応えてくれなかった。
そんな思いを持った親に育てられた子供が、また親になり……………そう云う事も少なからず影響しているのではないだろうか。
自分の身は自分で守るしかない。
他人がどんな目に遭おうが、国がボロボロになろうが知った事じゃないと云う事だろう。
美しい国に住みながら、美しい人生を送る事が出来ず、己の損得しか考えない醜いニホリカ人。
今後、衰退の道を辿るのは間違いあるまい。
「俺は先も長くねえし、あ〜老人で良かった!」なんて呟きが聞こえて来そうな今日この頃なのである。

「マスターさん、おはようございます。先週は見して失敗しましたね。」は、熊本天草出身○原さん。
「タラは北海道、レバは宮崎と馬鹿にされそうだが、午前中はクリスチャンのセリフォスとルメ公のジオグリフの馬連2万と6千が本線。その2頭から豊のドウデュース、若武者弘平のダノンスコーピオンの馬単裏表8点一目3千で買おうと思ってたんだ。バット!その前の週にクリスチャンの強烈な出遅れを喰らって手が縮こまっちまった。『有馬記念』で10万は勝負したいからなんて情けねえ理由で見したって寸法さぁ〜ね。馬単で3千円も付いてやがんの。暗闇でオソボにされて9万持ってかれたような気分だっちゅ〜の。」
伝統芸能とも云えるボヤキ節がスマホから炸裂する、神戸東灘区午前6時過ぎ。
この人は死ぬまでボヤキ続けるのだろうか(笑)

「ドンマイ!ドンマイです。『有馬記念』でビシッと勝負してください。もちろんエフフォーリアですよね。」
「やっぱ強ぇか?」
「強いの何のって、昔マスターさんがよく云ってたじゃないですか。弁慶に薙刀、ボブサップにチェーンソーてなもんです。」
「まあな、それが普通の見立てだろうが、俺ぁクロノジェネシスに勝たせてやりてぇんだ。大して大きくねえ身体で世界をまたに掛けて走って来た。でもってこのレースで引退だってんだろう。お父たまがバゴって云うのも味がある。」

「クロノジェネシスの単勝10万一本買いですか!さすがマスターさん度胸があります。」
「たわけ!お金は大事だよ〜、アヒルも云ってるだろうが。ワイド、クロノジェネシスとエフフォーリアに9万、勝ってくれ!の願いを込めて、馬単クロノジェネシスからエフフォーリアに1万だ。」
「案外臆病なんですね。勝負師として恥ずかしくないですか?」
「くぬ野郎!サラリーマンの小遣いが月5万だ6万だって云ってる時代になんて事云うんだ。したら○原さん10万貸してくれ。単勝にぶち込むからョ。」
「………………………」

どっかの国の国民は欲に塗れて醜悪そのものでも、
せめて競馬ぐらいは、クロノジェネシスがターフを美しく駆け抜けて欲しいそんな思いのマスターのようだが……..さて。