北新地競馬交友録

みやこ

『女ひとり』by えいせす•でゅーく

京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
結城に塩瀬の素描の帯が
池の水面にゆれていた
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり

京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり
大島つむぎにつづれ帯が
影を落した石だたみ
京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり

京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり
塩沢がすりに名古屋帯
耳をすませば滝の音
京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり

1990年にJR西日本が大々的にキャンペーンを打ったのが『三都物語』。
神戸、京都、大阪の都市をプレイスとしてフューチャーした。
何やら、いい感じの関西連合だが、この三都の仲がすこぶる悪い事は、芦○崇信幼稚園ひまわり組のキッズ達でも知っている。

1番槍玉に上げられるのは大阪。
柄が悪い、街がゴタゴタしている、小学生が毎度、毎度とうるさい。
2番目は京都で、お高くとまっている、東京に行く事を下ると真面目な顔をして云う、表の顔と裏の顔が違う二重人格者が多い。
3番目は神戸で、神戸弁は汚くて聞いてられない、神戸空港は殆ど人がいない、値段の割りに神戸ビーフはクオリティーが低い。
全て、「個人の感想です!」なのではあるが。

東京の人と話していて思うのは、何故か、京都を美化している方達が。
大阪の会社に通うのに、わざわざ京都に住む方が少なくないのには、驚くと云うより呆れてしまう。
ミーの場合は、大阪は2時間ぐらいは面白いがそれ以上は疲れる。
京都は、大昔、我がJapanの中心、所謂みやこだったことはみとめるが、夏は暑いし冬は寒くて住むところではない。
結局、薬局、郵便局で生まれ育った神戸が大好きなのである。

一般的には東男に京女なんて云うが、ホントに意地悪が多い京女。
歌の大原三千院に佇んでるのは、恐らく岐阜か金沢辺りの女性であろう。
気を付けよう、暗い夜道と京女なのである。

「マスター、おはようございます。先週の『天皇賞』は良かったですね。」は、一部上場会社勤務のK君。
「くぬ野郎、朝からおちょくってんのか?390円だぜ!390円。午前中は450円付いてたのにョ。何で俺の当たり馬券は安いんだ。あったま来ちゃうぜ。こんな事なら、エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの3連複に5万円ぶち込むんだった。」と、出来もしない事を喚き散らかして、いい泣きを入るのは、日曜日の朝のルーティントークである。

「今日は『アルゼンチン共和国杯』ですかね?」
「やめとけ、やめとけ、勝ってもおかしくない馬がたんといる、3着までの括りなら何が来たって、びっくりもシャックリもしねョ。それよか俺が気があるのは、伸び盛りの3歳馬をエスコートして、関東から関西に遠征する善臣大先生ョ。メイショウムラクモはかなり素質がある。バット!54か55か?善臣大先生も並の会社なら立派な窓際族の年齢になった。馬の息が切れるか屋根が先に切れるか、過信は禁物だろうな〜。東男の善臣大先生が『みやこS』を制するなんてチィとばかしいい話しだがョ」

「馬券はどうするですか?」
「3連単!一列目、二列目に、内から竜二のオーヴェリニュ、してから善臣大先生のメイショウムラクモ、もう一頭!豊のクリンチャー、三列目にその三頭プラス、ジェントルのヴェンジェンス、瑠星のロードブレス、大作のスワーヴアラミス、初ダートでマルコメが逃げまくった時のダンビュライトまで。30点一目1千と5百。これで4万と5千だろ。おまじないで枠の5ー6を5千買うか。」と結論付けた。

みやこと冠の付いたレースで東男の柴田善臣Jが勝ってくれるのが、1番嬉しいマスターのようだが…….さて。