『決戦は金曜日』by どりーむかむつるー
この夜がだんだん待ち遠しくなる
はりつめた気持ち後押しする
この夜をどんどん好きになってくる
強大な力が生まれてる
ふくれた地下鉄が核心へ乗り込む
戦闘の準備はぬかりない退がらないその手を離さない
少し気が多い私なりに泣いたり笑ったり
‘わたしらしく’あるためにくり返した
あなたのことどんどん好きになってくる
これだけは言わずにいられない
あなたといる時の自分が一番好き
探してた答えは易しい照れくさいその手はあたたかい
気が多い私なりにまわって来た道
ひとり悔やむ週末にもうのみこまれない
少し気が多い私なりにまわって来た道
心はやるこの不思議な夜の力を借りて
近づいてくふくれた地下鉄でもうすぐ乗り込む
-ダイジョウブ-3回手の平になぞって飲み込む
近づいてく近づいてく押し出される
近づいてく近づいてく決戦の金曜日
いよいよ今日、投開票が行われる衆議院選挙。
大阪で、激戦となっているのが、前職2人と新人1人が争う『大阪10区』(高槻市・島本町)である。
候補者は、その昔、鈴木宗男衆院議員を「疑惑の総合商社」と呼んだ、立憲民主党の前職・辻元清美。
大学病院で医師としての勤務経験があり、厚生労働政務官を務める自民党の前職大隈和英。
吉村洋文知事が同期の桜と云って憚らない日本維新の会の新人・池下卓。
吉村知事は、衆議院が解散した日、高槻市に真っ先に応援に駆け付て気勢を上げた。
三つ巴の大混戦。
辻元清美が一歩リードしているようだが、高槻生まれの高槻育ち池下卓が猛追。
大隈和英は、党の重鎮・安倍ちゃんや、セメント屋の大将に立て続けに応援に入って貰っている。
自分の住んでいる所ではなく、選挙権もないが、外野としては面白い。
選挙特番から目を離す事が出来ず、明日は目を腫らして出勤する人が続出しそうな日曜日なのである。
「マスターさん、おはようございます。選挙行きますか?」は、熊本天草出身○原さん。
「どっちでもいいんじゃねえか。馬券が当たったらシーメを食いに行くついでに、投票所に寄るか。」とてんで気がない様子。
「国民の権利であり義務だと思いますが。」
「ああそうですか。どうもずいませんね〜。そんな事より先週の『菊花賞』。指名したヴァイスメテオールがお尻から数えて3頭目。『セントライト記念』で捜索願いの出たタイトルホルダーがおいで、おいでの大楽勝とは。2着がルメ公のオーソクレース。武史が『セントライト記念』でせめて2着に来ていたら目隠ししていても取れた馬券ョ。馬鹿馬鹿しくてやってられねえぜ。」
伝統芸能とも揶揄されるホヤキ節を、朝から炸裂させるマスター。
「秋の大一番『天皇賞』を絵にしてください。」
「モチのロンだ。16頭走ったって、2着までの括りなら内からプリンスのコントレイル、武史のエフフォーリア、ルメ公のグランアレグリアの三つ巴。後は参加する事に意義があるのオリンピック精神だっちゅ〜の。だがその三頭も一長一短。コントレイルは約7ヶ月ぶりのぶっつけ。エフフォーリアは屋根の武史が2週続けてG1ジョッキーなんてイメージ出来ねえ。グランアレグリアはベストは1600まで。流石に東京の2000は息が上がるんじゃねえかと。あれこれ考えてると、昨日の晩から寝れねんだョ。根っきり葉っきりの叩き合いなら、1番分が悪ぃのはグランアレグリアだろうがな。」
「ズバッと切りますか?」
「バ、バッキャロー。屋根が天下のルメ公だぞ。切れ味勝負に持ち込まれたら痛い目に合う。発表!馬連厚薄を付けて買う。コントレイルとエフフォーリアを本線に2万と5千、元返しでコントレイルとグランアレグリアを1万と5千、エフフォーリアとグランアレグリアを1万。えばれた馬券じゃねえが、当てなきゃどうにもなんねえからョ。」なんて云い訳しているマスター。
『衆議院選挙』も『天皇賞』も決戦は金曜日ならぬ日曜日で奇しくも三つ巴だが…………..結果はさて。