北新地競馬交友録

瞼の奥に

『流星』by こぶくろ

真冬の海辺に映った 白く透明な月が
海月に見えた 不思議な夜でした

何度引き裂かれても 遠ざかっても繋がったままの
二人を包む 瞼の奥の宇宙

星屑の中 鏤められた 心が二つ
愛の闇を 駆け抜けてく 想い 流星になり
流れてゆくよ 君のそばまで 消える前に
僕たちは 同じ星座だと 信じて

君より 綺麗な人でも 君より優しい人でも
君には なれないんだ もう誰も

掴めない幻を 抱きしめた胸を刺す痛みが
引力のように 二人引き寄せ合う

まだ 君の中 閉じ込められた いくつもの迷いは
僕の中で 燃やし尽くせる だから もう怖がらずに
預けてほしい

君の嘘に気付くのは 小さな瞳が見開くから
でも 素直さにまだ 気付けないまま

星屑の中 鏤められた 心が二つ
愛の闇を 駆け抜けてく 想い 流星になり
流れてゆくよ 君のそばまで 消える前に
僕たちは 同じ星座だと 信じてるから

新型コロナウイルス禍に見舞われ、毎日が日曜日の暮らしが約11ヶ月になろうとしている。
生活のリズムが徐々に変わって来て、恐ろしい事にお天道様が上がるまで、眠る事が全く出来なくなってしまった。
ネットでシネマを見たり読書をする事が多いが、最近は、親鸞が著した『正信偈』の写経がマイブーム。
夜はクネクネでウンザリする程長い。

そんな中、ネットニュースで、『21日夜はオリオン座流星群がピーク!』
オリオン座流星群の見頃は、放射点が上がってくる21日21時頃から22日の夜明け前だと云うのだ。
午前3時の東京ベイ〜は中原理恵の東京ららばいだが、午前3時の東灘区でマンションの11階までゴーツー。
バット!薄曇りで、チラホラ星は見えるものの、肝心のオリオン座が見つからない。

たかが星と思っても、ナイスな流星に出会えるには、それなりに年季が必要。
ど素人でも直ぐ見つかる程、甘いもんではないようだ。
次の流星は11月12日のおうしざ北流星群。
もう一度、トライしてみますかね。

「マスター、おはようございます。先週は仰反りましたね。」は、新型コロナウイルス禍でも、ビックリもしゃっくりもしない一部上場会社勤務のK君。
「ソダシだろ、ひでぇ話しだぜ。ゲートで歯をぶつけて折れたっていい訳だけど、4コーナー手前までは、ルンルン好位置で走ってたじゃねえか。スタート直後にターフにしゃがみ込んだならともかくョ〜。どうせ馬とは話せねえと、純情無垢な馬券愛好家を馬鹿にしてんじゃねか、あの調教師はョ〜。新聞には、落胆の表情を隠さなかったとあったが、その前に、ソダシを応援してくれたファンへの詫びが先じゃねえの。」
せめてルメールJのファインルージュが2着ではなく頭なら、3連単的中で少しばかりだが浮いただけに、相変わらず朝から機嫌が宜しくない。

「今日はクラッシック3冠のラストレース『菊花賞』。若駒が未知の距離に挑みます。」
「挑みますは結構だけど、『皐月賞』馬も、『ダービー』馬もいねえんだろ。してから人気があのペアーだってんだから嫌になるぜ。またゲートで歯を折って、ふざけるな!と詰められたら、いえ、ソダシは右側で、ステラヴェローチェは左側です。なんて云いそうじゃねえか。まあ、『皐月賞』『ダービー』ともに3着。トライアルの『神戸新聞杯』では堂々の頭。この中では実績上位なのは間違いないがョ。同じ7枠でも元気のヴァイスメテオールはどうだ。一着と四着を繰り返しているところが厄だが、馬場不問。上がりの脚はしっかりしている。問題は距離だが、この時期ならキンカメでも持つだろう。」とひとくさり。

「マスター、9番人気ですけどいいんですか?」
「え!マジカルそんなに人気がねえのか。初G1だからかね。枠連で一番人気あのペアを絡めて元返しの保険掛けるか、なんせ切る来るの法則が嫌になるぐれぇハマるからョ。発表!枠連7ー8を1万、3ー7を7千、2ー7を4千、1ー7、7ー7を各2千。3連複!元気のヴァイスメテオール一軸、相手内から2.3.5.8.14.18の15点張り、一目2千でどうだ。」と結論付けた。
マスター、ヴァイスメテオールになんだかんだと講釈を垂れているが、実は流星のあまりの美しさが、コブクロ風に云うなら、瞼の奥に焼き付いてしまったのが真相のようだが………..さて。