北新地競馬交友録

秤にかけて

『唐獅子牡丹』 by けん たかくら

義理と 人情を 秤にかけりゃ
義理が重たい 男の世界
幼なじみの 観音様にゃ
俺の心は お見通し
○○で吠えてる 唐獅子牡丹

親の意見を 承知ですねて
曲がりくねった 六区の風よ
つもり重ねた 不幸のかずを
なんと詫びよか おふくろに
○○で泣いてる 唐獅子牡丹

おぼろ月でも 隅田の水に
昔ながらの 濁らぬ光
やがて夜明けの 来るそれまでは
意地でささえる 夢ひとつ
○○で呼んでる 唐獅子牡丹

新型コロナ禍の戦犯とされる、酒の提供を止めるために、金融機関、卸し業者、はたまた食べログまで総動員しようとする悪巧みが白日の元に晒され、窮地に陥った康稔君。
ガースの、「西村氏の発言は承知していない」と、完全に切り捨てようとの仕打ちに、「金融機関などへの要請について、菅義偉首相も出席した関係閣僚による会合で事務方が説明していた。」と内幕を暴露。
灘から東大そして高級官僚、エリートのスマートさはカケラもないながら、悪足掻き、いいように云えば粘り腰を発揮した。

そもそも、こんな憲法に抵触するような大事を康稔君1人でやれるはずがない。
各種の統計によると、飲食店由来のコロナ感染は3%〜5%。
圧倒的なのは家庭内感染で、職場、高齢者施設へと続く。
では、家庭内感染をどのように防ぐかとオツムを捻っても対応のしようがない。
そこで、飲食店、更には酒の出番である。
全体の3%から5%にいくら必死のパッチで対策をしても、効果が限定的なのは、芦○崇信幼稚園ひまわり組のぼくちん達でも判る。

慈恵医大のゴッドハンド大○教授がいみじくも云い切った。
「新型コロナウイルスは、たちの悪い風邪だ。」
だから何もしなくてもいいと云う話しではない、完全に防ぐのは不可能だから、個別の感染予防とワクチン接種を推進すべし。
ごくごく真っ当な見識である。
「行動制限だけに頼る時代、もう終わり。」「検査の強化や、二酸化炭素モニターの設置、下水道の調査等、サイエンステクノロジーに投資すべきである。」「オリンピックは家で家族観戦しよう。」
パカである。
「その家庭で感染してんだョ。家庭観戦じゃなくて家庭感染だろうが!」と、突っ込みたくなるような人間が、感染対策のトップなんだからどうしようもない。

年間138万人、1日3700人旅立たれるニホリカ人の中で、1日20人前後の死亡者数の新型コロナウイルスなのに、陽性者を感染者と云う偏向されたネーミングで、連日マスコミに煽られるたびに内閣支持率が下がる。
パニックになっているのは、国民ではなく、ガースを頂点とした政府であろう。
この秋に行われる、衆議院総選挙と何を秤にかけているのかは明々白々だ。
普通なら、こんな時こそ、野党の出番なのだが、ゼロコロナなんて恥ずかしい事を真面目な顔をして云う人間に任せれば、国が滅びかねないのだから万事休すなのである。

「マスターさん、おはようございます。先週の函館は良かったですね。」は熊本天草出身○原さん。
「ああ、武史がもうちっと意地を出してくれりゃ〜馬単ゲットで美味しかったが、ルメールに一睨みされてゴメンなさいだもんな。殊勲賞は3着に5番人気のグリニッジシチイーを持って来た祐次だろう。その前の週も『巴賞」ハーメティキスト武史の代用で、同枠マイネルファンロンを2着に持って来て、スケテて貰ってる。顔も乗り方も地味だが、なかなか頼りになるオノコだぜ。」と丹内Jをベタ褒めのマスター、ご機嫌なのである。

「今日は『函館記念』ですか?」
「そうよな〜、小倉で『中京記念』てのもピンと来ねえし、小頭数だが案外馬券が難しい。それによ、『函館記念』は、祐次がマイネルウィルトスで勝負駆け。この馬は凄えぞ。阪神、中山、小倉、新潟してから函館だろう。全国をまたに掛けて奮闘努力してんだ。競馬界の風天の虎さんみてえな馬だぜ。人気は1枠1番、初芝ながらルメールのカフェファラオだろうが、あったらもん砂遊びしてりゃ〜いいんだ。ルメールもお手馬だし、G1取らせて貰ってるから断れなかったんじゃねえの。」とボロカス。

「マスターさんが、1番人気の悪口をこれだけ云うの初めて聞きました。」
「なぬ?そりは、いつも1番人気ばっかり買ってるって嫌味か?まあ、いいや。祐次の相手が難しい。和生のトーセンスーリア、武史のジェットモーション、かめちゃんのサトノエルドールも紙一重。迷った時の単複で行くか。
マイネルウィルトスの単を2万、複を3万で絵にして貰おうじゃねえの。」と結論付けた。

我がジャパンの国民的ヒーロー健さんは、義理と人情を秤にかけ、ガース達は市民生活や命と衆議院選挙を秤に掛けた。
マスターは、丹内Jに義理があると、マイネルウィルトスとカフェファラオを秤にかけたが、義理に欲まで乗っけて何とかなるはずだが………さて。