北新地競馬交友録

難解過ぎて

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた『外出自粛』が28日、始まった。
何とも馬鹿げた話しだと思った。
それは何故かと聞かれたら!ベンベン。
電車もバスも飛行機も普通に運行されているからだ。
テレワークだ、時差通勤だと云っても、平日には満員電車も走っている。
やるなら武漢方式で完全な『ロックアウト』だろうが、マネーが動かなくなると、新型コロナウイルスに殺される前に金欠でおっちんでしまう。
中途半端な事をするぐらいなら、ガンガン外に出て経済を回せ!と思うが、感染が爆発して医療崩壊が起これば収拾が付かないのも事実。
週末だけの『外出自粛』も、まるで意味がない訳ではないのかも知れない。
正直、難解過ぎて何が正解かは判らない。
何ともやっかいな新型コロナウイルスなのである。

「マスター、おはようございます。土曜日は狙いすましたワイド1点。安心して見れました。」は、テレワークで殆ど会社に行っていない、競馬友達のK君。
「そうよな〜。馬場の悪い時の力の抜けたダート先行馬。こりは馬券の基本中の基本。惜しむらくは、新型コロナウイルスのせいで、実入りが薄いから手が縮こまって3万しか買えなかった事だ。いいときなら無条件で5万張り付けてらぁね。」とひとくさり。
「そうそう、三宮の魚◯の大将からメールが来ました。暇で、暇で、余ったネタを捨てているそうです。また、皆さんでお越しください。大サービスさせていただきますと。」
「ふ〜ん。新地のおねーさんならまだしも、寿司屋が営業メールして来るなんて、よっぽどの事だぜ。夕方から◯原さんも誘って摘みに行くか。」
「マスター、優しいですね。」
「まあな。新型コロナウイルスで苦しんでるのは俺も人後に落ちねえが、何だかんだ言い訳してグツの悪ぃ事はしたかねえ。要はハートの問題ョ。こんな時こそ人としての性根の見せどころだ。顔を出して喜ばせてやりてぇじゃねえか。」

「馬券当てなくちゃーいけませんね。」
「ああ、バット!本日のメーンエベント『高松宮記念』が、馬場や屋根の問題もあってメチャンコ難しい。せめてルメ公でもいれば軸に取れるんだが。いくら考えても結論が出ねえから、偶然頼りの3連単、内から若武者弘平のアウィルアウェイ、たまにはG1スカッと勝て将雅のダノンスマッシュ、決め打ちならお任せ謙一のグランアレグリア、棚ぼたプリンスのタワーオブロンドン、熟女の深情け裕信のナックビーナス、逃げ宣言マルコメのモズスーパーフレア、大きいレースならまともに乗るノリのノームコアの7頭ボックス210点に各百円。人気どころで決まった時の保険で、ダノン、グラン、タワーの馬連ロータリー馬券を一目8千でいてこまそう。」と結論付けた。

新型コロナウイルスの対応とタメを張るぐらい難解過ぎて、仰反るぐらいの多点張りのマスターだが……..さて。