北新地競馬交友録

捲土重来

新型コロナウイルスに関して、ChinaとUsaの鞘当てがヒートアップ。
事の発端は、「新型ウイルスを中国に持ち込んだのは米軍だ」という、新任早々の中国外務省次席スポークスマンの発言。
怒り心頭のトランプおじさんは、記者団とのやりとりで新型コロナウイルスとは言わずに『中国ウイルス』と連呼。
何の証拠もないのに責任を他に転嫁するのはChinaの常套手段だ。
我がJAPANも夢ゆめ油断召されるな。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
不人気NO1、お勉強の時間である。

『題烏江亭』by 杜牧

勝敗兵家事不期

包羞忍恥是男兒

江東子弟多才俊

捲土重來未可知

垓下で宿敵・劉邦との戦いに敗れ烏江まで落ちのびてきた項羽に、この地の長が「捲土重来を期せ」と説得するも、項羽は「天は私をもう見放した」と言って、江東の子弟を兵として連れていったのに一人も生還させられなかった、親たちに合わせる顔がないとその勧めを断り自刎するのである。
この時の項羽はまだ三十代の初め。
もしこの屈辱に耐えたならば、またひと花ふた花咲かせることができたかも知れないのに。
『捲土重来』。
一度失敗した者が、勢力を盛り返し、再挙を図ることを云う。

「マスター、おはようございます。土曜日の阪神3Rもったいなかったですね。折角、水口Jのプリサイスショットが頑張ったのに。グッドストームもピュアスマートもどこにもいないんですから。」
「そうよな〜、栄彦のグッドストームは跨ってただけで論外だが、ピュアスマートはマイナス体重とパドックの寂しそうな馬体を見て嫌な予感がした。バット!あそこまで大負けするとは。竜二も師匠筋の鈴木のテキに顔向け出来ねだろう。こんな事ならプリサイスショットの単勝をサクッと買っときゃ良かったぜ。馬主さんで京都馬主協会のお偉いさんにおめでとうLINEしたら、随分と喜んでおられた。折角の勝利を共に祝えねえのはやるんなるかなだ。」と朝からお家芸のボヤキ節。

「今日は阪神競馬場なんでしょ?」
「ああ、1Rが勝負掛かり。豊が2週続けて口取りをさせてくれるかどうか。まともに走りゃ〜何の問題もねえが競馬だからョ。」
「馬券買うんですか?」
「うんにゃ、俺が買うと斤量が重くなるのか足捌きに乱れが出る。純粋に応援に徹しよう。馬券は昨日の責任を竜二に取ってもらう。阪神8Rのコロナレオンが狙い目だ。管理は同じ鈴木のテキ。前走は隼人がつまんねえ乗り方をすっから、見せ場ゼロだったが、まともに走りゃ〜このクラスを卒業出来るだけの力はある。屋根が竜二に戻ったここは勝負掛かりだし、本人も期するところがあるだろう。」
「馬券はどのように?」
「ヒモが狂ってアッチッチになるとダチカン。単勝でいいんじゃねえか。2万ばかし放って見る。」と結論付けた。

マスター、『捲土重来』で和田Jに期待のようだが……さて。