北新地競馬交友録

差があるが

「今のような危機一髪の時期に、意図的に対決の雰囲気を増幅させる表現を使うなら、老いぼれのもうろくが再び始まったと診断すべきだろう」とUsaを批判したのはNorth Korea。
老いぼれのもうろくとは、勿論トランプおじさんの事である。
軍事力で云うならば、月とスッポン、釣鐘と提灯、鯨とメダカぐらいの差がある。
まともにやり合ったらとても太刀打ち出来ないが、怯むところを見せないのが白馬に跨った黒電話で、年内にUsaからのアクションがなければ、重大な決意をせざるを得ないと恫喝に余念がない。
塗炭の苦しみに喘ぐ国民を尻目に、マネーを軍事に湯水の如く使う唾棄すべき独裁者だが、その根性だけは見上げたもんだョ風呂屋の褌なのである。

「マスターさん、おはようございます。今朝も寒いですね。北海道や東北では雪が、関東の平野部でも降るらしいです。外に出るのが嫌になりますね。」は、年金暮らしで競馬大好き熊本天草出身○原さん。
「何も無理して外に出る事ぁ〜ねえじゃん。一日中布団に包まっていても、誰も怒る人間がいねえお気楽な身分なんだからョ。なんならそのまま昇天すりゃ〜どうだ。香典ぐれぇは出すぜ。」
「相変わらず口が悪いですね。死ぬ時は神戸元町ウインズで、馬券握りしめてと決めているんです。なんせ今年は金杯から土日皆勤賞ですから。」
「迷惑な野郎だな。そう云や〜大昔梅田ウインズで失神して床に倒れた爺さんを見た事がある。救急車を呼べ!と大騒ぎしてる馬券愛好家が大勢周りを取り囲んでいるのに、倒れた爺さんの持っている馬券をギろうとしている剛の者がいた。俺ぁ〜思ったね。あれぐらいじゃなきゃ〜チビシイ馬券道を全うする事は出来ねえと。まあ〜お宅じゃ百円単位のコシャだろうから、リスクとリターンを考えりゃ〜間尺に合わねえが。」と、朝から○原さん虐めに余念がないマスター。

「はい、はい。今日はどうするですか?中京のメイン『中日新聞杯』はメンバーが小粒ですし。」
「前走11着のアイスバブルが1番人気で、これまた11着のカヴァルが2番人気だってョ。こったら信用出来ねえ馬が大威張りしてるレースなんぞ買えるか。」とひとつぱたぎ。
「やっぱり阪神ですか?」
「そうだ。8Rのタイサイに気がある。京都馬主協会会員の馬主さんとは、今週の木曜日にも杯を重ねた仲だしな。相手はプリンスのモズエロイコだろう。問題は屋根だ。ジンガイが香港に出稼ぎに行ってるから、友君、竜二、祐介、後は落馬上がりの新ぐれぇ。ここではプリンスが大威張りだ。タイサイの屋根は中井の裕ちゃん。今年、プリンスが102勝に対して11勝。勝ち鞍じゃ〜天と地ぐれぇの差があるが、タイサイに賭ける思いは半端ねえぞ。未勝利2着が3回続いた4回目。スタート直後に落馬寸前から立て直しての勝利。あれで流れが変わった。馬主さんも云ってたぜ、タイサイはこれからも中井君に任せるとョ。」

「馬券はどのように買うんですか?」
「夏の背広で裏なし馬単の6→9を1万。保険で枠の5ー6を5千。3連複タイサイとモズエロイコ2軸、相手5.8.10.11.13に平に2千。してから3連単タイサイ頭、相手5.6.8.10.11.13の30点にこれまた平に5百。締めて4万で勝負を賭ける。」と結論付けた。
North KoreaとUsaじゃないが、ど根性で10倍近く勝ち星を上げている福永Jに勝負を挑む中井J。
裕二!漢になれ!はマスターの切なる想いのようだが……..さて。