北新地競馬交友録

混迷

やっとケリが付くかに思われたイギリスのEU離脱問題。
協定案を採決にかける予定だったが、採決を保留する動議が賛成多数で可決され、協定案の採決が見送られた。
イギリス政府は国内法の規定で10月末の離脱期限の延長をEUに求める義務があるが、ミニトランプおじさんのジョンソン首相は、延期申請の意向はないと表明して徹底抗戦の構えである。

そもそも、イギリスがEUに加盟していてもメリットが少ない。
それどころか、移民がバンバン来るわ、ボンビーな加盟国を助けるために、過度な負担金をせしめられるわじゃ〜馬鹿馬鹿しくてやってられないのは、極々当然の話し。
EUの職員の給料に至っては、自国イギリスの首相より多い職員がモリモリ森昌子だと云うのだから、何をか言わんやである。

アイルランドと北アイルランドの問題も絡み、どう転ぶかまるで見通しの立たない、イギリスEU離脱問題。
混迷の度合いは深まるばかりである。

「マスター、おはようございます。土曜日の『富士S』はスミヨンJに助けられましたね。レッドオルガが残ると馬券がゴミになるところでした」は、競馬友達のK君。
「ああ、俺も観念したところへ、スミヨンがレイエンダでぶっ飛んで来てくれて、儲けは僅か5千と5百だが万歳三唱だ。まるっぽ取られるのと、返ってくるのとじゃ〜、月とスッポン、提灯と釣鐘、メダカとクジラぐれぇの差がある。ロバじゃ〜どうにもならねえが、そこそこ力がありゃ〜競馬は屋根次第と改めて認識したって寸法だ。返す刀で『菊花賞』にヤル気満々、サロン満と行きてぇところだが……」

「どうしたんですか?ヴェロックスで何にもないでしょう?」
「そったら事は、芦○崇信幼稚園ひまわり組の真司君でも判ってる。問題は2.5倍の単勝に10万がとこぶち込めるかどうかって事ョ。1万なら喜んで!の頑固炉端だが………….。かと云って、他は頼りにならねえ馬ばっか。2番人気のワールドプレミアも、前走後、豊のコメントはやたらしょっぱかったしな。
3番人気のニシノデイジーなんて、正樹が屋根でルメ公が乗らなきゃ〜10番人気ぐれぇだろう。スミヨンのヒシゲッコウだって、やって来たメンバーは弱っち〜のばっか。マジで勝ち負けなら前走乗ったルメ公が離しゃ〜しねえョ」と思案ロッホウのマスター。

「無理して買わなくても捕まる訳ではないですから、平場のレースにしますか?」
「たわけ!G1だぞ、『菊花賞』だぞ。秋の大一番で敵前逃亡できっか。軸なら将雅のヴェロックスがダイヤモンドクラスに堅い。同枠の気配上昇プリンスのサトノルークス、一日一善ならぬ一日一鞍正義のホウオウサーベルの7枠が強力だ。7ー7を大本線にして、後は全部元返しで行こう。1ー7に2万と5千、3ー7に2万、4ー7、6ー7に各1万。大本線7ー7のゾロ目に4万と5百でどうだ」と結論付けた。

ヴェロックスはいいとしても、相手がEU離脱のイギリス並みに混迷を深める『菊花賞』。
オレンジの帽子が二つ並んでゴールすれば、それこそ提灯行列までありそうだが………さて。