北新地競馬交友録

欲しがりません勝つまでは

『NHKをぶっ壊す!』N国党の立花党首?から激しく攻撃されているNHKだが、さすが潤沢な予算を使って作る『NHKスペシャル』は秀逸。
中でも先の不幸な大戦が終結した8月は力作が目白押しである。
8月11日『激闘ガダルカナル 悲劇の指揮官』
8月12日『かくて“自由”は死せり ~ある新聞と戦争への道~』
8月15日『全貌 二・二六事件 ~最高機密文書で迫る~』
8月17日『昭和天皇は何を語ったのか ~初公開・秘録「拝謁(はいえつ)記」~』
8月18日『戦争と“幻のオリンピック” アスリート 知られざる闘い』

アホヅラを下げて、馬鹿なお笑い芸人の番組を見て笑う時間があるなら、是非『NHKスペシャル』を見て欲しいと思う。
キッズの頃、学校で習った通り一遍の授業よりは数段ためになるはずである。
もっとも、受けた授業の中で記憶に残っているのは、国民の戦意昂揚のために、多くの標語をお上が念仏のように唱えた事。
「贅沢は敵だ」
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」
「聖戦だ 己れ殺して 国生かせ」
「進め一億火の玉だ」
「ガソリンの一滴、血の一滴」

中でも一番「おお〜!」と思ったのが、「欲しがりません 勝つまでは」
愚かな戦争のために使われたのは論外であるが、なかなかよく出来た標語で、現代でも充分に通用するなるなりである。

「メインの『札幌記念』は見て楽しむレースだぜ。小倉の10R『西部スポニチ賞』で軽くジャブでも打つか。新馬を裕二、一勝クラスを望来で連勝したアンドラステが竜二に乗り替わり。こりはかなり強いし鞍上がウルトラ強化だ。相手は豊のゴータイミングの一騎打ちじゃねえかな。差し切れるかどうは判らねえが、状況に応じて馬を操る技術はピカイチの豊に託そう。あんましたんと買うと外れた時のショックが大きいから枠の7ー8に3万の一点買いでご機嫌伺いすっか」と結論付けたマスターだったが………..。

「第4コーナーから直線!タガノアスワド逃げる!リードが4馬身!5馬身!追って来るのはアンドラステ!残り200を通過!3番手ゴータイミング上がって来るか!タガノアスワド!タガノアスワド!先頭でゴールイン!2番手アンドラステ!3番手はリリーモントルーかゴータイミングか」
1着 タガノアスワド 西村J
2着 アンドラステ 和田J
3着 リリーモントルー 松山J
4着 ゴータイミング 武J
小張りとは云え、マスターの買った枠の7ー8は、鼻も噛めないゴミと化した。

「豊の野郎何やってんだ!遅ぇョ!遅ぇ!直線の短い小倉であんな後ろをペッタン、ペッタン走っていて来れる訳なかろうもん。ぶっ叩いてでもチイとは前に付けなきゃどうしようもねえだろうが。あそっからじゃ〜ディープインパクトでも届かねえって〜の。日本の至宝の豊も寄る年波にゃ〜勝てねえのかね〜。前目に付けれる馬じゃなきゃ買えねえのを再認識させられたぜ。まあ、勉強代と思や〜安いもんさね」
何年勉強してんだ?今更それ云うか?だが、負け惜しみならチャンピオンクラスのマスターなのであるd( ̄  ̄)

「どうせ馬券は買わねえんだから、メインは松○で見っか」と、神戸元町で一等安いと評判の居酒屋へレッツラゴー態勢に。
「マスターさん、松○もいいですが、夏バテ気味なんで青○で鰻とかはいかがでしょうか?」は熊本天草出身○原さんで、神戸元町ウインズB館横の鰻の名店をおねだりだ。
「くぬ野郎!何を眠たい事を云うとるんなら。豊の野郎に3万ゴミにされたばっかだって〜のに。行きたいならテメーのオゼゼで行けョ。鰻丼が3千円だぜ払えるのか!え!払えるのかョ」

「いえ、今日はやられましたから」
「やられるも何も、3千しか持って来てねえじゃん。後は電車の回数券だけだろ。人の懐ばっか当てにしやがって。昔の人はいい事云ってるぜ。欲しがりません勝つまでは!来週は勝って鰻を奢ってやっから今日は松○でみりん干しでも食っとけ」とひとっぱたぎのマスターだが、いつになったら鰻が食べるやら……..前途多難なのである。