北新地競馬交友録

意地

経済戦争が勃発だ。
我らが安倍ちゃんが、安全保障上の輸出管理で、優遇措置を取っている『ホワイト国』からKoreaを除外する政令改正を閣議決定した。
これは半導体材料の輸出管理の厳格化に続く規制強化で、28日から施行される。
それに対して、道頓堀の食い倒れ文在寅大統領は臨時閣議を開き、「非常に無謀な決定だ」と日本を強く非難し撤回を要求。
JapanをWTOに提訴する準備を加速させると発表し、さらに対抗措置としてKoreaもJapanをホワイト国から除外すると表明した。

あれこれもっともらしい理由を付けても、ことの発端は『韓国人元徴用工訴訟』。
トップがお互い『嫌韓』『反日』の国内世論を煽り、政権浮揚につなげようとしている。
また、タイミングがいいと云うか悪いと云うか、8月15日はJapan統治から解放された『光復節』で、Koreaのナショナリズムが最高潮に達する。
JapanはJapanで、「もう我慢ならん!とことんやるっきゃないじゃん」に支持が集まっているからどうしようもない。
こうなると、どちらが正しいかの問題ではなく、意地と意地とのぶつかり合いだ。
解決の糸口すら見えない、憂慮すべき事態が発生してしまったƪ(˘⌣˘)ʃ。

「マスターさん、おはようございます。こう暑いと年寄りには堪えます。クーラーを付けると勿体ないので、毎日市立図書館に行ってるんですが、これが大人気で昼からのんびり行こうもんなら席がないんです」は熊本天草出身○原さん。
「あ〜あ、ヤダね〜。年金をむしり取ってお国に迷惑を掛けて、更にタダで涼しい思いをしようなんて、我が国も○原さんみてぇなのがワンサカいると大変だぜ。冷房代ぐれえ缶拾いでもして稼ぎゃ〜いいじゃねえか。時間ならナンボでもあんだからョ。この酷暑で競争相手も少ねえだろうが」
「倒れます」
「結構な事だ!自らケジメを付けてお国に最後のご奉公しろよな」と、相変わらず酷い事を云うマスター。

「はい、はい。今日は買うんですか?」
「俺ぁ〜アタマに来てんだ!先週日曜日の札幌メイン『クイーンS』。雄一がカリビアンゴールドで余計な事すっから、俺様の3連単馬券がゴミになっちまった。ここで引きさがれるかで3連単でいてこまそうと、新聞を隅から隅まで見たが、やっぱ二階から目薬を差してドンピシャさせるようなもんで難しい。発表!小倉メイン『九州スポーツ杯』友君の前走むちゃんこ強かった3歳コンカラーが馬券にならなけりゃ〜デモ騒ぎまである。相手は同じく3歳のナンヨウイザヨイ。屋根が善臣大先生から真一郎への乗り替わりで2馬身は違う。」

「1番人気、2番人気ですね」
「何か云ったか?」
「いえ……………..」
「3連単ならこの2頭を1着に入れて、2着3着にズラッと並べるところだが……ガミがモリモリ森昌子だ。ワイドに1万、馬単裏表に各5千。締めて2万で可愛く張ってみる」
「前に行く武豊Jのダノンロイヤルと川田将雅Jのダノンプレシャスのワンツーとかあるんじゃないですか?」
「先週『小倉サマーJ』、メイショウダッサイで漢になった一馬が、出遅れさえしなきゃ〜ラホーヤノキセキで、引っ掻き回してくれるはずだ」とひとっぱたぎ。

意地を張っての3連単を簡単に放棄したマスター。
JapanもKoreaも意地を張らなきゃ事態は打開出来るはずなのだが……..。