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わたしの勝利

第5回小野森浩之さん

私の馬主としてのスタートは個人からでありました。
3年前に父親が亡くなり個人から法人への切替を行い、現在は(株)協栄の代表者となっております。
父親が亡くなってすぐにJRAから連絡が入り、(株)協栄の代表者を誰にするのか、今年の新馬の登録があれば1ヶ月以内に行う旨の内容でした。
会社の事、相続、これからの予定立て等、一度に多くのことを抱えた上に、競馬のことまですぐにの結論を求められ、正直当初は馬主を辞めようかという気持ちにもなりました。
しかし、現有馬のことや登録を控えた新馬を考えると、とにかく出来るところまでと思いJRA担当者と手続きを進めました。
この時に新馬として登録したのが3頭(エトピリカ・ゴールデンダニエル・ゴールデンブープ)でありました。
私が手続きを母親や家族と進めた最初の馬達です。

父亡き後の1勝目は現有馬のゴールデンガッツでありました。
2勝目はゴールデンシャインで、3勝目がエトピリカでした。
馬体も小さく中々結果に結びつきませんでしたが、ようやく6戦目に京都競馬場で勝ち上がることが出来ました。スタートは良かったのですが、序盤に中段最内と展開に左右される状況になりました。
いつもこの辺りからズルズルと下がっていたのですが、4コーナーを出る頃には3番手辺りまでに順位を上げてきました。
ここからは、「行けー」の声しかありませんでした。結果ハナ差での勝利となりました。
多くの仲間から祝福され口取りへ向かいました。
ウィナーズサークルで馬と顔を合わせたときの感激は今でも残っております。
調教師の先生方やスタッフ、騎手の皆さんに大きな感謝であります。

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思えば個人の馬主では1勝も出来ず、(株)協栄として勝ち馬が出るのかが、本当に当時は心配でした。それだけに自分が登録から関わった馬の1勝目。大変に感慨深い気持ちで一杯でありました。

それから3年の間に10勝させて頂きました。法人とは言え少頭数の馬主としては1勝1勝に重みがあり、積み重ねる楽しみと喜びがあります。

大きな夢に向かって今後も愛馬の応援を続けたいと思います。

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