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リレーコラム我ら淀人(よどんちゅ)

コラムニスト プロフィール
氏名:川田 重幸(かわた しげゆき)
職業:競馬評論家


競馬エイトの名物トラックマンとして長年同社で活躍。今年同社を退職後も関西TV「サタうま」はじめ、様々なメディアやイベントで積極的に活躍中!

第3回

「この秋は淀がにぎわう!」

2冠馬オルフェーヴルが神戸新聞杯を圧勝して3冠馬の誕生が身近になった。
ディープインパクト以来6年ぶり、史上7頭目とあって、この瞬間を放送しようと当日は報道関係者もドッと押し寄せるらしい。そのオルフェーヴルは引っ掛かる気性を解消し、どのポジションからでも競馬ができる進化を見せ、3000mの長丁場の菊花賞へ限りなく明るい展望が見い出せた。 10月16日の菊花賞当日は3冠馬を見たさに淀の競馬場は人、人であふれることでしょう。
だってこんなチャンスはそうそうあるものではないでしょうから。3冠馬誕生ともなれば、久々に心が躍ります。ホント、うれしいですね。1週前の追い切りでもリルダヴァルを3馬身突き放して52秒2-37秒4-24秒3-12秒2の好時計をマークしました。動きも良かったですよ。順調そのものです。
ところで菊花賞はスタートしてから坂を2度越えて最後の直線で凄い脚を使わなければ、なかなか勝てるものではない。そう、直線の差し比べは見ごたえがありますね。それからもう一つ。実は京都ならでの凄さがあるんです。それは4コーナーです。ここで見ていると下り坂を利してぐんぐんスピードアップしてくる馬の凄さが目の前でわかるんです。馬の大群がまるで自分に向かって真っすぐやってくる。砂煙をあげて凄い迫力で大群が迫ってくる。一瞬、恐いというか、一歩下がりかけました。とてつもなくそんな錯覚におちいった。ちょっとしたスリルが味わえるんですよね。
そのうえ馬券でウハウハ言って1日を楽しめたら、言うことないですね。やっぱり、当たらなければ気持ちも塞ぐ。
馬券の種類は馬連、3連複など様々。1Rから3連単で攻めると当たれば大儲けできるが半面、はずれたときのリスクが多い。
最初は馬連、ワイドでサラッと買っておいて最後に3連単で勝負の傾向が多い。
これもいいのだが途中で、しまった、3連単を買っておけばと悔やむレースも出てくる。
まず、全体を見渡してこのレースは馬連、ワイドで。こちらは3連単でと、最初にだいたいの目安を立てておくのが一番いいと思いますよ。
馬券を買う上で、問題は人気馬がどのぐらい信用できるか。これにつきる。3着までは来るが、勝つまではどうかとか。だからこのレースは馬連、ワイドでいく。レース毎に買う種類も違ってくる。よく考えるのが、どの種類の馬券を買ったら効率がいいのか。要するに買った馬券の何倍になるかに注目したい。時には単勝が一番、効率がいい場合も出てくる。その馬の単勝が5倍つけば、もうこれはしめたのも。なぜなら馬券を買っても本線がこないと、けっこうな儲けにはなりません。それを思えば、5倍は大きいですよね。あるいはここは複勝とか。どう考えても1着にはなりそうもないし、連対ぎりぎりかと思う馬もいる。パドックでいいと感じただけに買いたいけどと思ったら、そう勝負はせずに複勝で応援すれば、いいんですよ。来たら、自分の目もけっこういけると自信を持てるし…。
私が3連単を買う時は、この馬で固いと思える馬がいるときが多い。そして、もしこの馬が負けるとすれば、あの馬か。レースが煮詰まってみえたときはちょっと興奮しますね。
このレースはほぼ3頭でいける。そんなとき。素直に3頭ボックスで3連単を買う。
まだある。3頭に、この馬を加えて4頭ボックスするときはかなり自信が持てる時。どう転んでもこの4頭でいけるやろ。また、軸はこの馬。そして相手もこの3頭。こういうケースは3連単1頭軸マルチで参加する。
もっとも馬券が抜けるときはあっさりやられますね。でも当たった時の儲けが多いのも事実。3連単だけでなく、馬単がけっこう配当がいいんですよ。それも人気馬が2着で、ちょっとした穴馬が1着。この裏表の馬券で、もちろんつく方を応援しますよ。そして、押さえにこの2頭のワイドを買うこともよくあります。
如何にして馬券を楽しむか。人それぞれなんで、自分に合った買い方を考えてみるのも馬券戦術のひとつですよ。儲けていい酒を飲んでくださ~い。

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