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リレーコラム我ら淀人(よどんちゅ)

コラムニスト プロフィール
氏名:池山 心(いけやま こころ)
職業:お笑いタレント


長年に渡ったKBS競馬中継の司会を始め、グリーンチャンネルの番組出演やnetkeiba.comでのコラム執筆など「吉本興業きっての競馬好き」として、本業のお笑いに加え競馬界でも活躍中!

第2回

「ファンと騎手と僕」

先週は僕がいかにして競馬の虜になったのかを書かせていただきました。あの天皇賞の馬券を外してたら、これまた、どないなったかは分かりませんけどね…。ま、多分ですけど、「なにくそっ!」と思って次の週も買ってたような気もしますが…。
で、しばらくは単なる趣味として競馬を楽しむ時期がありました。ところが、周りの先輩芸人さんには競馬絡みの仕事をしてはる方もいました。例えば、坂田利夫師匠はスポーツ紙で予想をしてはりましたし(ただ、後で聞くと、あれは仲のええ作家さんに書いてもらってたって言うてはりましたが…)、大木こだまさんは当時流行り出してたQ2ダイヤルで予想してはりましたわ。それから、競馬の予想イベントなんかもしてはったんですが、初めてそのゲストに呼んでいただいたとき、同じくゲストで呼ばれてたプロの競馬記者さんに対して、ごっつー緊張した記憶があります。ほんま、初々しかったですわ…。
そこでですわ。僕らの世界はお笑いが本筋ですが、言うたら、どんなことでも仕事に出来る土壌があります。それやったら、仕事として競馬に携われることをしたい!と思い、何をしたらええのか考えました。やはり出来ることと言えばイベントです。しかも、ありきたりのものではダメです。それに加え、自己満足で終わってもあきません。自分が競馬は大好きやとアピールしながらも、お客さんにも喜んでいただけるものとして出た結論が「しましまんずのジョッキーズフェスタ」というイベントでした。
このイベントの大きな趣旨は競馬ファンと騎手との交流、その架け橋役を僕がやろうってものです。当時、知り合いになったばかりの競馬関連の制作会社の方々に手伝っていただいたり、アドバイスを頂戴しながら練り上げていきました。周りのスタッフの多大なる協力を受けながら、騎手の皆さんにも散々お世話になりました。熊沢、佐藤哲、渡辺、常石、和田、池添、福永騎手…、他にもたくさん出ていただきました。しかも、有難いのがほとんどノーギャラに近かったことです。僕もスポンサー集めに奔走してやりくりしましたが、まともなギャラは払える状況ではありませんでした。でも、そういう趣旨ならということで、みなさん気持ち良く出ていただきました。ある騎手なんかは出演予定以外の後輩の騎手を何人も連れてきてくれたりと、ほんま感謝ですわ。それに、イベント後の打ち上げの費用も騎手たちが出してくれる始末で、最年長の僕としては情けない限りでしたが、助かりました。
そのイべントが手前味噌にはなりますが、好評で何回もさせていただくことになりました。確かに、今までになかった内容が盛り沢山でしたからね。競馬のことはそれはそれでじっくり聞くコーナーもありますし、騎手がコントやったりすることもありました (そりゃ、芸人が主催でやるんですから騎手もある程度覚悟してたはずです)。もちろん、お客さんも舞台に上がって騎手とふれあったりと…、ファンも騎手も僕も皆が楽しんでましたね~。今の韓流スターがやるファンミーティングに近いものがあったのかも知れません。ただ、今はいろんな事情があって簡単に出来なくなったのは残念ですが、今後、またチャンスがあればやってみたいですね~。

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