リレーコラム我ら淀人(よどんちゅ)

コラムニスト プロフィール
氏名:久保 和功(くぼ かずのり)
職業:競馬評論家


主に関西にて活動する、中央競馬の競走馬及びデータ収集・研究を行う競馬予想・評論家、独自の理論「京大式」の予想術で各種競馬メディア・競馬関連のサイトで活躍中。

第2回

ディープ産駒の京都競馬場への適性!

前回のコラムで少し触れましたが、京都の芝は上がり33秒台の瞬発力が要求される舞台。そのような上がり勝負の京都、特に芝コースのレースにおいて近年私が特に注目しているのがディープインパクト産駒の存在です。新馬~未勝利クラスに於いて上がり33秒台を叩き出せる潜在能力、絶対的産駒の多さを差し引いてもディープ産駒の末脚の切れ・瞬発力には目を見張るものがある事は事実です。今回はそんなディープ産駒の京都(芝)コースの適性についてデータをまじえお話ししていきたいと思います。
種牡馬としても大活躍中
今春のGⅠではマルセリーナが桜花賞制覇。そして、リアルインパクトは史上初の3歳馬による安田記念制覇。今や種牡馬としても大活躍中のディープインパクト、種牡馬別の芝の産駒成績を調べてみました。(※表1)
100回以上出走させた種牡馬の中では、勝率17%は断トツ1位。複勝率41%というのも脅威的な数値。ちなみに2位はハーツクライです。
ディープインパクトは現役時に京都で4戦4勝。圧巻だったのが2戦目の若駒S。4角で先行集団とはかなりの差でしたが、直線で軽く仕掛けると他馬が止まって見えるほどの脚色。先行勢をアッサリ捉え、終わってみれば逆に5馬身差。2戦を消化しただけの明け3歳馬に対して3冠確実という声が上がったほどでした。
菊花賞では上がり33秒3、天皇賞(春)では上がり33秒5。3000m級の距離を考えれば、やはり次元の違う末脚。上がり33秒台の末脚は確実に産駒へと受け継がれていると同時に、その瞬発力はまさに京都向きと思えます。では実際に、ディープインパクト産駒は京都が得意なのでしょうか?
ディープ産駒は阪神より京都の方が良い?
阪神・京都の芝のコース別成績を調べたのが(※表2)。阪神では122頭が出走し、勝率15%、複勝率39%。他産駒の複勝率と比較すれば、優秀な数値には違いありません。対して京都はどうでしょうか? 京都では146頭が出走し、計32勝を挙げています。勝ち星は阪神での18勝の約2倍。複勝率は46%にまで及び、約半数が3着以内は驚異的。しかも上位人気馬が多いにも関わらず、単勝回収率は100%を超えています。
京都と阪神を比較すれば一目瞭然。ディープインパクト産駒の瞬発力が活きるのは、坂のある阪神よりも、平坦の京都であるのは間違いありません。
ディープ産駒の距離適性って?
さらに芝コースの距離別成績を調べたのが(※表3)です。番組編成の関係上もありますが、出走回数が断トツで多いのが1600m、1800m。いずれも複勝率は50%近くあります。これが距離延びてどうでしょうか。2000mでは複勝率34%まで下がります。そして2200m、2400mでは、さらに下がって複勝率26%。
確かに冒頭に挙げたマルセリーナ、リアルインパクトのG1での好走はマイル戦。オークス、ダービーでも産駒が大挙出走しましたが、いずれも人気ほどの結果を残せず。ディープインパクト産駒は平坦の京都が適舞台。加えて1600m~1800mが適距離なのかもしれません。京都芝1600m~1800m戦 では、ディープインパクト産駒を積極的に狙っていきましょう。
今回のまとめ
・ディープ産駒は阪神コースより京都コースの方が好成績
・京都コースでの複勝率は50%近い
・距離は1600m~1800mがベスト。距離延長は△
文中の集計期間はすべて2010年1月1日~2011年6月5日となっております。

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