はい!現場の大恵です


ファイナル出場騎手決定

いろいろと書きたいことがありながら
気づけば11月も下旬にさしかかっていました。

今月は上旬にヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドが東西それぞれで終結。
12月24日園田競馬場、26日阪神競馬場と2日間にわたって行われるファイナルラウンド出場騎手が決定しました。

すでに先輩騎手に混じって活躍を見せている岩田望来騎手は8戦4勝という圧倒的な成績でトップ通過。
騎乗馬が抽選で決まり、ほとんど全馬がテン乗りというレースでこの成績は驚きです。
たしかに人気馬に乗ることが多かったですが、「YJSは人気通り決まらないですよね」と本人が話す通り、単勝万馬券が出ても不思議でないレース。
レース展開も、それまでの各馬のレースぶりとは違ったものになったりします。

そういった中なので、やっぱり「すごい」のひと言。
ファイナルラウンドが行われる園田は彼にとって「準地元」みたいなものでしょうから
ファイナルでも目が離せない騎手となりそうです。

 

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7カ月半ぶりのトレセン

先週木曜日、7カ月半ぶりに栗東トレセンに取材に行ってきました。

浦島太郎状態に加え、コロナ対策として主に屋内などでマスコミの立ち入りが制限されている場所もあり
あたふたしつつ
「あ!あの調教師さんにお話を聞きたい」
「現場取材ができない間、電話取材でお世話になったご挨拶をしたい」
と歩き回っていたら先輩記者さんたちから
「久しぶりで鼻息荒くなってるで(笑)」
と言われてしまいました(苦笑)。

再び感染者が増えている状況のため、感染対策は引き続き行いながらも
こうして現場復帰できたことはありがたい限りです。

コロナ自粛期間中、スマホに内蔵された万歩計によると
1日16歩なんて日もあったのが
この日は1万5000歩!

太陽の光を浴びて、新鮮な空気を吸いながら歩くって本当に健康的ですね。


フライングわくわく

初めて阪神競馬場で行われたマイルチャンピオンシップ。

グランアレグリアが直線でやや前が壁になりながらも
非常に冷静に見えたルメール騎手の騎乗に感動しました。

「ナンバーワンジョッキーで、余裕をもって騎乗しているね」

という話を調教師や関係者から耳にすることがありましたが
それを分かりやすく体感したのが今日のマイルCSだったなぁと思います。

マイルGI馬が8頭も出走し、「豪華メンバー」と言われた今年のマイルCSですが、
それを遥かにしのぐ豪華メンバーが揃ったのが来週のジャパンC。
三冠馬が3頭も集結するだけですごいことなのに
それぞれの三冠馬が
史上初の父子無敗の三冠馬だったり
史上初の牝馬三冠馬だったり
史上初の芝のGI8勝馬だったり。

競馬ゲームですか?というくらいの夢の対決が実現します。

3日間開催の今日もまだ競馬はありますが
フライング気味に、もう来週のことを考えてワクワクしています。


実況

先週行われた菊花賞は
コントレイルが父ディープインパクト以来の無敗の三冠馬に輝くという
素晴らしい瞬間を見ることができました。

今年はクラシック戦線をまったく取材できていないので
現場の空気感は分からないのですが
実況アナウンサーに取材をさせていただく、という貴重な機会を得ることができました。

いとも簡単に喋っているように感じますが
その陰には様々な努力や経験の積み重ねがあってのことなのだと改めて感じた取材。

菊花賞の実況を担当した関西テレビの川島壮雄アナウンサーは
ホープフルSでコントレイルが勝つ姿を見てから
「三冠馬になるかもしれない」と、菊花賞での実況について考え始めたといいます。
緊張と興奮が今から10カ月前から始まっていたのかと思うと
実況アナウンサーにも尊敬の念を抱きます。

弟は大丈夫だ!(ナリタブライアン 杉本清アナウンサー)
これが日本近代競馬の結晶だ!(ディープインパクト 馬場鉄志アナウンサー)
おめでとう、オルフェーヴル!(オルフェーヴル 岡安譲アナウンサー)

と名実況を生み出してきた関西テレビのアナウンサー方。
今年は・・・。

個人的には4コーナーでの
「三冠は果て無き夢への滑走路」
が好きです。
みなさんはどうでしょうか。

ちなみに、特技が競馬実況の石堂響騎手(地方・兵庫)も
レース前に架空実況を自身のTwitterで披露していて
こちらもお気に入りです(笑)


心拍数と名馬の関係

今週、あるスポーツ新聞に

コントレイルは走った後、心拍数が戻るスピードが
一般的な競走馬に比べてとても早い

といったことがグラフ付きで掲載されていました。

それを読んでふと思い出したのは
歴史に名を残す名馬たちも「心臓が強い」ということについて。

たとえば、JRAのGI勝利数最多タイ(7勝)を挙げたテイエムオペラオーは
競走馬総合研究所の研究で平均25拍/分(安静時)と発表されていて
一般的な競走馬の30~40拍/分よりも少なく
それだけ一回の拍動で多くの血液を全身に届けられていることが窺えます。

同じくGI7勝を挙げたキタサンブラックは
現役時、担当の獣医師が聴診器で測ったところ28~30拍/分。

よく厩舎関係者のコメントで
「この馬は心肺機能が強い」
というのを見かけますが
科学的な数値からもそれが証明されていることとなります。

キタサンブラックに関しては、実際に心拍数を測ったのは引退が迫った頃。
科学的に「心臓が強い」と分かる前から
清水久詞調教師は「キタサンブラックなら大丈夫!」と信じて
ハードなトレーニングを課し、より強い馬へと育てていきました。

競走馬の世界は科学的なアプローチと
積み上げてきた経験による「職人の感触」が合わさって強い馬を育てていることが多いように感じます。
そして、それがまた新たなドラマを紡ぎだすのだな、と。

さて、明日の菊花賞はどんなドラマが生まれるでしょうか。


牝馬三冠

デアリングタクトが史上初、無敗の牝馬三冠馬に輝きました。

レース後にグリーンチャンネルで実施される生産者インタビュー。
長谷川牧場・長谷川文雄さんのインタビューは素朴な人間味と喜びにあふれていて
桜花賞を勝った時からファンの間でひそなか人気でした。

史上初の偉業を遂げた今日のインタビューでもそれは変わらず。

「お母さんのデアリングバードは飛び跳ねたりして、うるさいんだよこれが。喜んでるんだ」

「(デアリングタクトが以前レースを勝った時、私は)膝が痛かったのがレース後は歩けるようになって
ご飯食べるよりも元気になります」

といったエピソードに、一緒に勝利の喜びを味わえている気持ちになります。

そして、松山弘平騎手は30歳ながら牝馬三冠ジョッキーになると
最終レースも勝利してJRA年間100勝に到達。

ひと昔前
「GIでは、最終レースに乗っていない騎手が買い」
なんて言われた時もありましたが
偉業達成の後も、普段と変わらず騎乗依頼を受けて結果を出す若武者の
精神的・肉体的なすごさを感じました。


機内で触れた人間ドラマ

今日から週明けまで高知競馬場でお仕事のため、飛行機に乗りました。

新型コロナウイルスの影響で航空各社が便数を減らしながらの運行。
そのためか、
あるいは昨日からGO TOキャンペーンが東京都も対象となったり地域クーポンが発行されるようになり
全国的に移動解禁ムードになっているためなのか
伊丹からのプロペラ機はほぼ満席。

窓側席に座って、乗ってくるお客さんたちをなんとなく眺めていると

「よろしくお願いします」

とお辞儀をしておばあさまが横に座ってこられました。

隣同士の席で、ご挨拶をされるなんてすごく久しぶり。
というか、ほぼ初めての出来事。

そういえば、亡くなった祖父母も似たようなことをしていたっけ・・・
とおぼろげな記憶を懐かしく辿っていました。

「ツアーでは飛行機に乗ったことがあるんですけど
1人は初めてで・・・」

と不慣れそうに離陸準備をするおばあさま。
荷物の収納などお手伝いをしながら

「ご旅行ですか?」

と聞くと

「いえ。息子が病気をしておりまして・・・。
本当ならもっと早く行きたかったんですが、コロナがあったので。
会いたい気持ち2割、残り8割はどんな姿になっているのか見るのが恐いという気持ちなんです」

とても小柄で、少し腰の曲がったおばあさまはそう答えました。

最愛の息子さんに会うことに不安を覚えるほど、病状が良くないのかもしれません。
ふと、座席下に収めた手提げカバンを見ると
大きなフェイスシールドが顔を覗かせていました。

時おり、目を潤ませながら
「いま私が死ぬわけにはいかないんです。
しばらく元気で生きていないと」
という言葉には私もこみ上げてくるものがありました。

再びコロナの感染拡大が心配ではありますが
こうして世の中が動き始めると、いろんな人間ドラマが見えてくるものですね。

高知空港に着陸し、レンタカーを走らせて向かった高知競馬・打越勇児厩舎では
きれいに身だしなみを整えた上品な女性がいらっしゃいました。

明日、高知競馬からデビューする井上瑛太騎手のおばあさまです。
元騎手のご主人とともに打越厩舎で厩務員をされていて
デビューを控えたお孫さんとの3ショットを撮影させてもらいました。

「明日はドキドキするので、自宅で見守ります」

とおばあさま。
デビュー2戦目となる高知4Rではおじいさまが馬を曳きます。

明日もまた、人を取り巻くドラマが見られそうです。


いよいよ入場再開

ついにJRAの競馬場でも入場を再開することが発表されました。

来週から開幕する
第4回東京競馬
第4回京都競馬
第4回新潟競馬
において、事前に抽選販売される指定席券をお持ちの方のみ
入場できるとのこと。

東京は1047席
京都778席
新潟621席

と、1日の販売席数は多くはありませんが
入場再開という大きな一歩を踏み出せたことが何より嬉しく思います。

昨日は金沢競馬場で白山大賞典JpnⅢの取材をしていたのですが
2日前からファンの入場が再開された金沢競馬場。

フェンス越しにファンの姿を見たJRAの調教師たちは
「お客さん入ってるんや!」
と、新鮮な目で見つめていました。

私自身としても
場内のいつも行く飲食店でいつものメニュー(五目ラーメン)を食べながら
お店のおばちゃんと
「元気でしたか?」
と言葉を交わすのが嬉しくてうれしくて。
ホロリと涙しそうなほどでした。

明日からのJRAの指定席予約販売(来週分)には
きっと多くの申し込みがあることでしょうね。


無敗ということ

先日の神戸新聞杯でコントレイルがデビューから無敗の勝利数を「6」に伸ばし
いよいよ父ディープインパクト以来となる無敗の三冠馬誕生が現実味を帯びてきました。

一般的な場合でいうと
一度も負けていない、ということはもちろん強さの表れですが
敗戦を経験していないゆえの脆さもあるのも事実。
大小様々な無敗馬に出会いますが
「負けていない難しさもある」
と、たびたび陣営の方は口にします。

それは、スタートから脚が速すぎるゆえに控える競馬をしたことがなかったり、
馬群で揉まれた経験がなかったり、
ダートであれば砂を被ったことがなかったり。

勝つことがベストですが、負けることで得られる経験や成長もあるのだと感じます。

だからこそ、勝ち続けながら成長もし
そして三冠馬に輝くことがどれほど偉大なことか
ということも感じさせられます。

神戸新聞杯5日前の夜。
自宅から高知競馬を楽しむというYouTube番組に矢作麗さんが出演されていたのですが
終盤になってお父様の矢作芳人調教師が飛び入り出演!

「明日はコントレイルの追い切りがありますので」
とファンにはたまらないひと言を残して去っていかれた瞬間
わたしたち出演者もわーきゃーはしゃいだ
という出来事がありました。

無敗馬を管理しながらのここまでの余裕…
いや、こうして気持ちにゆとりを持てるからこそ強い馬を育てられるのかもしれませんね。


グランドスワンの40年

来月からの4週間の開催を最後に
11月から改修工事に入る京都競馬場。

発表されている計画では
JRAで唯一の円形パドックが他場と同じく楕円形になり
より出走馬の状態が見やすくなったり、
ゴール付近にあるメインスタンド・グランドスワンが改築されるとのこと。

今のグランドスワンが完成したのは1980年。
それからの40年、日本の競馬は進化を遂げました。

外国産馬が強かった時代
欧米諸国に追いつけ追いこせと血の改良や調教技術の向上を図り
いまでは強い日本産馬を求めて外国からセリに来場する人もいるまでに。

そして、京都競馬場といえば三冠レースの最終戦・菊花賞が、
牝馬三冠も秋華賞(創設前はエリザベス女王杯)が行われてきました。
さらに、伝統の一戦である天皇賞・春も。

京都競馬場が生んだ数々の名勝負を振り返る番組
「水曜馬スペ!京都競馬場 グランドスワンと歩んだ40年」
が現在、グリーンチャンネルで放映されています。

番組ではグランドスワンが完成した1980年以降のレースについて
「心に残る淀の名勝負」
と題して、競馬記者やライターなど40名にアンケート。
僭越ながら私もアンケートに参加させていただいたのですが
番組で投票結果を見ながら、いろんな感動が甦ってきました。

もちろん1位は・・・!!

ぜひ番組をご覧いただければと思います。