はい!現場の大恵です


着実に秋の気配

小倉の旦過市場が再び火災に見舞われました。

今年4月に市場の一部が燃える火災があり、
小倉開催時には競馬関係者にも親しまれる地なだけに
競馬界からも心配の声が出ていました。

復興に向けて歩みはじめていたところでの再びの火災。
今朝の栗東トレセンでも
「また旦過が大変なことに・・・」との話題が。
大切なお店や居場所を失われた方々の心が
一日も早く前を向いていけることを祈っています。

さて、その小倉も2週間のお休みを経て今週から再開。
3歳未勝利馬たちにとってはいよいよ後のない背水の陣となってきました。

一方で、夏のトレセンは人馬の姿がまばらで閑散としながらも
着実の秋の気配。

今朝はダービー馬・ドウデュースが帰厩後初の追い切りをこなし
多くの記者やカメラマンに囲まれていました。

堂々とした歩き姿で、もちろん秋に目指すは凱旋門賞。
このあとも一挙手一投足に注目が集まることでしょう。

また、コリアスプリントに選出されたラプタスの姿もありました。
コリアスプリント・コリアカップでは創設以来、日本馬が大活躍していましたが
2019年は日本馬の出走が叶わず、それ以来の久しぶりの遠征となります。

この秋、国内外で楽しみなレースが続きそうです。


夏休みの子どもたち

最近、取材をしていてよく耳にするのが

「小さい頃から競馬界にいる父について
よく競馬場などに行っていました」

というエピソード。

たしかにコロナ前、阪神や京都競馬場スタンドの関係者席で
子息と思われる子供たちをチラホラと見かけることがありました。

母親と一緒にお父さんが乗るレース
あるいは、お父さんが担当する馬のレースを応援しに来ていたのでしょう。

そう珍しくはない光景だったため、あまり気に留めていなかったのですが
少年・少女にとっては競走馬が駆け抜ける風景はキラキラ輝いていて
競馬への思いをより強くする瞬間だったそうです。

「親がその仕事をしていたから、子供も」

というのは割と自然な流れなのかなと
特に競馬界にいると感じますが、少年少女たちがどれほど目を輝かせてレースを見ていたかを想像すると
なんだか私までワクワクした気持ちになってきます。

ふと、夏休み中の子どもたちを見てそんな思いを馳せた7月最後の日でした。


実況で気づかされるレース展開

昨日の中京記念。

全馬のゲートインが完了したタイミングで仕事の手を止め
ソファに腰かけてレースを見ました。

「やっぱりカデナは後方で脚を溜めそうだな」

いま大注目のルーキー・今村聖奈騎手が乗るベテラン馬に注視していたところ
耳にはハナ争いに着目した実況が聞こえてきました。
それはちょうど、好スタートを決めたベレヌスが外枠から先手を取ろうとしていた場面。

いやいや、ベステンダンク、内から突っ張ります。
(中略)
ベレヌスが前に出て、行き切りました。

活字にすると、こんな感じなのですが
ラジオNIKKEI山本直アナウンサーの声のトーンから
この場面がレースにおいて大きなポイントだということはスグに伝わってきました。

そして、結果は行き切ったベレヌスの逃げ切り勝ち。
逃げて結果を残してきた馬が自身の形に持ち込んで重賞初制覇を果たしたのでした。

実況アナウンサーのプロの仕事って、本当にすごいなぁと感じる場面が最近はよくあって
同じ日曜日の小倉9R。
特に応援している馬がいたわけではなかったので、テレビ越しに「何が勝つかな」と冷静に見ていたところ
セリシアが4コーナーで一瞬、前が壁になって少しだけ追い出しを待たされました。

その描写を入線直後、実況アナウンサーはきちんと伝えたのでした。

私は冷静に見ていたからこそ気づけただけで
たとえばこれが生配信中だと、馬券を買っている馬に着目したり
他のことに気を取られてきっと気づけないような、そんなわずかなシーン。

それを、先頭の馬名を実況しながら把握しているのですから
セリシアの勝利とともに「すごい・・・」と思わず口にしていました。

CBC賞直後の最終レースでの
「進路を探すキングズソード。
(中略)
最内が空いた。迷わず選んだ!
キングズソード、今村聖奈、先頭に変わった」
も、実況によってレース展開に気づかされたレース。

平場のレースでも、そんなスゴい実況に出会うと興奮してしまいます。


競馬三大言い訳

馬券不調のトンネルに入っています。

始まりは6月末の帝王賞。
とあるYouTube生配信番組に出ていたのですが
パドックで惹かれたメイショウハリオと、好調そうなノンコノユメで迷いに迷って
ノンコノユメの複勝に1万円を賭けたのでした。

結果はみなさん、もうご存知の通り。
メイショウハリオが強い内容で、強豪相手に初のJpnI制覇となったのでした。

たぶん、ここで自分の中の歯車が何か狂ってしまったのでしょう。
日曜日の高知では、すごく早い段階から本命に決めていた馬を
当日の馬場状態を見て直前で変更したところ
当初の本命馬が勝利。

そして今日のジャパンダートダービーは
グリーンチャンネル「地方競馬中継」で日曜日に印を打った
◎○▲の順に決まるも、ネット投票の残高がすっからかんで
馬券は一銭も買っていなかったという悲劇。

もう、本人としては蟻地獄にハマったような感覚なのですが
冷静に一つ一つを見ていくと、わりと「競馬あるある」な内容。

「迷って切った相手が」
「元々は買うつもりやってん」
「予想は当たってた」

という、三大言い訳になりました。

先週は夏のセールに出かけ、
不調だったプリンターを買い替え、
そして、とある旅行にも申し込みをし・・・
あぁ、諭吉さんに会いたいです。


ナツコク

今週から西日本では小倉競馬が開幕し、いよいよ夏本番を実感しています。

小倉で新幹線を降りた瞬間の暑い空気、
空中を駆け抜けるようにも見えるモノレール
競馬場に入った瞬間、目に飛び込んでくるヤシの木。
それらすべてがワンセットで「夏だあー!」と感じます。

どうやら今年はトークショーなどゲストを呼んでの現地イベントも頻繁に開催されるようで
少しずつファンサービスを中心に以前の状態が戻ってきました。

私も来週以降、予定が合えば遊びに行こうかなぁ。


帝王賞

上半期のダート頂上決戦・帝王賞はメイショウハリオが強い競馬でタイトルを手にしました。

レース映像を見れば見るほど、惚れ惚れするレース内容。
本当におめでとうございます!

なぜ惚れ惚れしたのか、とお話するには
まず今開催の大井競馬場は内側を中心に砂の入れ替えがあったことをお伝えする必要があるでしょう。

公式ホームページでは公表されていますが
3~4コーナーや、直線ではウイナーズサークル付近まで内側を中心に砂を入れ替えられました。

新しい砂が入ると、ふかふかで馴染むまで時間を要するため
その部分はいわゆる「伸びない」場所となります。
それゆえ、外差しが有利な傾向になったのがこの大井開催。

それをしっかり把握してのことなのでしょう。
メイショウハリオは向正面で馬場のどこでも走れる状況にありながら
内ラチから少し離れた外目を追走。

長くいい脚を使い、押して押して反応するタイプのスワーヴアラミスが
ある程度早くから動くことも想定内だったかと思います。

慌てず騒がず、馬場のいい所を通りながら
この馬の持ち味の末脚を生かしてのJpnI初制覇は気持ちいい走りでした。

また、敗れはしましたがチュウワウィザードは木曜→水曜→土曜と続けてしまい11秒台の調教で
帰国初戦ながら2着と力を見せました。

3着のオメガパフュームは4連覇した東京大賞典とは違い
帝王賞は約4時間もレース発走時間が遅いため、馬の集中力が切れ気味にもかかわらず
クビ+1馬身半差まで迫ったのには地力の高さを改めて感じさせられました。

また、中間の調教ではどれだけ「レースモード」に入るかがポイントともなる馬だと思うのですが
追い切りでは陣営が「唸っていた」と話す状態までもってこられたことも
大きなポイントだったと思います。

・・・と、ここまで偉そうに語っていますが
今夜出演した楽天競馬さんのLIVE配信では
帝王賞までのレースでまーったく的中できず、解説する資格なし、といった感じでした。
うぅ~、南関東競馬、奥が深くて難しいですね。


北海道

コロナ禍で暇を持て余していた頃、知人から
「ゴールデンカムイが面白い!
原作の漫画もいいし、Amazonプライムでアニメも見れるよ」
と教えてもらいました。

毎晩、Amazonプライムで海外ドラマを見ながら寝るのが習慣だったことに加え
昼間も時間だけがあり余っている状態だったので早速アニメを視聴。

アイヌの血を引く少女・アシリパと日露戦争帰りの元兵士・杉本が
北海道開拓時代に大量に採取され、その後どこかに隠された砂金を探すという話。

鍵を握る人物が網走刑務所に収容されているため、小樽から網走を目指すところから物語はスタートします。
その道中、随所に登場するのが北海道開拓の歴史や日露戦争の話、アイヌの文化や北海道の地名でした。

そういえば、馬産地の一つでもある平取にアイヌ関連の資料館があると目にしたことがありますが
平取ではトマトを買って帰るくらいで、立ち寄ったことがありませんでした。

でも、そのトマトのブランド名「ニシパの恋人」の「ニシパ」も実はアイヌの言葉と知ったのは、ゴールデンカムイから。

門別競馬場に近年できた重賞・ウポポイオータムスプリントもアイヌの言葉に由来していますし
北海道の知人と話していると
「僕は浦河で生まれ育ったんですけど、同級生にもアイヌの血を引く子、いましたよ」と。

無知とは怖いもので、これまで何度も訪れた北海道のあちらこちらに
アイヌの言葉や伝統、その意志が受け継がれていたんですね。

ゴールデンカムイの聖地巡礼が流行っているようですが
それをしたくなる気持ち、なんだかすごく分かります。
そこに生えている草や空の色、気候、空気、そんなすべてを感じてみたいと思いますもんね。

先週は阪神競馬場で「アシリパ」という名前の2歳牝馬がデビュー。
もちろん、ゴールデンカムイファンの間で話題になりました。

残念ながら8着でしたが、ファンとしてどうしてもその動向は気になってしまいます。

さて、これを書いているいまは留萌でつくられた「カズチー」を食べながら。

「ルモイ」って今まで読めませんでした。
海に面していて、きっと漁業や水産加工業が盛んなのでしょうね。

数の子の入ったチーズはとても美味しくて
道内にとどまらず、羽田空港のコンビニでも売られる人気っぷりに納得です。


事前購入

かつては枠色に彩られた8枚つづりの競馬場入場券が1000円で売られていて
阪神や京都など、入場料が200円の競馬場に行く時はよく使っていました。
(小倉など入場料100円のローカル場で使うと、かえって損)

それがコロナの影響とIT化の波で
現在は入場券はインターネットでの事前購入制。

これが始まった当初は、従来の一般席が前日までの予約制だったので
「そうだ、今日、競馬場に行こう」
と思っても入場は不可能だったのですが
席なしの入場券のみの発売が始まり、いまや当日15時まで買える状況。
(もちろん、残数があれば)

「直前に買えばいいや」
と思いながら今日、メインレースめがけて中京競馬場に向かったのですが
入場門手前のエスカレーターの下まで来て
「あっ!まだ入場券を買っていない」
と慌ててネットでポチりました。

時刻は14時40分。

寄り道したり、メインレースのパドックぎりぎりに到着していたら
新幹線で来たにもかかわらず、危うく入れないところでした。

やっぱり事前の準備って大切ですね。

ゴール付近は子供たちも多くて
元気な男の子は

「11番がんばれ!」
とずっと応援していました。

お父さんがその馬券を買っていたのか、見た目や名前が気に入ったのか
理由は不明ですが、なんだろう、子供の応援ってすごく純粋な感じがしていいですね。


東京優駿

今年もダービーが終わりました。

テレビの前のソファーでクッションを胸に抱えながら
前のめりになって観戦したダービー。

ブラウン管越しに見たそれは
ダノンベルーガ川田将雅騎手をジオグリフ福永祐一騎手がピタリとうちに封じ込めながらマークしているように見えました。

そして、直後で虎視眈々と狙っていたドウデュースが直線で抜け出して勝利、と。

しかし、レース後に各媒体で発表されたコメントを読んてみると
福永騎手は
「取りたいポジションを内の馬に取られてしまいました」と。

つまり、ダノンベルーガをマークしていたというより
その場所が欲しかったがゆえに、あの位置取りになったのかな?とも思えるコメント。

トップジョッキーたちが集まる、何よりもダービーだからこそ
枠順も位置取りも仕掛けどころも、いつも以上にピリピリした感じにまた魅了されてしまいます。


いろいろあったオークス

先週のオークス。
いろんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今日、梅田の地下街を歩いていると、若いビジネスマンたちが
「3コーナーで急にCMに切り替わってさ~。
4コーナー以降は全然見られなかったんだよ!」
と話している声が聞こえてきました。

オークスのことですよね。
私も同じ状況に陥りました。

自宅観戦であればもちろんグリーンチャンネルを見ているのですが
この日は生配信のスタンバイがあり、広告代理店のオフィスに。

一応テレビはありますが、民放しか映らない状況でした。
3コーナーでCMに切り替わった瞬間

「えーーーーっっ!」

と思わず叫び、まもなく16時を指そうとする時計を見て消化不良の思いが込み上がってきました。

どちらかと言えばテレビ側の世界にいる人間なので
必ず流さなければいけないCM本数が決まっていることも
あらかじめ決められた放送枠内で番組を収めないといけないことも
最低限の知識は頭で理解していても、瞬時に感情は追いつきませんでした。

ただ、これについては広告マンの友人から
「もうあれは現場やテレビ局側の人間からすればどうしようもなかったと思うよ」
と諭され、確かにその通りだな、と。

では誰が悪かったのか?
と言うと、正直誰も悪くないので感情のやり場に困るというものです。

分かりやすい悪者がいればいいんですけどね。

晴れのオークスの舞台。
無念の除外となってしまったサウンドビバーチェのことを思うと胸が痛いです。

陣営はここに向けて仕上げてきて
オーナーは愛馬の走りを楽しみにしていたことでしょう。
ファンもこの1週間、追い切りや枠順発表を見てワクワクしていたことと思います。

放馬したサウンドビバーチェを急いでスタート地点まで連れて帰って来ていた現場のJRA職員の姿を見るに
もしかしたら「なんとかしてGIに出走させてあげたい」という思いもあったのかもしれません。

もうこのあたりは想像でしかないので真偽のほどは不明ですが
ただ一つ言えるのは、強い日差しの下で長く待たされ
しかもこの世代の馬たちにとっては慣れない大観衆の目の前。
テンションがギリギリ、というより、ヒートアップしてしまってスタート前に戦いが半ば終わってしまっていた馬もいたように映ります。

精神力も強い馬には求められる条件ではありますが、
ただ、あまりにも「いきなり」の大観衆でしたし
最近は急に暑くなって、栗東トレセンではミストをガンガンにたいている厩舎もあるような状況。
酷だったようにも感じました。

だからこそ、スターズオンアースは着差以上の強さを見せたように思います。
他馬と接触しながらも力強く伸びてきた桜花賞もそうだったように
精神力の強さを感じる牝馬。

また秋の戦いが楽しみですね。