はい!現場の大恵です


北の大地の気温差

今年も8月最終週は札幌へやってきました。
目的はワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)。

昨日、23日(金)には札幌市内のホテルで
ウェルカムセレモニーが行われました。

ウェルカムセレモニーとWASJのレポートについては
9月2日発売の週刊競馬ブックにて書かせていただきますので
機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

 

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昨日のお昼、新千歳空港に降り立った瞬間は
ひんやりとした空気で驚きました。

「今年は涼しいよ!}とは聞いていたのですが
七分袖のジャケットを羽織っていても肌寒さを感じるくらいなので
北海道に滞在していて栗東に帰った馬などは
気温差が堪えるのでは?と考えたりしました。

地方・ホッカイドウ競馬では
遠征で本州に行って帰ってくると
馬がバテてしまっているケースもあるとか。

「三大汗かき動物」とも言わ
1レースで10Lほど発汗する動物にとって
酷暑は辛いものですね。

週明けには浦河方面に足を伸ばして
牧場めぐりを楽しみたいと思います。

 

 


夏は牝馬



西日本では計画的な運休があったり
札幌競馬は金曜日の夜間発売が休止されるなど
台風の影響がいたるところに表れた今週。

水曜日の栗東トレセンも
台風が近づく中、強風でした。

そんな中、調教師から聞かれた言葉が
「暑い季節が得意なのか、いま状態がいい!」
ということ。

特に牝馬でそういう話が聞かれ、
北九州記念に出走した
ダイメイプリンセスやアンヴァルもそうでした。

そこで、今日のウインズ姫路でのトークショーでは
アンヴァル本命で
ダイメイプリンセスにも印を打ったのですが
買い方が下手過ぎて撃沈・・・。

改めて、競馬は買い方が重要だなと感じさせられました。
一方、札幌記念は馬券抜きにして
ブラストワンピース川田将雅騎手の馬群捌きにシビれました。
中団やや後ろに位置取っていたはずが
4コーナーで馬群を縫って
直線では気が付けば先頭集団の内。

1着でゴールの瞬間は、感動してしまいました。

“スーパーGⅡ”とも言われる札幌記念。
今年も豪華メンバーによるアツい戦いでしたね。

夏競馬の間は競馬場に行く機会が少なくなっていましたが
来週はワールドオールスタージョッキーズの取材で
札幌競馬場へ行ってきます。

札幌記念を沸かせた川田騎手をはじめ
的場文男騎手や
ニュージーランドでリーディングを獲得したリサ・オールプレス騎手
ローカル開催ながらクリストフ・スミヨン騎手らを抑え開催リーディングに輝いたミカエル・ミシェル騎手など
豪華メンバーが揃っているだけに
今からわくわくしています。


オーストラリアへ

栗東トレセンのコースの外周道路。

 

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調教スタンドから徒歩・自転車でゲートや坂路に行く時に通る道なのですが
緑豊かで、今の時期は木陰に爽やかな風が吹いて
私の好きなスポットでもあります。

 
今日はここを往復しつつの取材。
調教スタンドに戻ってくると木原一良調教師がいらっしゃいました。

「所属の富田暁騎手、オーストラリアに行くそうですね」

と声を掛けると

「ちょうど今日からだよ!」と。

アメリカへ長期遠征という報道が年明けくらいに出ましたが
アメリカのビザは発行されるのが相当難しいようで
ずーっとビザ待ちの状態でした。

それでもなかなかビザが下りないということで
オーストラリアへ。

「競馬のスタイルが日本とは違うけど
向うはたくさん競馬場があるから
いろんな競馬場で乗って
コース毎のパターンを勉強できればいいんじゃないのかな。
日本のように綺麗に馬場が整備されている所ばかりではないでしょうし」

海外の競馬場は自然の地形を利用して作られていて
アンジュレーションがきいているところもある
と聞きます。
整地してつくられた日本の競馬場とは乗り方や馬の体の使わせ方なども
変わってくるのかもしれませんね。

「僕も月末にオーストラリアに行ってきますよ」

と木原調教師。

南半球は季節が正反対ですから、真冬。

「ダウンを持っていかなきゃいけないかな~と思っているんです」

との言葉には、頭では分かっていてもひっくり返りそうになってしまいます。

気温の大幅変動で体がついていくのが大変かもしれませんが
新しい世界が見えてくるといいですね。


ディープと小さな牧場の話

今春、とある取材で池江泰寿調教師に
ディープインパクトやその産駒についてお話を伺うことがありました。

父・泰郎 元調教師が管理し
2006年の凱旋門賞遠征には自厩舎のピカレスクコートを帯同させた池江泰寿師は

「ディープインパクトはサラブレッドがさらに1つ進化した種類の馬だったと思います」

と評しました。

「骨格が大きくないとGIは獲れない」という通説を覆し
小柄でありながらネコ科のような関節の可動域が広い走りを見せ
顎が細くシュッとした顔立ちは競馬ファンのみならず世間一般の人々を惹きつけました。

 

そんなディープインパクトの血は多くの人々が欲しました。
今年のセレクトセールでは1歳と当歳合わせて14頭が1億超え。
また、昨年の種付け料は4000万円だったと言われています。

これまで産駒が手にしたGIタイトルは51個ですから
期待を込められてこれだけの値がつくのは当然だったのかもしれません。

「超高額馬で、活躍する」

そんなイメージのディープ産駒を
念願叶って手にした人たちもいました。

 

数年前、個人オーナー所有で、浦河で繁殖生活を送る牝馬が
ディープインパクトの仔を受胎することに成功しました。

家族4人と従業員1人、番犬の役割も担うアイドルポニー1頭の
決して大規模とは言えない浦河の牧場に
初めてディープ産駒が生まれました。

スッと通った鼻筋、小さな顔、賢そうな目
――生まれたばかりの牡馬を見て牧場主は
「やっぱりディープの仔は品があるわ~」
と顔をほころばせました。

放牧地にディープ産駒を放つたび
しなやかに走る姿を見ては胸を高鳴らせました。

そしてオーナーはこの牡馬を将来、種牡馬にすることを夢見て
サンデーサイレンスの血が入っていない牝馬を買い集めました。
もちろん、このディープ産駒のお嫁さん候補として。

 
こうしてディープインパクトの元にはたくさんの夢と希望が集まったことでしょう。
私も夢を寄せた一人でした。

 
どうぞ安らかにお眠りください。


怪我

今日、新潟競馬場で行われた重賞・アイビスサマーダッシュは
1番人気ライオンボスがスタート直後から外ラチ沿いに進路を取って押し切り勝ちでした。

これで千直は3連勝!
さらには、5勝すべてが1000m。
(あとの2勝は函館と小倉)
これだけ1000m戦を得意にしている馬も珍しい気がしますし
それだけ超短距離でのスピード勝負が合っているのでしょう。

今回はここ2戦で勝利に導いた鮫島克駿騎手が
土曜日の小倉1Rで落馬負傷し
急遽、田辺裕信騎手に乗り替わっての勝利でした。

突然の依頼で、田辺騎手がライオンボスに乗るのはこれが初めて
ながら
しっかり勝つという仕事人の技を見せてくれました。

 
ところで、つい最近
ある騎手と話していた時のこと。

「元気でさえいればいつかはチャンスが巡ってくるけど
怪我をしてしまったら元も子もないんだよ」

ということをおっしゃっていました。

その騎手は度重なる怪我に見舞われ、
そのたびに成績が落ちて
怪我前の勝ち星に戻すのに長い年月がかかり・・・
ということを経験されてきた方。

それだけにこの言葉はずっしりと重みを感じましたし
今週はそれを強く実感もしたのでした。

実は先週金曜日にも
地方・園田競馬場で行われた重賞・兵庫サマークイーン賞が行われたのですが
勝ったエイシンエールの主戦・鴨宮祥行騎手は調教中の落馬で休養中。

昨秋から
「エイシンエールで重賞を勝ちたい」
と意気込んでいたのですが
馬は重賞馬に輝いたものの、その背中には自分がいないという結果になってしまったのでした。

とはいえ、今回は出遅れて万事休すかと思われたところ
鞍上・田中学騎手の冷静な騎乗で
3~4コーナーはインコースをロスなく回っての勝ち。

ベテランの冷静な騎乗にはシビれましたし
レース内容についていろいろと考えさせられることも。

鴨宮騎手はどんな気持ちで見ていたのでしょうか。

それでもやっぱり
「怪我をしてしまったら元も子もない」もの。

若手飛躍のチャンスと言われる夏競馬。
怪我なく、チャンスの女神の前髪を掴んでほしいですね。


メンタルスポーツ

今週火曜日は2カ月ぶりに金沢競馬場へ行ってきました。

競馬場に着くなり、パドック手前のお寿司屋さんで昼食。
場内には2カ所のお寿司屋さんがあるのですが
こちらのお店ではアジの握りを頼むのがマイパターン。
この日はサワラのソデ(カジキマグロのお腹の部分のこと)とカニも注文。

夏場や平日はお魚の種類が限られてしまうものの
お米もお魚も美味しい北陸とあって大満足して
帰りのサンダーバードでの夕食用に寿司折も注文。
こちらは鉄火巻1/2本と寿司5~6貫が入って650円とリーズナブルでまたまた大満足でした。

 
そして夜遅くに草津入りして
翌朝は早朝5時前から栗東トレセンへ。

今週27日(土)の小倉サマージャンプに出走予定の
メイショウダッサイと森一馬騎手の姿がありました。

 

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森騎手は今年、障害レースを勝ちまくり!
先週までに11勝を挙げ、障害リーディングを独走中です。

とある騎手は
「ゴルフと同じようにジョッキーもメンタルが大切なスポーツだと思う」
と話します。

ゴルフといえば先日
石川遼選手が日本プロゴルフ選手権で国内3年ぶりの優勝を飾りました。
プレーオフに持ち込まれての優勝争いは
なんとなく石川選手に勢いがあったように感じられます。

ジョッキーもいいイメージを持てる精神状態でいられると
結果的に勢いがあったり、流れを引き寄せることができるのでしょう。

というわけで、小倉サマージャンプでの森騎手の騎乗を今から楽しみにしています。


今週の栗東

今朝は栗東トレセンに着くと辺りが真っ暗。
「あれ、時間を間違えて来ちゃったかな?」
と不安になったのですが
空を見上げてみると分厚い雲に覆われていました。

どうやら兵庫県の園田競馬場では調教の時間帯
大雨が降っていたようで
大阪府にも大雨警報が。
栗東は雨はなんとか免れましたが、西日本で雨雲が発達していたんですね。

さて、先週はセレクトセール明け
今週はセレクションセール明けの追い切り日となりましたが
先週に比べると若干、調教師の姿が増えた気も。

この時期はセリ、預託が決まっている馬の牧場視察、函館での調教など
みなさん北海道に行かれていることも多く
お忙しそうだなぁ、と感じます。

そんなこんなで調教師の人数は少ないのですが
馬はいつもと違うニューフェイス(?)が。

 

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美浦のロードクエスト。
鞍上はミルコ・デムーロ騎手で
今週の中京記念に出走予定です。
栗東滞在は何回かこれまでにも経験がありますね。

同じく中京記念出走組では美浦からプリモシーンが滞在中。

プリモシーンの場合は
美浦のウッドチップコースが改修工事中で使えないこと以外にも
馬にいろんな環境を経験させることが理由としてあるようです。


プロキオンS

木曜日の夕方になり、週末の出走馬が決定しました。
日曜日には中京競馬場でプロキオンS(GⅢ)。
2年前、同レースを制覇したキングズガードは
今回、初めてブリンカーを着用しての出走となります。

プロキオンSを制覇しているものの左回りは苦手な同馬。
強烈な末脚を持っている一方
その脚質ゆえに展開に左右されることも多く
3戦連続3着と歯がゆい思いをしています。

「ブリンカーを着けて位置取りや左回りでのモタれる面が解消されれば」
と寺島良調教師は効果を期待。

「8歳ですが、若々しいです。
1400mはベストなので、コーナーさえ上手く回ってくれれば」という思いに応えてくれるでしょうか。
同じく左回りがポイントとなりそうなのはオープン特別を2連勝中のヴェンジェンス。
全6勝中5勝を阪神競馬場で挙げる「阪神巧者」な一方
中京競馬場では2歳時に走って2着。

「左回りは外に膨れる感じがあったので、ずっと使っていませんでした。
若い頃は右回りでも内へモタれていたんですが、今はなくなってきています。
幸騎手も『乗りやすくなった』と言っているので、少しマシになっているかもしれません」

と大根田裕之調教師。

年齢を重ねることで落ち着きが出て力みがなくなったり
体のバランスが改善されたり
あるいは調教で修正していくことで
左右の回りの不得意を克服していく馬は多くいます。

ヴェンジェンスがここでどんな走りをしてくれるか、注目です。

「馬場は湿っている方が走るイメージがあります」
というように稍重・重で4勝。

あとは天気予報と馬場状態といったところでしょうか。
スムーズにレースを運びたいタイプなので
外目の枠が当たればなおいいかもしれませんね。


海外組

今週から栗東トレセンの馬場開場時間が朝5時となりました。
1年のうちで最も早い時間。
私の場合、起きるのは朝3時半頃となります。
(厩務員や持ち乗り助手は2時半頃でしょうか!?)

昨夜は早く寝ようと思いつつも
普段通り夜遅くまで仕事をしてしまい、頭が冴えて寝つけず
結局、一睡もできぬまま調教取材となりました。

もちろん、すーっごく眠たかったです。。。
反省。

そんな中、とある厩舎を覗くと
空になった馬房がチラホラ。
聞くと、「北海道に行ったんですよ」とのこと。
函館開催が始まる頃から調教に出ている馬や人が少ないなとは感じていましたが
改めて実感します。

一方で、「函館から帰ってきました」
という調教助手も早速いて、頭は混乱。
競馬界のサイクルを覚えるのは難しいです。

さて、今朝トレセン内を歩いていて「おっ!!」と目が覚めたのは
シュヴァルグランを見た時。

 

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7月27日に行われる
キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英アスコット、GI、芝2390m)に予備登録を行っています。

参戦となれば、来月上旬くらいに出国でしょうか?

夏は国内ではGIレースはお休みですが
今年はシュヴァルグランにディアドラ(8月1日ナッソーS、英グッドウッド、GI、芝1980m)に
海外組のGIレース参戦が楽しみですね。


飛行機難民

数年前からメインのクレジットカードを航空会社のカードにして
マイルを貯める生活をしています。

公共料金もコンビニも、とにかくカード払い。
飛行機に乗らなくても、利用額に応じてマイルが付与されるので
おかげさまでそれなりに貯まってきました。

そこで、マイルの特典航空券を利用することに。
実は今年の夏は当初予定していた日程に追加して
札幌競馬場と盛岡競馬場に行きたいと思っているんです。

ところが、特典航空券用の残席数を調べてみると
どの日も満席、満席、満席・・・!

普通の席と言いますか、お金を払って買う席はまだ空いているので
正規料金を払えば買えるのですが
夏休み価格の北海道便はとても庶民の私には手が出せず・・・。

この夏はいつも以上に移動手段との戦いになりそうです。

 
今朝、栗東トレセンの調教スタンドで
「今日は8時になったら出るぞ」
と話していた某調教師も飛行機難民の1人。

週末に函館入りしようとしたところ
1日1便の伊丹-函館はすでに満席らしく
前倒しして水曜日に函館入りすることにしたのだとか。

 
そういえば、今朝は東からある方が来ていました。
この方が飛行機難民かどうかは知りませんが・・・
丸山元気騎手。

 

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宝塚記念に出走予定のスティッフェリオの最終追い切りのほか
来週のラジオNIKKEI賞を予定しているヒルノダカールの追い切りにも騎乗していました。
(写真はヒルノダカール)

丸山騎手が勝利すると、SNSでは「元気ちゃん、やったね!」というワードが流行ります。

宝塚記念では「元気ちゃん、やったね!」となるでしょうか。