はい!現場の大恵です


「道」ができました

今週から栗東トレセンに「道」ができました。

 

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各門から調教スタンド近くまでは舗装された道路なのですが
最後の最後、調教スタンドに入るには砂場を歩かなければいけませんでした。

ここは調教の行き帰りに馬も歩くため砂場になっていて
馬優先のトレセンではこれまでは当たり前のことだったのですが
先週、半分くらい道ができていて
今週には全面開通!
パドックや地下馬道に敷かれているようなウレタン系のクッション性のある道になっています。

GIシーズンや新馬のデビュー直前に
栗東トレセンへ調教を見に来られるオーナーをお見かけします。
一昨年オープンした新スタンド内には「馬主エリア」もできていますから
より快適に調教スタンドまで足を運んでいただけるようになりました。

 
さて、今週はスプリンターズSに登録している各馬がGIゼッケン(馬名入り)を着けての調教。

「ようやく特殊ゼッケンの季節になったね~♪」
とGIシーズンの到来を喜ぶ声も聞こえました。

その前に、今週は神戸新聞杯。
サートゥルナーリアのストライドの大きさは先週のブログでお伝えした通り。

レッドジェニアルは
「初めて休みましたが、かなりいい休養になりました」
と夏場をいい感じで過ごせた模様。

「以前と同じように乗っていてもタイムが出ます」
と中塚調教助手。

ひと夏を越して、3歳牡馬の勢力図に変化はあるのか
注目です。


トライアル戦スタート

今週からセントライト記念にローズステークスと
クラシックのトライアルレースがスタート。
栗東トレセンはマスコミがマスコミを見て「多っ!」と驚くほど報道陣でにぎわいました。

一方、アメリカでのキーンランドセプテンバーセールに出かけている調教師も多く
暦の上では秋なのに残暑厳しいお天気のように
秋と夏のイベントが混在しているような感じでした。

 
さて、ローズSに出走予定のダノンファンタジーは
水曜日の朝、川田将雅騎手を乗せての追い切り。

「やればタイムが出るので、半マイルでの追い切りでした。
デビュー時からコントロール面での課題が調教であって
今朝も引き続きその点を確認しながらでした。
外に出した時にハミを噛んだようですが、最後は気分良く伸びていました。
調教でそういう面を見せてもレースではこれまでも走っているので
今回もクリアしてくれるのではないかと思っています」

と中内田厩舎スポークスマンの猿橋調教助手。

中内田調教師自らが調教に跨る姿をこれまで何度も見かけてきました。
桜花賞も、距離が延びたオークスも
ともに掲示板に食い込んでいます。

桜花賞馬グランアレグリアがスプリンターズSへ、
オークス馬ラヴズオンリーユーがツメを傷めて秋華賞を断念ということですから
秋華賞に向けて、必然的にダノンファンタジーへの注目度が上がりますね。

 
個人的にもう1頭、ローズSで気になっているのは
シゲルピンクダイヤ。

春は坂路での調整だったのが
この秋は「コースでしっかり調教できています」と渡辺薫彦調教師。
オークスの頃は馬も気持ち的に張りつめていたようですが
夏の間に北海道でリラックスして、目つきも穏やかになっていたようです。

距離が少し気になるところですが
オークスの頃に抱えていた不安要素がなくなった今なら
さらに期待を寄せたいなと思います。

 
写真は神戸新聞杯1週前追い切り直前の
サートゥルナーリアとクリストフ・ルメール騎手。

直線は大きな完歩で、1頭次元の違う走りを見せていました。

 

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戻ってきました

今週から馬場開場が6時に遅くなった栗東トレセン。
北海道開催が終わって9月に入り
賑わいが戻ってきました。

そして、ニューフェイスも。

今週から競馬学校の2年生たちが長期の厩舎実習にきています。
西谷誠騎手は息子・凛くんが調教に向かう姿を見守ったり
永島まなみさんが馬に乗ってスタンド前を過ぎていく時には
記者から注目を集めたり。
可能性をたくさん秘めた彼ら・彼女たちの姿は
新鮮で爽やかな風を吹かせてくれました。

私自身は1週間開いてのトレセンだったのですが
その間に帰厩したサートゥルナーリアが
水曜日の朝イチにCWコースに単走で姿を現しました。

のびのびとしたフットワーク。
再来週の神戸新聞杯から始動のようですね。

 

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とねっこ

今週前半は浦河へ行ってきました。

日高道が厚賀まで延伸したのは2018年春。
昨年は3回、北海道へ行ったのですが
厚賀の手前の鵡川で温泉に入りたくて途中で降りたり
帯広経由で天馬街道から浦河入りしたりで
厚賀インターを使用するのは今回が初めてでした。

これまでは日高道を降りて豊郷に向かうと
坂を下りながら右手に太平洋がパァーッと広がっていく景色が大好きで
車の窓を大きく開けて爽やかな空気を楽しんでいました。

日高道で厚賀まで行ってしまうと
それを楽しめなくなるので
とても残念に思っていたのですが
日高道を走りながらもちょっぴり太平洋が望めて
「これもオツだなぁ」と思ったり。

私が生まれ育ったのは神戸。
海といえば瀬戸内海で
海の向こうには常に島や陸が見えている状態のため
果てしなく広がる水平線はとても新鮮です。

 
さて、浦河では毎年お邪魔させていただく生産牧場で
ご厚意に甘えて放牧地に入らせていただきました。

新参者に興味津々なとねっこが後ろをついて歩いてきて
肩から下げているカメラをツンツンと鼻でつつく姿は
可愛すぎて胸キュンでした。

一方で、私があるとねっこを撫でていると
「私の友達よ!触らないで」
とでも言いたそうに間に割り込んできて睨んでくる女の子も。

放牧地の中にも小さな社会が広がっているのだなぁと感じつつ
「ちょっと怖い…」と思っていると
その心を悟られたのか睨みはどんどんキツくなり
軽く追いかけられてしまいました。

よく「馬は乗っている人を判断する」と聞きます。
そのため、「新人の頃は馬になめられてしまって」というような話を
調教助手たちから聞くこともありますが
私の目つきからも判断されるとは。

別の牧場の方も
「やっぱり野生の動物なんだね。
人間の目を見て、怖がっているか判断するんだと思うよ。
僕も小学生の頃はよく背中を噛まれちゃったなぁ」と。

振り切って放牧地を出ると
ふぅぅと安堵のため息をついてしまいましたが
柵の向こうからとねっこたちを眺めているとやっぱり可愛くて
「私も仲間に入れて~!」
と言いたくなりました。

2年後、トレセンで再会できることを心待ちにしています。


北の大地の気温差

今年も8月最終週は札幌へやってきました。
目的はワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)。

昨日、23日(金)には札幌市内のホテルで
ウェルカムセレモニーが行われました。

ウェルカムセレモニーとWASJのレポートについては
9月2日発売の週刊競馬ブックにて書かせていただきますので
機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

 

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昨日のお昼、新千歳空港に降り立った瞬間は
ひんやりとした空気で驚きました。

「今年は涼しいよ!}とは聞いていたのですが
七分袖のジャケットを羽織っていても肌寒さを感じるくらいなので
北海道に滞在していて栗東に帰った馬などは
気温差が堪えるのでは?と考えたりしました。

地方・ホッカイドウ競馬では
遠征で本州に行って帰ってくると
馬がバテてしまっているケースもあるとか。

「三大汗かき動物」とも言わ
1レースで10Lほど発汗する動物にとって
酷暑は辛いものですね。

週明けには浦河方面に足を伸ばして
牧場めぐりを楽しみたいと思います。

 

 


夏は牝馬



西日本では計画的な運休があったり
札幌競馬は金曜日の夜間発売が休止されるなど
台風の影響がいたるところに表れた今週。

水曜日の栗東トレセンも
台風が近づく中、強風でした。

そんな中、調教師から聞かれた言葉が
「暑い季節が得意なのか、いま状態がいい!」
ということ。

特に牝馬でそういう話が聞かれ、
北九州記念に出走した
ダイメイプリンセスやアンヴァルもそうでした。

そこで、今日のウインズ姫路でのトークショーでは
アンヴァル本命で
ダイメイプリンセスにも印を打ったのですが
買い方が下手過ぎて撃沈・・・。

改めて、競馬は買い方が重要だなと感じさせられました。
一方、札幌記念は馬券抜きにして
ブラストワンピース川田将雅騎手の馬群捌きにシビれました。
中団やや後ろに位置取っていたはずが
4コーナーで馬群を縫って
直線では気が付けば先頭集団の内。

1着でゴールの瞬間は、感動してしまいました。

“スーパーGⅡ”とも言われる札幌記念。
今年も豪華メンバーによるアツい戦いでしたね。

夏競馬の間は競馬場に行く機会が少なくなっていましたが
来週はワールドオールスタージョッキーズの取材で
札幌競馬場へ行ってきます。

札幌記念を沸かせた川田騎手をはじめ
的場文男騎手や
ニュージーランドでリーディングを獲得したリサ・オールプレス騎手
ローカル開催ながらクリストフ・スミヨン騎手らを抑え開催リーディングに輝いたミカエル・ミシェル騎手など
豪華メンバーが揃っているだけに
今からわくわくしています。


オーストラリアへ

栗東トレセンのコースの外周道路。

 

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調教スタンドから徒歩・自転車でゲートや坂路に行く時に通る道なのですが
緑豊かで、今の時期は木陰に爽やかな風が吹いて
私の好きなスポットでもあります。

 
今日はここを往復しつつの取材。
調教スタンドに戻ってくると木原一良調教師がいらっしゃいました。

「所属の富田暁騎手、オーストラリアに行くそうですね」

と声を掛けると

「ちょうど今日からだよ!」と。

アメリカへ長期遠征という報道が年明けくらいに出ましたが
アメリカのビザは発行されるのが相当難しいようで
ずーっとビザ待ちの状態でした。

それでもなかなかビザが下りないということで
オーストラリアへ。

「競馬のスタイルが日本とは違うけど
向うはたくさん競馬場があるから
いろんな競馬場で乗って
コース毎のパターンを勉強できればいいんじゃないのかな。
日本のように綺麗に馬場が整備されている所ばかりではないでしょうし」

海外の競馬場は自然の地形を利用して作られていて
アンジュレーションがきいているところもある
と聞きます。
整地してつくられた日本の競馬場とは乗り方や馬の体の使わせ方なども
変わってくるのかもしれませんね。

「僕も月末にオーストラリアに行ってきますよ」

と木原調教師。

南半球は季節が正反対ですから、真冬。

「ダウンを持っていかなきゃいけないかな~と思っているんです」

との言葉には、頭では分かっていてもひっくり返りそうになってしまいます。

気温の大幅変動で体がついていくのが大変かもしれませんが
新しい世界が見えてくるといいですね。


ディープと小さな牧場の話

今春、とある取材で池江泰寿調教師に
ディープインパクトやその産駒についてお話を伺うことがありました。

父・泰郎 元調教師が管理し
2006年の凱旋門賞遠征には自厩舎のピカレスクコートを帯同させた池江泰寿師は

「ディープインパクトはサラブレッドがさらに1つ進化した種類の馬だったと思います」

と評しました。

「骨格が大きくないとGIは獲れない」という通説を覆し
小柄でありながらネコ科のような関節の可動域が広い走りを見せ
顎が細くシュッとした顔立ちは競馬ファンのみならず世間一般の人々を惹きつけました。

 

そんなディープインパクトの血は多くの人々が欲しました。
今年のセレクトセールでは1歳と当歳合わせて14頭が1億超え。
また、昨年の種付け料は4000万円だったと言われています。

これまで産駒が手にしたGIタイトルは51個ですから
期待を込められてこれだけの値がつくのは当然だったのかもしれません。

「超高額馬で、活躍する」

そんなイメージのディープ産駒を
念願叶って手にした人たちもいました。

 

数年前、個人オーナー所有で、浦河で繁殖生活を送る牝馬が
ディープインパクトの仔を受胎することに成功しました。

家族4人と従業員1人、番犬の役割も担うアイドルポニー1頭の
決して大規模とは言えない浦河の牧場に
初めてディープ産駒が生まれました。

スッと通った鼻筋、小さな顔、賢そうな目
――生まれたばかりの牡馬を見て牧場主は
「やっぱりディープの仔は品があるわ~」
と顔をほころばせました。

放牧地にディープ産駒を放つたび
しなやかに走る姿を見ては胸を高鳴らせました。

そしてオーナーはこの牡馬を将来、種牡馬にすることを夢見て
サンデーサイレンスの血が入っていない牝馬を買い集めました。
もちろん、このディープ産駒のお嫁さん候補として。

 
こうしてディープインパクトの元にはたくさんの夢と希望が集まったことでしょう。
私も夢を寄せた一人でした。

 
どうぞ安らかにお眠りください。


怪我

今日、新潟競馬場で行われた重賞・アイビスサマーダッシュは
1番人気ライオンボスがスタート直後から外ラチ沿いに進路を取って押し切り勝ちでした。

これで千直は3連勝!
さらには、5勝すべてが1000m。
(あとの2勝は函館と小倉)
これだけ1000m戦を得意にしている馬も珍しい気がしますし
それだけ超短距離でのスピード勝負が合っているのでしょう。

今回はここ2戦で勝利に導いた鮫島克駿騎手が
土曜日の小倉1Rで落馬負傷し
急遽、田辺裕信騎手に乗り替わっての勝利でした。

突然の依頼で、田辺騎手がライオンボスに乗るのはこれが初めて
ながら
しっかり勝つという仕事人の技を見せてくれました。

 
ところで、つい最近
ある騎手と話していた時のこと。

「元気でさえいればいつかはチャンスが巡ってくるけど
怪我をしてしまったら元も子もないんだよ」

ということをおっしゃっていました。

その騎手は度重なる怪我に見舞われ、
そのたびに成績が落ちて
怪我前の勝ち星に戻すのに長い年月がかかり・・・
ということを経験されてきた方。

それだけにこの言葉はずっしりと重みを感じましたし
今週はそれを強く実感もしたのでした。

実は先週金曜日にも
地方・園田競馬場で行われた重賞・兵庫サマークイーン賞が行われたのですが
勝ったエイシンエールの主戦・鴨宮祥行騎手は調教中の落馬で休養中。

昨秋から
「エイシンエールで重賞を勝ちたい」
と意気込んでいたのですが
馬は重賞馬に輝いたものの、その背中には自分がいないという結果になってしまったのでした。

とはいえ、今回は出遅れて万事休すかと思われたところ
鞍上・田中学騎手の冷静な騎乗で
3~4コーナーはインコースをロスなく回っての勝ち。

ベテランの冷静な騎乗にはシビれましたし
レース内容についていろいろと考えさせられることも。

鴨宮騎手はどんな気持ちで見ていたのでしょうか。

それでもやっぱり
「怪我をしてしまったら元も子もない」もの。

若手飛躍のチャンスと言われる夏競馬。
怪我なく、チャンスの女神の前髪を掴んでほしいですね。


メンタルスポーツ

今週火曜日は2カ月ぶりに金沢競馬場へ行ってきました。

競馬場に着くなり、パドック手前のお寿司屋さんで昼食。
場内には2カ所のお寿司屋さんがあるのですが
こちらのお店ではアジの握りを頼むのがマイパターン。
この日はサワラのソデ(カジキマグロのお腹の部分のこと)とカニも注文。

夏場や平日はお魚の種類が限られてしまうものの
お米もお魚も美味しい北陸とあって大満足して
帰りのサンダーバードでの夕食用に寿司折も注文。
こちらは鉄火巻1/2本と寿司5~6貫が入って650円とリーズナブルでまたまた大満足でした。

 
そして夜遅くに草津入りして
翌朝は早朝5時前から栗東トレセンへ。

今週27日(土)の小倉サマージャンプに出走予定の
メイショウダッサイと森一馬騎手の姿がありました。

 

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森騎手は今年、障害レースを勝ちまくり!
先週までに11勝を挙げ、障害リーディングを独走中です。

とある騎手は
「ゴルフと同じようにジョッキーもメンタルが大切なスポーツだと思う」
と話します。

ゴルフといえば先日
石川遼選手が日本プロゴルフ選手権で国内3年ぶりの優勝を飾りました。
プレーオフに持ち込まれての優勝争いは
なんとなく石川選手に勢いがあったように感じられます。

ジョッキーもいいイメージを持てる精神状態でいられると
結果的に勢いがあったり、流れを引き寄せることができるのでしょう。

というわけで、小倉サマージャンプでの森騎手の騎乗を今から楽しみにしています。