はい!現場の大恵です

ヤングジョッキーズシリーズ

12月27日、28日の2日間
大井競馬場と中山競馬場で
ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドが行われました。

3年目となった今年は
中山競馬場で若手騎手とベテラン騎手が
意外な場面で交流をしていました。

まずこちらは28日の中山10RでJRA通算900勝を達成された
江田照男騎手のセレモニー。

 

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写真左の3名と右の1名、赤いジャンパーを着ているのが
YJS出場の若手騎手。

この数十分前、検量室前では若手騎手からこのYJS特製ジャンパーを内田博幸騎手が拝借し

「僕は18位です!」

と冗談を言っていました。

その流れで
「さぁ、行くぞ~!
プラカード重たいから、気をつけろよな」
と声を掛けながら
若手騎手を引き連れてセレモニーに向かったのでした。

左から3番目は地方・岩手競馬所属の岩本怜騎手。
この日の7RでJRA初勝利、さらにYJS総合優勝も決めたのですが
こういう場に加われたことも嬉しそうでした。

 
そしてもう1枚はこちら。
(一緒に写っている方が一般人のため
失礼ながらカットさせていただきました)

 

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右は中山9RでJRA初勝利を挙げた川崎の中越琉世騎手。
隣はお父様の豊光 元騎手。

豊光 元騎手はかつての高知競馬リーディングジョッキー。
彼がマークした新人勝利記録はその後、更新した騎手はいません。

琉世騎手はお父様のことが大好きで
さまざまな節目で
「親父たちはこんな感じで競り合いをしていたのかなぁ」
などと話していました。

一昨年、同じく中山ダート1800mで行われたYJSでは
直線で一旦は先頭に立つも
後続馬に交わされてしまい3着。

「悔いしか残りませんでした。
今年は心残りのないように騎乗したいです」
と強く口にする中でのレース。

念願の勝利を挙げた後は
柵の向こう、一般エリアで応援していたお父様の元に駆け寄り
嬉しい勝利報告をしました。

豊光 元騎手も
「2年前とは全然違う姿でしたね。
一昨年は先頭に立って泡吹いて慌てちゃって
フォームがバラバラになっちゃっていたけど
今年は向正面でマクられた時に辛抱ができていましたね」
と喜んでいました。

 
それぞれが思いを抱いて挑んだYJS。
レース前の強い気持ち、勝った時の喜び、負けた時の悔しさ
そんな若くてアツい感情がぶつかり合うレースは
なんだかいつもと違う気持ちで見ることができました。

 

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総合優勝:岩本怜騎手(中央・岩手)
2位:松木大地騎手(左・兵庫)
3位:長谷部駿弥騎手(右・兵庫)