夢への第一歩

ナリタトップロードと阪神大賞典

 

 

トップ郎〜!おめでとうっ!!

 

 

気がつけば、そう叫んでいました。

 

2001年

ナリタトップロードが勝った阪神大賞典でのことです。

 

 

ナリタトップロードと渡辺騎手のコンビが大好きでした。

1頭の馬を追いかけたのも、これが初めてだったと思います。

 

古馬になってから、テイエムオペラオーがとてつもなく強くて

GIだけでなくその前哨戦でも何度も一緒に走り、

なかなか彼に勝てずにいました。

 

テイエムオペラオーのいない阪神大賞典。

鬼の居ぬ間に洗濯!今のうちに勝っちゃえ!じゃないですが、

ここは勝ってほしい!

でも、でも、でも。もしかしたら勝てないかも…….

と、確勝級のレースだっただけにいつも以上に期待と不安が入り交じっていました。

 

 

レースはウィナーズサークルで見ていたのですが

隣にいた30代と60代くらいの母娘もナリタトップロードのファンのようで

レース前、まさに上述の私の気持ちをしゃべっていました。

 

でもそのお母さん、ナリタトップロードのことを

トップロー

トップロー

と言うのです。

 

ん?

トップロードだよ!ロード! ”道”って意味。

あー、教えてあげたい!「ド」が抜けてます。って。

 

 

そんな私の心の叫びなどいざ知らず

「トップロー」とお母さんは言いながら会話は続いています。

 

でも、その会話をずっと聞いていると

トップローというのは「ドが抜けている」のではなくって

トップ郎

ということだったのです。

 

あぁ!そーいうことか。

まるで自分の息子のようにかわいいあだ名をつけていたんですね。

 

 

そうこうしているうちにレースが始まり、見事ナリタトップロードは勝ちました。

 

レース後、トップ郎の母娘と

「勝ってよかったですネ!」

「うん!うん。」

とひと言だけかわしました。

初対面で決して多くは会話しませんでしたが

このひと言だけで、お互いの気持ちが十分つたわったように感じました。

馬の力ってすごい。

 

そして口取り写真のために出てきたナリタトップロードに

 

「トップ郎〜!おめでとうっ!!」

 

と私も叫んでいました。