夢への第一歩

名付け親さんいらっしゃ~い!オトコギマサムネ Part.2

 

「名付け親さんいらっしゃ~い!オトコギマサムネ Part.1」から続きます~

 

 

大恵:後輩に代診をお願いして参戦した昨年のセレクトセールで

オトコギマサムネを落札された時

「だいたい馬名は決まっている」とおっしゃっていましたよね?

 

塩澤様:そうですね。

牡馬なので息子の名前マサムネと付けることは決めていました。

以前に牡馬を所有していたのが2世代目となるメイトウマサムネで

購入後、正宗がまだ1~2歳の赤ん坊の頃だったのですが

一緒に浦河の吉澤ステーブルに見に行きましたね。

その時以来の牡馬です。

オトコギとつけようと考えたのは年明けくらいです。

はじめはショウグンマサムネにしようかと思っていましたが

先に馬名に使用されていて使えなかったんです。

“男気”っていま流行りのワードですし

うまく走って人気してくれると嬉しいですね。

 

 

大恵:オトコギマサムネにはどんな意味を込めているのですか?

 

塩澤様: 息子は“正宗”と漢字で書くのですが

私の名前・正樹から一字取ったというのと

「宇宙の中で正しく生きてほしい」という気持ちを込めてつけました。

「宗」は宇宙も表すんです。

息子には正しく生きてほしい、

そして、男気のある子に育ってほしいですね。

義理と人情を大切にして、人を裏切らない人間になってほしいです。

 

私自身は「人を裏切らない」「守れない約束はしない」「同じ目線で話す」

この3点を信念に掲げています。

 

人を裏切らないというのは、騎手や厩舎・育成牧場の人たちについてもそうですね。

馬主は9着より8着、4着より3着、とひとつでも上の着順に来てほしいんです。

だからやっぱり、最後まで少しでも上を目指してしっかり追ってくれる騎手がいいんです。

そんな騎手を大切にします。

負けることも多々ありますが、だからといってパッと乗り替わりをしたら

彼らだって気が悪いでしょ。

それまでがんばってくれているんですから、裏切らないようにしています。

もちろん、彼らに先約や有力馬の騎乗があれば断られることもありますが

それは仕方ありません。

厩舎や育成牧場なども同じですよね。

馬はケガすることもあります。

でも、それはやることをやっての結果ですので

特にその部分だけを責めるつもりはありません。

またがんばってください、と。

 

守れない約束はしないというのは、息子に対してもそうです。

無理なことは無理とハッキリ言います。

その代わり、一度約束したことは守るようにしています。

 

同じ目線で話すというのは

相手によって態度を変えない。

相手が社長であろうと牧場のスタッフであろうと、

言葉遣いは変わったとしても、気持ちは同じように接するということですね。

 

 

 

 

 

もうすぐ8歳になる小学2年生の正宗くんにもインタビューをしました。

 

 

大恵:オトコギマサムネが走る時は応援に行くの?

 

正宗くん:絶対行く!

僕、競馬場に行ったらめちゃくちゃテンション上がるねん!

オトコギ楽しみ!

 

塩澤様:息子の名前をつけるのは親のエゴかもしれないですけどね。

競馬場に連れていったらいつもはしゃぎまわって

レースではスタートから「行けーっ!」と叫んでいます。

周りからは「なんや?」と振り向かれるんです。苦笑

メイトウマサムネはJRA未勝利で終わってしまいましたが

オトコギマサムネには、まずは1勝目指して頑張ってほしいですね。

 

 

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オトコギマサムネは5月23日(木)に北海道から栗東・吉田厩舎に入厩しました。

吉田調教師曰く

「これから様子を見ながらゲート試験を受けて

その後の状態次第で一度放牧に出すかどうするかになると思います」とのことです。

 

一方、正宗くんは「ジュースは1日1本」というお母さんとの約束を守るため

家族と外食の日には、学校から帰ってきていつも飲むジュースを我慢しているそうです。

約束を守る…男気正宗として

第一歩を踏み出しているようです。

 

オトコギマサムネも、ゲート試験に合格すれば

競走馬としての第一歩を踏み出します。

 

ウィナーズサークルで男気あふれる1人と1頭に出会える日を心待ちにしています。