夢への第一歩

ウォータールルドと山岡正人様 Part.3

 

「ウォータールルドと山岡正人様 Part.2」から続きます~

 

 

 

山岡正人様はフレンチ店「祇園・うを多」を経営されています。

 

うを多=ウォーター?

 

もしかして、冠名はここからきているんでしょうか。

 

 

「いや、そういう訳ではないんです。
僕は小さい頃から勉強が好きじゃなくて、デスクワークのタイプじゃなかったので
料理の世界に入り、ホテルでシェフをやっていました。
その後別の所でお店をしていたのですが
父から「どうせやるなら祇園に出てきたほうが良い」と助言され
祇園に移って来ました。
元々父が『魚多』という割烹を経営していましたので
それをひらがなにして『うを多』と名付けたんです。
フレンチですが、元はお茶屋さんだったところで
外観は町家なんです。
中は、2階が以前はお座敷だったんですが
要望が多く、今はそこにテーブルと椅子を置いています。
1階はホント洋館のような感じですね。

 

冠名のウォーターですが、妹が沢田研二さんが好きだったんです。
そのバックバンドの名前から付けました。
お店の名前と冠名と、決めたのは同時期くらいでしたかね。」

 

料理の世界から馬主へ。
競馬とはいつ頃から関わっていたのでしょうか。

 

「父は30数年馬主をしていますが
競馬を始めたのは、僕の方が先でした。
17か18才の頃に競馬を好きになったんですが
その1~2年後、父が入院しました。
入院中ってやることないですし、周りの入院患者の中に競馬をやる方もいらしたみたいで。
それで父も馬券を買うようになり競馬が好きになりました。
その前から父は元調教師の故武田作十郎先生と知り合いだったんです。
武邦彦元調教師、河内調教師や武豊騎手の師匠の。
また河内調教師とも、まだ新人騎手だった頃からの付き合いで
色々と周りに競馬関係者はいたようです。
武田作十郎先生を偲ぶ会は毎年3月、うちで開いているんですよ。
武邦彦元調教師、河内調教師、武豊騎手、それにもう退職された厩務員さんたちが集まっています。」

 

 

ウォーターリーグ、エナン、ルルドの親子を管理する岡田厩舎とも
河内調教師からの紹介がきっかけでした。
京都ならではの人脈が人と人とをつないでいきました。

 

 

さて、ウォータールルドの今後はどんな風にお考えなのでしょうか。

 

「デビューから色んな距離を試してみましたが
1400~1600mに適性があることが分かりました。
また、パドックではカリカリしてイレ込み癖があって
冬でも汗をかくので、夏は北海道で休ませるようにしています。
それが良かったのか、昨年は休養明けからだんだんと良くなってきました。
しかし、まさかオープンまで行くなんて!
いま岡田調教師も一番期待している馬みたいです。

 

先日は残念ながら負けてしまいましたが
それまでは東京コースと相性がすごく良くて掲示板を外したことがなかったんですよ。
本当は今年、根岸ステークスに出たかったんですが賞金が少なくて無理でした。
今年も夏は休ませる予定ですが
理想プランは、秋の武蔵野ステークスから根岸ステークス、
さらにはフェブラリーステークスまで行けたら最高ですね!
JCダートは1800mで適性から外れるので、そこは無理です。
フェブラリーステークス一本でいきます。」

 

 

期待を裏切る活躍を見せてくれているウォータールルド。

ウォーターリーグ産駒の星として
これからも一生懸命に走り続けます。

 

 

 

(おわり)