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「名付け親さんいらっしゃ~い!」
このコーナーでは、京都馬主協会会員さんの所有馬の名前の由来について
名付け親さんにおのろけ話を語っていただこうというコーナーです。
毎月第3週目更新です。
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第6回目は2008年ウオッカを降し、ヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズです。
2日目の今日は…
先月このコーナーで取り上げたポアゾンブラックの追加取材中に、
エイジアンウインズの名付け親でありオーナー夫人の太田珠々子様が
元タカラジェンヌでいらっしゃることが分かりました。
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先月の「名付け親さんいらっしゃ~い!」では
園田のスターホースで、JRAに移籍したポアゾンブラックを取材しました。
宝塚歌劇団のロマンチックレビュー『ル・ポアゾン』から名付けられたのですが
その作・演出をされたのは、現在は宝塚文化創造館の名誉館長も務められる
演出家の岡田敬二先生でした。
大恵:『ル・ポアゾン』から名付けられたポアゾンブラック、
オーシャンSで4着と大健闘でしたね!
岡田先生:ポアゾンブラックは、僕が名付けたわけじゃなくて
村上憲政さんが名付けたんですよ。
(村上オーナーと岡田先生、おふたりとも謙遜されています。詳しくはこちら)
それだったらね、エイジアンウインズも僕の作品の名前からなんですよ。
作品名は『ASIAN WNIDS-アジアの風-』と言って、
”アジアン・ウインズ”と読むんだけど、それは日本語での読み方なんです。
太田珠々子さんが
「名前がいいから馬につけたい」と言われた時
それならば、世界的に通用するように英語読みのエイジアンにして
”エイジアンウインズ”はどうですか、と提案しました。
そうしたら、GIを獲っちゃいました!
東京競馬場でのレースだったので、私はテレビで観ていましたが
「やった!!」と思いましたね。
馬券ももちろん買っていましたよ。
名前をつけた馬の馬券はだいたいいつも買うんです。
そうそう、エイジアンウインズが1000万下特別を勝った時に
騎乗していたM.デムーロ騎手とは
来日当初に宝塚市のイタリアンで太田ご夫妻と食事をしたこともあるんです。
大恵:太田珠々子様とはどこで知り合われたんですか?
岡田先生:太田珠々子さんは、元タカラジェンヌなんですよ。
那智わたるさん、内重のぼるさん、藤里美保さん、この3人がトップスターだった頃の
娘役で、ダンスのスターだったんです。
僕が宝塚に入る前からご活躍されているすごい方なんですよ!
今もいつも宝塚歌劇団の公演を見に来られていて
多くの現役生や卒業生からも慕われています。
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元タカラジェンヌの太田珠々子様が
「アジアの風を吹かそうよ!」
と想いを込めたエイジアンウインズには
2011年、2012年と産駒が誕生しています。
2012年に生まれた牝馬(父キングカメハメハ)は
「エイジアンドリームという名前にしようと思ってるんです。」とのこと
今度は「アジアの夢」を乗せて走ります。
(おわり)
※一部誤りがありましたので訂正いたしました。