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「名付け親さんいらっしゃ~い!」
このコーナーでは、京都馬主協会会員さんの所有馬の名前の由来について
名付け親さんにおのろけ話を語っていただこうというコーナーです。
毎月第3週目更新です。
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第6回目は2008年ウオッカを降し
ヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズです。
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2008年のヴィクトリアマイルを制したエイジアンウインズ(引退)。
彼女の名前は
宝塚歌劇団の公演名と北京オリンピックにちなんで名付けられました。
エイジアンウインズのオーナーは
ローマンレジェンドやウイニングチケットのオーナーでもある太田美實様です。
そして名付け親となったのはご夫人の太田珠々子様。
大恵:エイジアンウインズの名前の由来を教えて下さい。
太田珠々子様:2008年に北京オリンピックがあったので
「アジアの風を吹かそうよ!」という想いを込めて
エイジアンウインズと名付けました。
宝塚歌劇団花組の公演で『ASIAN WINDS-アジアの風-』というのがありまして
作・演出をされた岡田敬二先生とは仲良くさせていただいているんです。
すごく素敵な名前だったので
「先生、これ使ってもいいですか?」と伺ったら
「どうぞどうぞ。」ということだったので
馬名に使わせていただきました。
岡田先生の作品名は本当に素晴らしいものが多いんですよ。
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2005年に宝塚歌劇団花組で公演された『ASIAN WINDS!-アジアの風-』。
エイジアンウインズはそこから名前をもらい2006年にデビューします。
休養をはさみ、3歳秋初戦こそ9着でしたが
その後は連対をはずさない安定した走りをみせました。
しかしヴィクトリアマイルでは
前走・阪神牝馬Sで重賞初挑戦・初制覇を成し遂げたばかりで
どうしても上がり馬のイメージが拭えず、5番人気に甘んじます。
しかしそんな下馬評を覆し、優勝!
64年ぶりに日本ダービを制し、後に殿堂入りしたウオッカをも退けたのです。
3ヶ月後に控えた北京オリンピック開幕に先立って
東京競馬場に「アジアの風」が吹いた瞬間でした。
その後、アメリカ遠征プランもありましたが
同時期にアメリカへ遠征予定だったトールポピーが取りやめたため
帯同馬がいなくなり、エイジアンウインズも断念します。
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大恵:アメリカ遠征断念は残念でしたが、見事なGI制覇でしたね!
太田珠々子様:そうですね。
今はね、エイジアンウインズはお母さんをしているんですよ。
子どもにはエイジアンドリームと名付けようかと思っているんです。
今度は「アジアの夢」です。
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昨年の秋、「Oh Yeah!!」でローマンレジェンドの取材を
太田美實様にさせていただいた時
太田珠々子様ともお電話で何度かお話したり、お会いもしたのですが
しゃべり方、立ち居振る舞い、気配り、雰囲気…と
すべてがとっても素敵な方で
「こんな素敵な女性になりたいなぁ!」
と心がキラキラと輝きました。
その時は、失礼ながらまったく知りませんでしたが
太田珠々子様は元タカラジェンヌだったのです。
それを教えてくださったのは『ASIAN WINDS-アジアの風-』の
作・演出をされた岡田敬二先生でした。
そう、先月のこのコーナーで取材したポアゾンブラックの
名付け親のおひとりです。
エイジアンウインズの名前について
岡田先生にもお話を伺いました。
(明日につづく)