夢への第一歩

ソヴラーノと吉村調教師 Part.1

 

 

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競馬リポーター 大恵陽子が 「Oh Yeah!!」と感動したレースや馬にまつわるエピソードを

馬主へのインタビューやトレセンでの取材を通してお届けします。

毎月第1週目更新!

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第12回目は2012年の馬名募集馬ソヴラーノと吉村調教師です。

近親インオラリオやインバルコとのつながり、

そして吉村調教師と荒尾競馬のつながりを2日間にわたってお届けします。

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昨年の春

このホームページのイベントで

馬名を一般公募し名付けられたソヴラーノ。

昨年末の新馬戦は9着だったものの

2戦目で3着と大健闘しました。

 

2戦目の何日か前

「来週ソヴラーノの取材に行かせてください」

と吉村調教師にお願いしていました。

 

「取材に来てもらって、恥ずかしい結果だったら申し訳ないなぁと思っていたら

3着で見せ場をつくってくれて良かったです。

(ソヴラーノに向かって)なぁ、見せ場つくれてよかったなぁ♪」

 

と、吉村調教師はたびたびソヴラーノに話しかけながら

終始笑顔でした。

 

 

 

 

3戦目は

「馬場が回復してくれれば良いのですが」

との願いもむなしく、重馬場でのレースとなり

結果は7着。

 

「やはり速い馬場が合わず結果を出せませんでした」

と残念がっていました。

 

 

ソヴラーノはまだ3戦しかしていませんが

どんな可能性を秘めているのでしょうか。

それを探るため

3/4同血統の近親インバルコについて聞いてみました。

 

「え、インオラリオじゃなくて?

調教助手~技術調教師時代に所属していた池江泰寿厩舎で

インバルコに携わっていましたが、ずぶくてねぇ。

デビュー前の追い切りには川田騎手が乗ったんですが

「大丈夫?」なんて言ってました。

ホント、タイムオーバーになるんじゃないかと心配していたら

2着だったんですよ。

ソヴラーノも、インバルコほどではありませんが

ずぶいところがありますね。」

 

それで速い馬場だった3戦目では

結果が残せなかったんですね。

 

「ちなみに、インオラリオもソヴラーノの近親で、叔父にあたります。

この馬も池江厩舎に元々いた馬で

厩舎開業に合わせて転厩してきたのですが

厩舎2勝目をオープン特別コーラルSで、それもレコードで飾ってくれました。

この勝利にはびっくりしましたね。

嬉しいというよりびっくりでした。

タイミングが、私の所でたまたま合ったんです。

 

Knight Prospectorの血が入るとスピード優先の馬が多いのですが

インオラリオも然りで、若い時は逃げしかできないほどだったんです。

気性も難しかったのが年を重ね、また池江厩舎スタッフみんなで教えていき

控える競馬を覚えさせていました。

それが上手くかみ合って、コーラルSでのレコード勝ちにつながったんだと思います。」

 

ここでひとつ疑問が。

Knight Prospectorの仔たちはスピード優先、とおっしゃいましたが

孫にあたるソヴラーノは「ずぶい」、

そして同じく孫のインバルコは「もっとずぶい」とおっしゃっていました。

なぜでしょう?

 

吉村調教師曰く、

「Fusaichi Pegasusが入っているからじゃないでしょうか。

距離が持つようになるのかもしれません。

インバルコも中距離で活躍していますし。」

 

インバルコは2000m前後で活躍、

ソヴラーノも1800mを意識して使われています。

ずぶさゆえ、中距離でも活躍できるということなのかもしれません。

 

 

さて、インオラリオ、インバルコ、ソヴラーノ

この3頭を所有するのは藤田孟司様です。

 

「藤田社長には技術調教師の時から「馬を入れてあげる」と言っていただいていて。

ありがたいです。

 

でもインオラリオがウチの厩舎で5戦した後

調教中に亡くなってしまったんです。

ショックでした…。

 

でも馬房が空いてしまって、他の馬を入れないといけない。

そんな時、以前からウチで預かることが決まっていたソヴラーノが

当時2歳で育成場にいたので入れてもらいました。

なので、ソヴラーノには思い入れがあるんです。」

 

 

 

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ソヴラーノの近親にも携わってらした吉村調教師の

ホースマンとしてのスタートは、荒尾競馬でした。

明日は、2011年に廃止になった荒尾競馬とのつながりを

お届けします。

(明日につづく)