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「名付け親さんいらっしゃ~い!」
このコーナーでは、京都馬主協会会員さんの所有馬の名前の由来について
名付け親さんにおのろけ話を語っていただこうというコーナーです。
毎月第3週目更新です。
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第5回目は先日JRA転入後初勝利を飾ったポアゾンブラックと名付け親さんです。
今日から3日間にわたってお届けします。
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園田競馬でデビューし、5連勝。
「オオエライジンの再来か?!」
そう言われるほど強さを見せつけたものの
兵庫ダービでは惜しくも2着だったポアゾンブラック。
兵庫ダービー後にJRAへ移籍し、先日4戦目で初勝利を飾りました。
ポアゾンブラックの名前をつけたのは
馬主の村上憲政様。
同じく馬主の父・稔様とよくご一緒に競馬場にいらしています。
今月の「名付け親さんいらっしゃ~い!」は
ポアゾンブラックと馬主の村上様、
そしてゴールドシップや兵庫ダービ馬メイレディとの不思議な関係について
お話を伺ってきました。
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大恵:ポアゾンブラックの名前の由来を教えて下さい。
村上様:園田競馬場でつけた名前なんです。
父の所有馬も合わせると、一世代10頭以上いて
毎年1月に全頭の名前を考え、馬名審査に出しているのですが
うちは冠名をつけないので、なにか馬名に使えそうな単語はないか
毎年11月頃からずっと探しているんです。
そんな時に園田競馬場でよくお会いする岡田敬二先生から
「2月にこんな公演をやります」
と一枚のチラシをいただきました。
岡田先生は宝塚歌劇団の有名な演出家さんで
そのチラシの公演は
ロマンチック・レビューの『ル・ポアゾン』というものだったんです。
ちょうど私の前の席に座ってらしたので
「先生、ポアゾンってどういう意味ですか?」
と聞いたら
「媚薬って意味だよ~」
と教えていただきました。
響きも良いし、馬名に使いたいと思い
「先生、ポアゾンって名前、馬名につけていいですか?」
と聞いたら、馬券に一生懸命だった岡田先生は
「うん、いいよ。」
とすぐに快諾してくださいました。
そしてこの馬は青鹿毛なので、毛色のブラックをくっつけて
「ポアゾンブラック」と名づけました。
私はよく馬名に色を使うんですよ。
兵庫大賞典を勝ったレッドゾーンやマジカルビアンカ、マロン、ホワイトルシアンなど。
岡田先生はその時、馬券に一生懸命だったのに
勝ち出したら
「命名したのは、ボクだよ。」
っておっしゃっていました。
たしかに、私が考えたのは「ブラック」の部分だけですが。笑
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このようにして名付けられたポアゾンブラックは
野田学厩舎からデビューし、園田で5連勝を果たします。
そして1番人気で迎えた兵庫ダービーには、ある裏話が。
また、日本ダービーに1番人気で挑んだゴールドシップと
不思議なつながりがありました。