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「名付け親さんいらっしゃ~い!」
このコーナーでは、京都馬主協会会員さんの所有馬の名前の由来について
名付け親さんにおのろけ話を語っていただこうというコーナーです。
毎月第3週目更新です。
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第2回目はジェネクラージュと名付け親さんです。
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目がくりんっとしていて、お坊っちゃま顔のジェネクラージュ。
パドックでも大人しく賢そうな顔をして歩いています。
2012.6.9 メイクデビュー阪神
6月阪神のデビュー戦でそのかわいらしさに惚れてしまいました。
デビュー戦は4着、福島での2戦目2着後
夏の小倉で勝ち上がり、小倉2歳Sへと駒を進めました。
重賞では残念ながら11着でしたが
続くオープン特別のききょうステークスでは後方から追い込んで4着。
今回はそのジェネクラージュの名付け親さんにインタビューです。
2012.9.22 阪神・ききょうステークス
ジェネクラージュの名付け親さんは
馬主である加藤誠様です。
大恵:ジェネクラージュの名前の由来を教えてください。
加藤様:「母がヴァルールーズで意味が「勇敢な」だったので
フランス語で「勇敢な」を意味するクラージュを含めました。
遺伝子=ジェネ の力で勇敢さも継承されていることを期待して
ジェネクラージュという馬名を僕自身がつけ、
「ジェネ君」と呼んでいます。
遺伝子は生物の多くの基礎因子を継承させます。
良いも悪いもです。
いい遺伝を継承すべき競走馬の宿命への思いがあります。」
加藤様は関西で有名なクリニックの院長。
馬主になり、初勝利をプレゼントしてくれた
ヴォトレメイヤーもまたフランス語の名前です。
(初勝利について、詳しくはコチラをご覧ください)
大恵:ヴォトレメイヤーとともにフランス語の名前ですね。
加藤様:「フランスは好きな国で、パリも大好きな街です。
競馬に対するフランス国民性への敬意と憧憬もありますね。
しばらくはフランス語から考えようと思っています。
欧州馬は一頭もいなんですが。」
実際に調べてみると、
これまでのJRA所有馬7頭のうち4頭がフランス語の馬名。
大恵:外国の血統も多く、実に5頭を所有されていますね。
加藤様:「中竹調教師の外国馬への相馬眼や姿勢が好きで購買をお願いしています。
また長年公私に渡りお世話になっております前田幸治様に親身なアドバイスを頂いております。
特に意識して外国馬を求めているわけではありませんが、
未知の血統への面白さはあると思います。
ヴォトレメイヤーもドントゥリバーレもいいところをみせました。
ヴォトレメイヤーの半弟のエクセレンフレールも勝ち上がっています。
日本の競馬場への適性など難しい点もありますが、
しばらくは外国馬の導入は続けていきたいです。」
ジェネクラージュは内国産馬ではありますが
母がヴァルールーズというフランスで走っていた外国馬です。
冒頭で紹介したように
ジェネクラージュ、お坊っちゃま顔をしているのですが
初勝利の頃、厩舎関係者からは
「おっさんみたいな大人びた2歳馬」と言われていたようです。
大恵:ジェネクラージュのこれまでの思い出をお聞かせください。
加藤様:「ジェネ君は小柄で仕上がりの早い大人しい馬と聞いていました。
中竹調教師の選択で順調な成長でした。
新馬戦はいつも始めは勝ってほしいと欲がでますが、
直前はとにかく無事での心境が強くなります。
小倉2歳Sのときも同じ気持ちでしたが、
もう少し距離がいるなとすぐに感じました。
でもバランスのいい走りをできる仔なので、
成長を促して来年から活躍してくれないかと期待しているところです。」
愛息子のように「ジェネ君」とかわいがる加藤様。
溺愛ぶりが伝わってきます。
ジェネ君は現在放牧中。
少し大人に成長して、さらなる活躍を期待しています!