大恵 陽子 夢への第一歩


スイートドーナッツが、大きくなっています!

 

 

ヴィクトリアマイルの日に2012馬名募集馬のスイートドーナッツがレースを迎えていました。

攻め馬の状態は良かったのですが、結果は18着。

(詳しくはこちら

 

レース後、鈴木調教師からは

「気持ちの問題と、トモに緩さがまだ残るため平坦コースの方が良いかもしれない」

というお話を伺っていました。

 

で、先週土曜に平坦コースの京都で6着にきました。

今回が初ダートで

「砂をかぶって一瞬怯んで後ろに下がりましたが

外に出してガンガン追ったのが良かったのかもしれません。

この馬は勢いをつけないとスピードに乗れないので

ずっと追っ付けてる方がよさそうです。

4走前に2着に来た時も、出遅れて追っ付けてましたから。」

 

前走では3コーナーあたりで肩ムチを入れたりして

気合いをつけているのがよく分かります。

 

担当の石川調教助手も

「性格がまだ本気になりきれないところがあるんですよね。

道中抑えていったら「やーめたっ」ってなっちゃうんですよ。

でも、2歳の頃に比べたらトモの緩さはないですし

坂路でも動くようになりました。

体重以上に見た目も立派になってきましたね。」

 

昨夏、小倉2歳ステークス前に会った時に比べると

見違えるようにしっかりとした体つきになっています。

胸前にもしっかり筋肉がついてきたな~と。

レースでの馬体重を見るとほとんど変わっていないのですが

一回り大きくなった印象です。

 

 

 

 

 

でも、鈴木調教師はこうおっしゃいます。

「3歳よりも4歳で良くなると思います。」

石川調教助手も

「体も心も、まだまだ良くなる余地はあると思います。」

 

スイートドーナッツは

今日30日に大山ヒルズに放牧に出ます。

この時期は降級馬もいてレースに出られなかったりするので

夏はしばらくお休みです。

 

「秋に成長して帰ってくるのが楽しみですね」

と石川調教助手は目を細めます。

 

 

石川調教助手にじゃれる?スイートドーナッツ

 

 

 

 

 

 


ダービーの重み

 

 

2013年第80回東京優駿は

京都馬主協会の前田晋二オーナーのキズナが見事優勝されました!

 

すべてのホースマンが憧れるレースを1番人気での勝利。

本当におめでとうございます!

そして、この勝利に感動された方もたくさんいらっしゃいますね。

 

もちろんこのブログでもキズナのことを、オーナーのことを

真っ先に取材したい!!のですが、

今日はダービーの他の出走馬のことを書きたいと思います。

お許し下さい。

 

 

0.3秒差の4着に敗れたペプチドアマゾンです。

管理する吉村調教師は厩舎を開業してから1年余り。

ダービー初出走で、直線では一度は先頭に立つ場面もありました。

 

この4着は、悔しいのか嬉しいのか。

技術調教師時代にオルフェーヴルで日本ダービー制覇も経験されている

吉村調教師はいったいどんな風に感じられているのでしょうか。

聞いてきました。

 

「レース後、「開業間もない僕が勝つべきじゃないな」と思いました。

ダービーの重みは十分わかっているつもりでしたが

悔しさとそんな思いとが相まって複雑な気持ちになりました。

佐々木調教師に、もちろん僕も「おめでとうございます!」と言いましたが

みんなから祝福されて涙を流している姿を見ると

ますますダービーを勝ちたい!!という気持ちが強くなりました。」

 

 

大人になると、人前で泣くことはほとんどなくなります。

男性であればなおさらでしょう。

数々のGIを勝利されている佐々木調教師でさえ

人前で涙を流してしまう、そうさせてしまう日本ダービーの重さが

ホースマンにとっていかほどのものかが伝わってきます。

 

ペプチドアマゾンのデビュー戦は芝1800m。

以降もずっと2000m以上を使われてきました。

適性を判断してのレース選択でしたが

3戦目の未勝利を2月に勝ち上がった時には

「出られるかどうかに関係なく、日本ダービーを目指せるかな?!」

と感じ、日本ダービーを意識したローテーションを組もうとしたそうです。

しかし続く500万下ですんなり勝てず、中2週で再び500万下に挑み勝利。

「レースを見ていたら良かったから」

ということで中1週と間隔が詰まりましたが

京都新聞杯へ行き、2着で賞金を加算できました。

 

「詰めて使っていって調子が良くなるタイプです。

あんまりいないタイプですよね。

普通は日本ダービーの頃にはガクッと調子が落ちてしまっていると思うのですが。

レース後も反動なく元気です。

秋までレースには使いませんので

今週末か来週頭に放牧に出します。

レースで自分のペースを乱すことはないですし

3000mの菊花賞も楽しみですね。

その前にひとつ重賞を勝たせてあげたいです。」

 

 

ペプチドアマゾン

 

 

 

そして、未来が楽しみな2歳馬もいます。

2012年馬名募集馬ソヴラーノの全弟がアメリカから日本にやって来ました。

血統的に日本ダービーというよりダートかな、という感じですが

吉村調教師はこの馬の話になると一段と声を弾ませました。

 

「いまは北海道浦河の吉澤ステーブルにいて

お兄さんのソヴラーノと違って栗毛なんですが

やはり体は大きいですね。

近々入ってくるでしょうし、その前に兄貴を勝たせないとね!

ソヴラーノはそろそろ放牧先から戻そうかなと思っています。

レースに対して集中していないので

調教でブリンカーをつけてみて効果の程を見たいですね。」

 

吉村厩舎には今もこれからも、未来の広がる馬がたくさんいます。

 

 

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お知らせ。

明日17時からのUstream「パートナーズTV」では

競馬コーナーを担当します。

3週間ぶりくらい?です。

 

金曜朝10時半~12時

ラジオ「はっぴいくれよん金曜日」

今週のメッセージテーマは「健康法」

競馬メッセージテーマは「ダービーが終わって」

件名「はっぴいくれよん金曜日」で m@792.jp までメッセージお待ちしています。

はっぴいくれよん金曜日の担当もラスト1ヶ月となりました!

こちらからお聴きいただけます。

よろしくお願いします。

 

 

 


名付け親さんいらっしゃ~い!オトコギマサムネ Part.2

 

「名付け親さんいらっしゃ~い!オトコギマサムネ Part.1」から続きます~

 

 

大恵:後輩に代診をお願いして参戦した昨年のセレクトセールで

オトコギマサムネを落札された時

「だいたい馬名は決まっている」とおっしゃっていましたよね?

 

塩澤様:そうですね。

牡馬なので息子の名前マサムネと付けることは決めていました。

以前に牡馬を所有していたのが2世代目となるメイトウマサムネで

購入後、正宗がまだ1~2歳の赤ん坊の頃だったのですが

一緒に浦河の吉澤ステーブルに見に行きましたね。

その時以来の牡馬です。

オトコギとつけようと考えたのは年明けくらいです。

はじめはショウグンマサムネにしようかと思っていましたが

先に馬名に使用されていて使えなかったんです。

“男気”っていま流行りのワードですし

うまく走って人気してくれると嬉しいですね。

 

 

大恵:オトコギマサムネにはどんな意味を込めているのですか?

 

塩澤様: 息子は“正宗”と漢字で書くのですが

私の名前・正樹から一字取ったというのと

「宇宙の中で正しく生きてほしい」という気持ちを込めてつけました。

「宗」は宇宙も表すんです。

息子には正しく生きてほしい、

そして、男気のある子に育ってほしいですね。

義理と人情を大切にして、人を裏切らない人間になってほしいです。

 

私自身は「人を裏切らない」「守れない約束はしない」「同じ目線で話す」

この3点を信念に掲げています。

 

人を裏切らないというのは、騎手や厩舎・育成牧場の人たちについてもそうですね。

馬主は9着より8着、4着より3着、とひとつでも上の着順に来てほしいんです。

だからやっぱり、最後まで少しでも上を目指してしっかり追ってくれる騎手がいいんです。

そんな騎手を大切にします。

負けることも多々ありますが、だからといってパッと乗り替わりをしたら

彼らだって気が悪いでしょ。

それまでがんばってくれているんですから、裏切らないようにしています。

もちろん、彼らに先約や有力馬の騎乗があれば断られることもありますが

それは仕方ありません。

厩舎や育成牧場なども同じですよね。

馬はケガすることもあります。

でも、それはやることをやっての結果ですので

特にその部分だけを責めるつもりはありません。

またがんばってください、と。

 

守れない約束はしないというのは、息子に対してもそうです。

無理なことは無理とハッキリ言います。

その代わり、一度約束したことは守るようにしています。

 

同じ目線で話すというのは

相手によって態度を変えない。

相手が社長であろうと牧場のスタッフであろうと、

言葉遣いは変わったとしても、気持ちは同じように接するということですね。

 

 

 

 

 

もうすぐ8歳になる小学2年生の正宗くんにもインタビューをしました。

 

 

大恵:オトコギマサムネが走る時は応援に行くの?

 

正宗くん:絶対行く!

僕、競馬場に行ったらめちゃくちゃテンション上がるねん!

オトコギ楽しみ!

 

塩澤様:息子の名前をつけるのは親のエゴかもしれないですけどね。

競馬場に連れていったらいつもはしゃぎまわって

レースではスタートから「行けーっ!」と叫んでいます。

周りからは「なんや?」と振り向かれるんです。苦笑

メイトウマサムネはJRA未勝利で終わってしまいましたが

オトコギマサムネには、まずは1勝目指して頑張ってほしいですね。

 

 

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オトコギマサムネは5月23日(木)に北海道から栗東・吉田厩舎に入厩しました。

吉田調教師曰く

「これから様子を見ながらゲート試験を受けて

その後の状態次第で一度放牧に出すかどうするかになると思います」とのことです。

 

一方、正宗くんは「ジュースは1日1本」というお母さんとの約束を守るため

家族と外食の日には、学校から帰ってきていつも飲むジュースを我慢しているそうです。

約束を守る…男気正宗として

第一歩を踏み出しているようです。

 

オトコギマサムネも、ゲート試験に合格すれば

競走馬としての第一歩を踏み出します。

 

ウィナーズサークルで男気あふれる1人と1頭に出会える日を心待ちにしています。

 

 

 

 

 

 


名付け親さんいらっしゃ~い!オトコギマサムネ Part.1

 

 

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「名付け親さんいらっしゃ~い!」
このコーナーでは、京都馬主協会会員さんの所有馬の名前の由来について
名付け親さんにおのろけ話を語っていただこうというコーナーです。
毎月第3週目更新です。(5月はGWのため1週ズレています)
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第8回目は2歳馬オトコギマサムネです。

 

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ダービーが終わり、さっそく来週からは2歳戦がはじまります。

来年のダービーへ向けて、トレセンには続々と2歳馬が入厩しています。

今回の「名付け親さんいらっしゃ~い」は

吉田厩舎に今週入ったばかりのオトコギマサムネをピックアップ。

名付け親さんは、馬主の塩澤正樹様です。

 

 

オトコギマサムネ(牡)

父ジャングルポケット

母レッドベリル

 

 

 

オトコギマサムネは、漢字で書くと「男気正宗」

塩澤様の一人息子・正宗くんの名前がつけられています。

息子さんの名前をつけるほどご家族を、そして馬を愛している塩澤様が

馬主になられたきっかけから、まずは伺います。

 

 

 

 

 

 

大恵:馬主になられたきっかけは何ですか?

 

塩澤様:大学の近くに金沢競馬場があって、その頃から競馬をはじめました。

初めのうちは馬券を買うだけだったのですが、次第に競馬が好きになって

「いつかは馬主に…!」

そんな思いを抱くようになりました。

 

 

大恵:初めて個人所有された馬は何ですか?

 

塩澤様:フォーナインミダスという牝馬です。

友道調教師がまだ開業して数年の頃

電話でやり取りをしながら私の希望価格に合わせて

色々なトレーニングセールに足を運んで落札してきた馬で

新馬戦を勝利で飾ってくれました。

今までの勝利の中で一番印象に残っています。

一生、忘れないでしょうね。

レースでは2番人気だったのですが、1頭抜けて人気している馬がいました。

アイスドールという馬で、最終的に6勝を挙げた馬です。

良い所はあるかなとは思っていましたが

当時はまだよく分かっていなくて…まさか勝つとは!

もちろん、プントバンコやナオミノユメなど

今でも勝つと嬉しいのですが

個人所有の馬で初出走初勝利ですから。

フォーナインというのは純度が一番高い99.99%の金のことなんです。

そしてミダスとは、触ったものが何でも金になってしまうという物語のミダス王からです。

一番を、金をこれから取れるようにと名付けました。

 

 

大恵:馬選びはどのようにされているのですか?

 

塩澤様:私は医院を開業していて、臨時休診はしない主義なんです。

院長になって12年になりますが、臨時休診は3回だけ。

インフルエンザが2回と、マカオに行っていた時に帰りの飛行機が飛ばなかった時だけです。

なので、平日開催のセリには参加できず

調教師や代理で行っている人と電話でやり取りをしながら毎年1頭購入していました。

ただ、5世代目となるプントバンコからはセレクトセール会場に私自身も行っています。

昨年は、後輩に代診をお願いして北海道へ行ったんです。

 

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その昨年のセレクトセールでの様子は詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

明日は、本題のオトコギマサムネの名前の由来について伺います。

(明日へつづく)

 

 

 


るんるんです

 

 

こんばんは。

明日のUstream「パートナーズTV」の競馬コーナーは

取材に出かけるためお休みとなります。

すみません。

 

でも、取材が楽しみでたのしみで♪

るんるんです♫

 

 

そして、金曜の朝はラジオ「はっぴいくれよん金曜日」

今週のテーマは「ライヴ」

 

*好きなアーティストのライヴ

*”ライヴ”で見たスポーツやテレビ番組

などなどのエピソードをお待ちしています。

 

そして競馬メッセージテーマは「ダービ!!」

 

いよいよ競馬の祭典・日本ダービーでございますっ。

*今年の日本ダービーの予想

*思い出の日本ダービー

*思い出のクイズダービー…?

などなど熱いメッセージお待ちしています。

 

いずれもメールは m@792.jp まで。

ぜひぜひお待ちしています。

 

 


金運アップ♪

 

 

このあいだ、秋にさせていただく仕事の打ち合わせで奈良へ行って来ました。

打ち合わせがてら頂いたのが、こちら↓

フランスのお菓子コンクールでグランプリを受賞したというケーキ♪

 

 

 

 

そして帰り道、「パワースポット」だと聞いて

銭司聖天(ぜずしょうてん)というところに立ち寄りました。

山間の、周りが茶畑に囲まれた静かなところで

名前の通り金運の神様がいらっしゃるとか。

 

金運となれば、お願いすることはコレ!

 

 

「玉の輿に乗れますように」

 

 

万馬券でもなくWIN5でもなく、玉の輿。

他力本願です。

それゆえに、しっかりお願いしてきました。

 

ところがその後、目に止まったのは

「欲張りすぎはいけません」という旨の張り紙。

うーん、大丈夫かなぁ。

普通の玉の輿で、良いんですが。

 

帰りは2両編成のローカルJR線に乗り

約2時間かけて大阪の我が家へ帰宅。

ちょっとした小旅行♪

とっても楽しかったです。

 

 

さて、明日はラジオ「はっぴいくれよん金曜日」

 

今週のテーマは

「涙」

*涙したこと

*もらい泣きしたこと

*感動した試合、ドラマなどなど。

 

そして競馬メッセージテーマは「最強牝馬」

*週末に誕生する最強牝馬

*これまでの最強牝馬などなど。

 

みなさんからのメッセージお待ちしています!

m@792.jp

 

私にとっての最強牝馬はだれだろう…?

先日亡くなったエアグルーヴは間違いなく最強牝馬!

では、その他には…?

一晩考えます。

 

 


スイートドーナッツが…

 

 

日曜6Rに出走した馬名募集馬スイートドーナッツは18着でした。

 

あぁあ…。

 

 

 

木曜日、鈴木調教師は

「この2週、攻め馬で動くようになってきました。

動きはいいですよ!」

と期待をこめられていました。

今回は、初めての関東圏でのレースでしたが

輸送もクリアして、当日の馬体重は-6kg。

パドックでも悪く見えなかったのですが、なぜ…?

 

レース後、苦笑いをして待っている私に鈴木調教師も

「さっぱりですね」と苦笑い。

 

「気持ちの問題ですかね。

1回もエンジンがかからずに終わってしまいました。

4コーナーから追っ付け通しで、ジョッキーも

「ムチをバンバン打ったけど反応せず

ハミをガツンと取る感じが1回もなかった」と言っていました。

それにまだトモに緩さが残っていますね。

坂を上がってきてトモがバラバラだったので。

京都とか平坦コースのほうが良さそうです。

攻め馬の動きは良かったんだけど…

今日は競馬してないですね。」

 

 

ボケちゃってますが、レース後のスイートドーナッツ

 

 

トモに緩さが残るとのことですが

攻め馬でしっかりと動けるようになってきたのは、大きな成長だと思います。

しっかりとトレーニングが積めるようになってくれば

自然とトモに筋肉もついてきますもんね。

平坦コースでのレースをまた楽しみにしています。

 

 

ところで。

日曜の東京ではもうひとつ楽しみなレースがありました。

2Rのダート1300m未勝利戦。

兵庫ダービー馬メイレディの妹ヒアルロンサンが出走していました。

 

 

 

 

スタートは良かったのですが、気付けば直線入り口では中団馬群の中。

「わ、ダメかな~」と思っていると外からグイッと伸びてきて見事勝利!!

おめでとうございます!

 

お姉ちゃんメイレディは500kg近い馬体なのですが

ヒアルロンサンは416kgでデビュー。

初めて見たこの日のパドックでも434kgだったのですが

そんな風には見えませんでした。

 

デビュー戦は、メイレディが兵庫ダービーを勝った9日後で

「メイレディの妹」として注目もされていたのですが

勝ち上がってくれて本当に嬉しいです!

 

 

昨秋のメイレディ

 

 

ちなみに、ヒアルロンサンの妹は

園田・保利良次厩舎に入厩しているようです。

お父さんはブラックタキシード。

マーチトップレデーという名前でデビューのようです。

こちらも楽しみたのしみ♪

 

 

 


ヴィクトリアマイル!

 

 

悲喜こもごもだったヴィクトリアマイル。

 

 

 

 

フミノイマージンの競走中止で、泣きながら戻ってこられた太宰騎手。

 

ターファイトクラブ事務局の方も

「うちのサウンドちゃん、かわいんですよ」

とおっしゃるサウンドオブハートはレース後ハ行…

 

 

無事に帰ってくることの大切さを実感しました。

 

 

ヴィクトリアマイル発走前

 

 

 

無事に帰ってきてくれた馬たちから、

まずは、我らがハナズゴール!

 

 

堀友規子さんデザインの「Hana’s Horses」と書いたマークが入ったメンコをつけて。

 

 

いつも馬体重が心配される彼女ですが

この日は+10kgでの出走。

秘めたる闘志をメラメラといった雰囲気でした。

そして、お馴染み(?)のオーナーたちによるサングラス集団もいらっしゃいました。

 

 

マイケルオーナー親子と棟広良隆さんと。

ってこれ、盗撮レベルですよね。笑

 

 

結果は残念ながら6着。

 

 

レース後、調教を担当されている加藤士津八調教助手にお話を伺いました。

 

「完敗です。

+10kgは理想通りの体重でもってこれました。

ただ、騎手とも話していたのですが

雨の影響がやはり残っているかな、と。

多少緩さがあったようです。

GI…そんなに甘いモノではないですね。

今日は前の馬に完敗です。

またがんばります!」

 

 

加藤士津八調教助手(左)

 

 

そして、マイケル・タバートオーナーは第一声で

「すみません。」と。

 

「応援してくださったのに、すみません。

馬が嫌がっているようにもちょっと見えましたね。

また、お願いします。」

ということでした。

心なしか、朝より痩せて見えたマイケルオーナー。

初重賞出走のチューリップ賞の時は

お昼ごはんが喉を通らなかったとおっしゃっていましたが

この日はどうだったのでしょうか。

 

 

この日は負けたけど、

ハナズゴールは絶対にGIを勝てると思っています。

 

今回はいくつか歯車がかみ合わなかっただけ。

下がってくる馬をよけたり、

直線では内に外に進路を何度か変える場面がありました。

スムーズな競馬なら、パンパンの良馬場なら、もっと違っていたかもしれません。

あともう少し、歯車がかみ合えば…!

 

 

 

そして。

ダートの交流重賞2連勝から参戦メーデイアの笹田調教師は

「一瞬「おっ!!」と思ったけどね…」

とおっしゃっていました。

結果は17着でしたが、直線を向いた時には2~3番手の良い位置につけていて

私も思わず身を乗り出してしまいました。

 

前走のマリーンC後、早い段階で

「次走はヴィクトリアマイル!」と笹田調教師はおっしゃっていました。

「芝で走ったこともあって、その時の成績も良かったから」と。

雨がもっともっと降ってくれていれば、さらに見せ場があったかもしれませんね。

それにしても、パドックでは迫力の馬体でした。

 

 

 

 

再びダート戦線での活躍を楽しみにしています!

 

 

 

そしてそしてっ!!

ヴィクトリアマイルを勝ったのはヴィルシーナ\(^o^)/

 

 

 

佐々木オーナーデザインのメンコで登場のヴィルシーナ。

 

 

昨年の桜花賞前、厩舎で会った時に

キスをしてくるヴィルシーナに恋をしてしまいました。

直後の桜花賞は、ゴール板前でまさかの逆転に膝から崩れ落ちそうになり

近くにいた人からはレース後

「魂抜けてるで」

なんて言われました。

 

何度も何度も苦杯をなめたヴィルシーナ。

それでも心折れず、GIを手にした彼女には尊敬の念でいっぱいです。

私はいま自分自身の生活の中で

一生懸命がんばり続けることの大変さを実感していますが

ヴィルシーナを見ていると、報われなくてもがんばり続けることの大切さを教わったし

ヴィクトリアマイルでは、これまでの努力も悔しさもすべて報われましたよね。

 

 

 

 

今年もまたヴィルシーナからパワーをもらいました。

ヴィル、ありがとう~!

 

 

さぁ、次はハナズゴールの番ですね!♪

 

 

 


ウォータールルドと山岡正人様 Part.3

 

「ウォータールルドと山岡正人様 Part.2」から続きます~

 

 

 

山岡正人様はフレンチ店「祇園・うを多」を経営されています。

 

うを多=ウォーター?

 

もしかして、冠名はここからきているんでしょうか。

 

 

「いや、そういう訳ではないんです。
僕は小さい頃から勉強が好きじゃなくて、デスクワークのタイプじゃなかったので
料理の世界に入り、ホテルでシェフをやっていました。
その後別の所でお店をしていたのですが
父から「どうせやるなら祇園に出てきたほうが良い」と助言され
祇園に移って来ました。
元々父が『魚多』という割烹を経営していましたので
それをひらがなにして『うを多』と名付けたんです。
フレンチですが、元はお茶屋さんだったところで
外観は町家なんです。
中は、2階が以前はお座敷だったんですが
要望が多く、今はそこにテーブルと椅子を置いています。
1階はホント洋館のような感じですね。

 

冠名のウォーターですが、妹が沢田研二さんが好きだったんです。
そのバックバンドの名前から付けました。
お店の名前と冠名と、決めたのは同時期くらいでしたかね。」

 

料理の世界から馬主へ。
競馬とはいつ頃から関わっていたのでしょうか。

 

「父は30数年馬主をしていますが
競馬を始めたのは、僕の方が先でした。
17か18才の頃に競馬を好きになったんですが
その1~2年後、父が入院しました。
入院中ってやることないですし、周りの入院患者の中に競馬をやる方もいらしたみたいで。
それで父も馬券を買うようになり競馬が好きになりました。
その前から父は元調教師の故武田作十郎先生と知り合いだったんです。
武邦彦元調教師、河内調教師や武豊騎手の師匠の。
また河内調教師とも、まだ新人騎手だった頃からの付き合いで
色々と周りに競馬関係者はいたようです。
武田作十郎先生を偲ぶ会は毎年3月、うちで開いているんですよ。
武邦彦元調教師、河内調教師、武豊騎手、それにもう退職された厩務員さんたちが集まっています。」

 

 

ウォーターリーグ、エナン、ルルドの親子を管理する岡田厩舎とも
河内調教師からの紹介がきっかけでした。
京都ならではの人脈が人と人とをつないでいきました。

 

 

さて、ウォータールルドの今後はどんな風にお考えなのでしょうか。

 

「デビューから色んな距離を試してみましたが
1400~1600mに適性があることが分かりました。
また、パドックではカリカリしてイレ込み癖があって
冬でも汗をかくので、夏は北海道で休ませるようにしています。
それが良かったのか、昨年は休養明けからだんだんと良くなってきました。
しかし、まさかオープンまで行くなんて!
いま岡田調教師も一番期待している馬みたいです。

 

先日は残念ながら負けてしまいましたが
それまでは東京コースと相性がすごく良くて掲示板を外したことがなかったんですよ。
本当は今年、根岸ステークスに出たかったんですが賞金が少なくて無理でした。
今年も夏は休ませる予定ですが
理想プランは、秋の武蔵野ステークスから根岸ステークス、
さらにはフェブラリーステークスまで行けたら最高ですね!
JCダートは1800mで適性から外れるので、そこは無理です。
フェブラリーステークス一本でいきます。」

 

 

期待を裏切る活躍を見せてくれているウォータールルド。

ウォーターリーグ産駒の星として
これからも一生懸命に走り続けます。

 

 

 

(おわり)

 

 


ウォータールルドと山岡正人様 Part.2

 

「 ウォータールルドと山岡正人様 Part.1」から続きます~

 

 

ダートのオープンで活躍するウォータールルドは
両親も同じ山岡良一様の所有馬です。

 

父ウォーターリーグ×母ウォーターエナンという配合は
山岡正人様と生産牧場の伏木田修様がふたりでお考えになられました。
伏木田修様は、伏木田牧場の専務で
現場で牧場を取り仕切っています。

 

 

山岡様はこうおっしゃいます。

「伏木田牧場とはもう35~6年のお付き合いです。
なので息子さんの(伏木田)修ちゃんのことは生まれたての頃から知っているんですよ。
年に一回だけ北海道に行き、2日間で繁殖牝馬を預けている3つの牧場に育成牧場に…
とにかく全て回るんですが、そのスケジュールを修ちゃんがすべて組んで
空港まで迎えに来てくれるんです。
で、途中ウインズ静内に寄るというのがパターンです。
(ウインズ静内は今月をもって閉鎖予定)

 

毎年、所有している繁殖牝馬の配合は修ちゃんと相談して決めています。
昨年は、ルルドががんばってくれていたのもあり、エナンに再びリーグを付けました。
そう!ルルドの全弟です。
2月28日に無事産まれました。」

 

 

生後12日後の様子がこちら。

 

 

 

ウォーターエナンとウォータールルドの全弟。
右は伏木田修様

 

 

「かわいいやろ~?!
「ルルドと形は違うけど、ダートかな?」と修ちゃんは言っていました。
大きな流星があって顔が派手なので
走る時はなるべくメンコをせずに走らそうと思っています。
昨年はリーグをつけて種付け料が0円だったので
今年はエナンにディープインパクトを付けますよ!」

 

こうして血統の夢は膨らんでいくんですね。

 

ところでウォーターの冠名と言えば
私はウォーターポラリスを思い浮かべます。
武豊騎手が阪神3歳牝馬ステークス(当時)の時
「乗り味がスーパークリークにそっくり」と評していました。

 

「えっ!その話知ってるの?!
年末の特番『さんま・清の夢競馬』で話してたよね?!
GI回顧の番組だし、まさかウォーターポラリスの話をしてくれるなんて
思ってもなかったら、いきなり冒頭で話していてびっくりしました。
ビデオに録ってますよ。
新馬戦が強い勝ち方でしたからねぇ。
勝ちタイムが古馬1000万下のもので、しかも持ったままでしたから。
でも、この“持ったまま”というのが良かったんです。
ムチを打ったら途端にダメな子で、やめてしまう気性なんですよね。
河内騎手は
「ムチ置いてこか~?!」なんて言ってました。
体の形はバツグンだったんですが。

 

今はお母さんをしています。
今日(取材日の4月27日の京都2レース)も息子のウォーターポルトスが3着でした。
これまではずっとポラリスと同じ芦毛の子が生まれていたのですが
なかなか産駒は活躍せずで。
でもポルトスは初めて芦毛以外(栗毛)の子なんです。
未勝利は勝てそうかもね。

 

その下の2歳も楽しみですよ。
と言うのも、ウォーターポラリスにウォーターリーグをつけたんです。

リーグは、3回も骨折するくらい一生懸命走る子だったけど
ポラリスはムチを打たれるとやめちゃう子。
そこで、カンフル剤としてこの2頭を掛けあわせてみました。
いまアクティファームで育成中なんですが、わりかし良いみたいですよ。
ポラリスは芝もダートも走りましたが、この馬はダートかな?!
ウォーターリーグも他の牧場から種付けの依頼をいただければ
彼の維持費が出てくるのでいいのですが
まだ活躍馬はウォータールルドしかいませんからね。」

 

少しずつウォーターリーグの血が広がっていっています。
これぞ血のロマンですね。

 

 

最終回の明日は、山岡家と競馬のつながり、
そして今後のウォータールルドについてです。

 

 

 

(明日に続く)