大恵 陽子 夢への第一歩


大惠ライジン 〜性格編〜

 

 

大惠ライジン 〜初対面〜」よりつづきます。

 

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オオエライジンがなぜ人に噛み付くのか。

 

担当されている橋本調教師補佐はこうおっしゃいます。

 

 

「ライジンは、やさしいんです。

そして恐がりだから、相手にやられる前に

自分を強く見せるために、噛み付こうとしているのだと思います。」

 

たしかに、草食動物である馬は自分が敵にやられないように

恐いときは自分から噛み付いたりして相手を威嚇するという話を聞いたことがあります。

 

 

噛み付く競走馬に対して

「それはいけないことだから」

と怒る人を多く見てきました。

しつけのひとつでしょう。

 

しかし橋本調教師補佐はライジンの噛み付く行為に対して一切怒りません。

 

それどころか

「2歳時に入厩してきて以来、一度も怒ったことがない」

とおっしゃいます。

 

それは

 

「噛み付く行為はライジンのストレス発散のひとつ」

 

と考えているからだそうです。

 

「少しでもストレスの捌け口ができるように…

ライジンにはなるべくストレスをかけたくない。

噛み付いてきた時に僕が怒ったら、そこでライジンはまたストレスを感じてしまう。

それは避けたいから、やりたいようにさせているんです。」

 

 

 

 

 

 

オオエライジンのことを聞いた時に

「やさしい」

という単語がまず出ることに驚きました。

「強い」や「噛み付く」ではなく「やさしい」

 

それはきっとライジンがやさしいというよりも

橋本調教師補佐のやさしさがライジンにうつったのでしょう。

 

現在3歳のオオエライジンは昨年入厩して以来、

放牧には一度も出ずに、ずっと厩舎で面倒をみられています。

 

橋本忠男厩舎は兵庫県競馬で現在リーディング3位

オープンクラスのレースでは常連厩舎で

じつに32馬房を抱える名門厩舎です。

 

そんな名門厩舎の調教師の息子さんが手塩にかけて育てている

オオエライジン

いかに厩舎の期待が大きいか、窺い知れます。